ハリーポッターの世界に神様が転生させてくれたので神様との約束通り全力で楽しむことにした 作:おどぽけ
という訳で久々の投稿ですが、待っててくれた人いるのかな、いてくれたら嬉しいな!(チラッチラッ
……ごめんなさい。
図書館での謎の光に助けられて以来、私はずっと脳みそに知識を叩き込んできた。薬草学や変身術、プロテゴ系の魔法に闇の魔法についての防衛術。10歳の誕生日に「触っておくだけ触っておきなさい」とお爺さんから杖を受け取った。それを使って(お爺さんとお婆さんにバレないように)主要な魔法を習得していった。武装解除術を初めとして開心術に閉心術、失神呪文に浮遊呪文……おそらく原作で登場していたのはほぼほぼ習得したと言っても過言ではないだろう。磔の呪文や「アバダ・ケダブラ」などは唱えた事はないが、この身体なら難なく扱えるに違いない。
ああ、守護霊は元々私が日本生まれだからか、お狐様だった。尻尾が九つあって、鬼火のような火の形をした光を周りに纏っていた。おそらく九尾と呼ばれる類なのだろう。
そして待ちに待った11歳の誕生日……そう、ホグワーツへの入学の手紙が来る日。
[ホグワーツ魔法魔術学校 校長アルバス・ダンブルドア
――親愛なるクロノ殿
このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可さr―]
「お爺さん!お婆さん!私、ここに行きたい!」
料理をしている所に駆け込み、二人の作業を一段落した頃を見計らって話し出す。
お爺さんもお婆さんも穏やかな笑みを浮かべて入学を許可してくれた。それどころか「入学することがわかっていたよ」というように杖以外……教科書やローブなどの調達が終わっていた。
(……私が、入学する事をわかっていたの?どうして?)
訳が分からない。イレギュラーな頭脳を使っていても知らないことはわからない。
しかしこれは感謝でしかない。このまま杖を購入しにオリバンダーの杖の店に行ければ、運良くハリーに会えるかもしれない……!
(あ、いや、入学すれば普通に会うんだけど)
やっぱりハリーいいわぁ……とうっとりする表情はお爺さんとお婆さんにはきっとホグワーツへの入学に喜ぶあまり蕩けた顔と思われた事だろう。いや、半分ぐらいは正解なのだが。
オリバンダーの杖の店。高く高く積まれた杖の箱はその辺の杖の店とは違う、本気で個人のために杖を買えるという印象がある。
人が杖を選ぶのではなく、杖が人を選ぶ。これはもはや常識と言っても良い。
「こんにちは。お待ちしておりました」
と、原作知識を思い出していると不意に前方から声がかかる。この人がこの店の店主であるオリバンダーさんだろう。
杖腕、つまり利き腕を聞かれて色々測られると、いよいよ杖の選定に移った。
「これはどうだろう。イチョウにミノタウロスの心臓。31cm、勇猛。」
杖を手に取るが何もない。振っても灰色のナニカが飛び出てくるだけであり、これは合っていないのだとわかる。
「これはいかん。次-」
と、何回試しただろうか。ダメ、ダメ、ダメの繰り返しであり、そろそろ本当に忠誠を誓う杖があるのか疑わしくなってきた頃。
とっておき、というよりかは不安そうな顔である一つの杖が出てくる。
「これは誰も選ばなかった杖じゃ……レンギョウの枝に、八咫烏の羽。25cm、【変わらぬ決意を持つもの】を選ぶ」
その杖を手に取ると同時に、やんわりとした暖かさが伝わってきた。その杖を振ると赤色の花火が店内いっぱいに撃ち放たれる。
「ブラボー!この杖に選ばれるとは……お嬢さんは、その歳でかなり良い決意があるのだろう」
ブツブツと最後の方は聞き損なうことの無いように必死に聞き取りながらもそれを聞いていた。
お金を払い、外に出ると、そこには某巨人漫画の巨人のような人がいた。
「おう、すまねえ嬢ちゃん」
その巨人はハグリッドその人であった。
ということは-
「ここが、オリバンダーの店……」
「……貴方は!」
喜びで踊りだしたくなるのを必死にこらえ、それでも大声で呼ぶ。
「あ、僕かな?」
そう言って笑いかける彼こそ、私がずっと会いたくて会いたくて逢いたくて堪らなかった、
「こんにちは、ハリーポッターさん。……貴方の事は見たことがあります、私はクロノ・フィン。ホグワーツで、お会いしましょう」
「自己紹介されちゃったなあ。よろしくね、フィンさん」
ハリーポッター。その人であった。
その後はウキウキしながら家に帰り、ひたすらホグワーツの入学式の日を(勉強しながら)待つ。
そして、ある日図書館で読んだ本で知った。
八咫烏、というのはトウホウ(東方、日本の事だがここでは何故か片言だった)で神武天皇の道案内、つまり導いたカラスの事。
そして私の杖に使われた芯、レンギョウの枝。
レンギョウの樹木の意味……花言葉には、こんな意味があったらしい。
そして思わず、呟かずにはいられなかった。
「……かなえられた、希望……!」
……樹木に花言葉あるなんて初めて知りました。検索してみるものですね