精霊のキンジ   作:月季

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「前のあとがきで誰も言ってなかったから今聞くけど、士道にどんな特典をあげようとしたの?私あの時士道といたから知らないんだけど」
「我は<直視の魔眼>にしたのだが、何が気に入らぬのかまるで解らんのだ」
「当り前でしょ!武偵は人殺したらいけないのよ!それを使ったら人が死んじゃうじゃない!」
「私はだーりんが女の子になる能力にしましたが、断られてしまいました~」
「その能力あまり意味ないじゃない!そもそも士道は<贋造魔女(ハニエル)>が使えるからそんな能力いらないでしょ!」
「私は士道が私といつでもいちゃいちゃできる能力にした。なぜ拒否されたかわからない」
「あなたはどこでもそればかりじゃない!それも必要のない能力だし!少しはまともなの考えなさいよ!」
「ならば琴里よ。お前は何がいいと思うのだ?そこまで否定するのならば聞かせてもらおうではないか」
「たしかに琴里ちゃんならどんなのを考えるのか気になりますね~」
「私も気になる。あなたは士道にはどんな特典いいと思うの」
「えっ!?そっそれは……ほっ本編スタート!」


力の発覚そして許嫁

「グッ!?」

「キッキンちゃん!?」

結果から言うと粉雪は助けられた。

でも矢は俺の背中を掠りながら飛んで行ったので背中がかなり痛い。となるともちろん精霊の力で直るわけで…

「えっ!?キンちゃんの背中から火が出てる!?えっ!?なんで!?」

とまあ白雪が驚くのも無理はない。

「どうしたキンジ!!何があった!?なんで火がキンジから出てるんだ!?」

「キンジ君のあれは超能力(ステルス)?でも遠山家には超能力(ステルス)が使える人はいないはずだし…」

『キンジ、今凄く混沌とした状況になってます』

「あっははははは…」

この状況に俺は笑うことしか出来なかった。

 

 

 

 

 

寵巫女から物凄い勢いで謝られた後、星伽さんと兄さんに連れられて、白雪とともに奥の部屋に行くことになった。

『なあ鞠亜、精霊の力についてはどう誤魔化そうか』

超能力(ステルス)だと思っているみたいなので、超能力(ステルス)と言ってみたらどうでしょう』

『でもそれだと他の力とか雷の超能力(ステルス)とか種類が多くて誤魔化しきれないぞ』

『なら何も知らないふりをすればいいのではないでしょうか』

『でも、勘の言い兄さんと星伽さんだから怪しまれるかもしれないぞ』

「…ンジ!おいキンジ!!」

「えっ!?なっなに、お兄ちゃん」

鞠亜とどう誤魔化すか話し合っていたら、兄さんに呼ばれて少し慌てた返事になってしまった。

「おいおい、さっきの話聞いてたのか?お前と白雪を許嫁の関係にするって話なんだが…」

「キンジ君、白雪をよろしくね」

「えっちょっまっどうゆうこと!?」

「お前は何故か遠山家に無いはずの超能力(ステルス)を持っている。それに、星伽さんの家なら超能力(ステルス)を使える人もいるしお前自身鍛える場所がないのは困るだろ」

「でっでも許嫁にしなくても…それに白雪が嫌がっているかも知れないじゃないですか」

「キンちゃん様、不束者ですがよろしくお願いします」

「ほらこのとうり、とても期待してる目よあれは」

いつの間にか俺は白雪の許嫁になっていた。

しかも兄さんからは【断らないよなキンジ】みたいな圧力が感じられるし、星伽さんからは面白そうなものを見つけたと言わんばかりの表情をし、白雪からは夢が叶ったかのようなとても眩しい笑顔になっていた。

『キンジ、これは諦めて白雪と許嫁になった方がいいかもしれません。精霊の力がばれなかっただけマシだと思った方がいいかと、それに超能力(ステルス)の練習ができる場所ができるのですからいいのではないでしょうか』

鞠亜からも賛成の声が聞こえてきてどうしようもなくなった俺は

「こちらこそよろしくお願いします…」

と力なく返事をするしかなかった。

 

 

 

 

 

 

「じゃあキンジ、荷物は明日にでも持ってくるから星伽さん達にあまり迷惑をかけるんじゃないぞ」

「えっ、どういうこと!?」

許嫁になる話が終わったと思ったら今度はこの家に泊まることになっていた。

「ハァ、お前ホントに何も聞いてなかったのか…。明日からお前の力の修行をするからしばらくの間ここに住むことになったんだよ」

「大丈夫よキンジ君。最初はつらいと思うけど今のうちに使えるようになっておいた方が今後も楽になるだろうし、それにキンジ君の好きな料理とかも白雪に知ってもらった方がいいじゃない」

「そっそうですか」

「俺も仕事が忙しくなりそうだからちょうどいい機会だと思ってな、お前が一人だと心配だから星伽さんに相談してたとこだったからな」

「白雪も喜んでたわよ。さっきからキンちゃんと一緒に暮らせる~って騒いでるわ」

いきなり泊まることになって驚いているが、兄さんの仕事が忙しくなるならここに毎日行くなんて出来ないだろうから泊まった方が安全だと思ったのだろう。

「そういうことだ。俺と居れなくて寂しいだろうがここで頑張ってくれ」

「うん、わかった。星伽さん、お世話になります」

「あら、星伽さんだなんてかしこまらなくてもいいのよ?お義母さんって呼んでくれてもいいのに」

「いやいや星伽さん、それはまだ早いのでは?もう少し経ってからでもいいじゃないですか」

「あら、何を言ってるの金一君。こういうのは今のうちに慣れておいた方がいいじゃない。それにキンジ君もまだ子供なんだから甘えられる相手は必要でしょう?」

「ぐっ、でもですね――――――」

何故か修羅場みたいな状況が出来たので俺はそこから離れて近くにいた寵巫女に住むことになる部屋へ案内してもらうことにした

『キンジ、これから楽しくなりそうですね』

『そうだな…』

「ハァ、どうなる事やら…」

鞠亜と話しながら今後どうなるかを考えて気が重くなりついため息を吐いてしまった。




「まったく、士道はなんであんな無茶ばかりするのかしら…妹の私の気持ちも考えてよ…」
「でもそれがだーりんのいいところですからね~私もそれで救われましたから~」
「我と夕弦の八舞を決める戦いをしていた時も無謀な事をしておったな」
「私も毎回精霊の前に出てくる士道のことは心配していた」
「ホントに少しは自分のことも考えてほしいわね。にしても許嫁が出来るなんて流石士道ね。女の子にモテまくりじゃない」
「それは仕方ないですよ~。だーりんはそれだけ魅力があるんですから~」
「確かに士道が魅力的なのは認める。でも士道と結婚するのは私だけでいい」
「むっ、それは聞き捨てならんな。士道は我と夕弦の共通財産だぞ」
「そういえば琴里ちゃんがだーりんにあげたい特典は何ですか~」
「そういえば聞いてなかったな言うてみろ琴里よ」
「まだその話続いてたの!?……次回もよろしく!」ザッ
「「「逃げられました~(れた)(れたか)」
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