精霊のキンジ   作:月季

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「この話からは…キンジさんになった…士道さんの幼少期の話だそうです」
「この頃のだーりんは小さくてかわいいです~。可愛いお洋服とか着せてみたいですね~」
「そんなこと言ってもどうせ私たちは本編には出れないんだからどうしようもないわよ」
「目で視えるのに触れないだなんで……最悪月季さんを洗脳すれば」ボソッ
『なんか美九ちゃんが怖いこと言ってるけど、スタート~!』
「逃げて!月季超逃げて!!」


5歳の誕生日とそれから…

7月某日遠山家の次男、キンジの5歳の誕生日の日

この時キンジは夢の中で前世<五河士道>の記憶を走馬灯のように眺めていた。

そしてその結末、世界の終わりとその後の転生の場面を見たとき自身の人格が<五河士道>の人格と混ざるのを感じた。

 

 

 

 

 

「思い出した…確か俺は凜祢達のおかげでこの世界に転生したんだったな…」

『おはようございます士道。いえ、今はキンジでしたね』

「うわぁ!?何処から聞こえたんだ!?」

「どうしたキンジ、何かあったのか?」

「なんでもないよ、お兄ちゃん。怖い夢を見ただけだから」

「そうか、ならいいんだが……。なんかいつもと雰囲気が違う気がするんだが気のせいか?」

「なんとか誤魔化せた…けどさっきの声は何処からなんだ?」

『貴方の心の中ですよキンジ。自分の中に話かけるようにしてみてください』

また何処かから声が聞こえてくるので、俺は声に従って自分の中に話しかけるようにしてみた。

『えっと、こうか?』

『はい、そんな感じです。さすがキンジですね。すぐにコツを掴みました』

『それよりお前は誰なんだ?姿が見えないから出てきて欲しいんだけど』

『キンジは私の事を知っていますよ。それと姿は見せられません。二重人格みたいにこの体の中にいますから。会うなら電脳世界に入らないといけません』

『ってことはまさか鞠亜なのか?もしかして鞠亜が凜祢が言ってた同行者?』

『はい、それと精霊の皆さんが考えた特典なんですが、HSS無しでも遠山金次の技が使えるのと雷の超能力ですね。』

どうやら凛祢の言っていた同行者は鞠亜で間違えないようだ。

『十香達が考えたにしたら凄いシンプルなんだが、理由があるのか?』

『はい、彼女たちの考えた中では一番まともなのと、私が元々<フラクシナス>の管理AIだったためその方が役に立つと思いそれにしました』

『そっそうか、なんか悪いな。色々と。』

「おいキンジ~こっち来い。出かけるぞ~」

「は~い、今行く~」

『詳しいことはまた後で聞くことにするよ』

『はい、わかりました』

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん、何処に行くの?」

「あぁ、星伽神社だ。そこで少し用事があってな、しばらくそこにいる白雪たちと一緒に遊んでてくれ」

「うん、わかった」

「…なんかやけに聞きわけがいいな、どうしたキンジ悩みでもあるのか?」

「いっいやそんなことないよ、5歳になるからお兄ちゃんに迷惑かけないようにしないとって思っただけだよ」

「そっそうか。えらいなキンジは」

(兄離れか…少し早い気がするのだが…ちょっと寂しいな…)

 

 

 

 

 

 

「星伽さん、こんにちは」

「あら金一君来てたの。キンジ君もよく来てくれたね」

「こんにちは」

「あら、えらいわねキンジ君は。挨拶もしっかりできるなんていい子に育ちそうね」

「5歳になったからしっかりしようと意識しているみたいでして、兄としては少し寂しい気はしますがね」

「この年頃ならもっと親や兄弟に甘えててもおかしくないからねぇ」

「あっ、キンちゃん来てたんですか!お母さん、キンちゃんと遊んでもいいですか?」

「ええ、キンジ君、白雪たちと遊んでてくれないかしら?」

「はい、わかりました。白雪今そっちに行くよ~」

俺は星伽さんに言われて幼馴染とも言える白雪たちの元へ向かった。

「キンちゃん、今日は何をして遊びますか?」

「そうだな、今日はなにをしようか…て言うかあいかわらず粉雪に嫌われてるんだな俺」

「そうなんだよね。何度言い聞かせても直してくれないの」

「俺なにか嫌われるようなことしたかな?」

「キンちゃんは何も悪くないよ」

「もしかして俺が白雪と一緒にいるから嫉妬してるとかか?」

「キンちゃんさすがにそれはないと思うよ?」

「そそそそうですよ。なぜ私がお姉様の近くにいるからって遠山様に嫉妬などしないといけないのですか!」

『キンジ、あれはあきらかに動揺してますよ。図星だったみたいです』

『だよなぁ。あれでばれないと思ってるのか?』

「あははは、本当にキンちゃんに嫉妬してたんだね粉雪」

「そんなわけないですよお姉様!なに勘違いしてるんですか!」

そう言いながら後ずさる粉雪の後ろには弓道場がありそこでは寵巫女が弓の練習をしていた。

「おい、粉雪後ろ危ないからもう少しこっちに来たほうがいいぞ」

「そんなこと言って私に触る気ですか!!やっぱり男は汚らわしいです!!」

そんなことを言いながらまた後ろに後ずさる粉雪に運悪く寵巫女の放った矢が飛んできた。

「粉雪!?」

「えっ!?きゃあーー!?」

「くそっ!間に合え―!」




「月季さ~ん、どこですか~、出てきてくださ~い」
「そんな言葉で出てくるわけなi「呼んだ?」って出てきた!?」
「月季さん!だーりんに会わせて下さい!」
「駄目だよそれは。今彼の世界に行ったら転生扱いになって君の魂が浄化されて記憶も何もかもなくなるかもしれないんだから」
「ならどうしたらだーりんに会えるんですか!」
「彼の夢の中なら上手くいけば会えるかも知れないよ?」
「なら夢の中に早く連れて行って下さい!」
「気が向けば連れていくかな?」
「今すぐです!今すぐ連れて行って下さい!」
「まだ彼起きてるからね!?今行くとしたら突然気絶したみたいに周りにみられるからね!」
「あぁ~ん、待ち遠しいです~」
「えっと、次回も楽しみにしててください」
『これからもよろしくね~』



「というか誰も内容に触れないのね」
「「「あっ………」」」
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