「あら?十香さんってここに来るの初めてではありませんか?」
「うむ。凛祢から貰ったきなこパンをずっと食べていて出ることを忘れていたのだ」
「驚愕。凛祢はいったいきなこパンをどれだけ渡したんですか?」
「いつでも食べられるように1年分ぐらいにしたんだけど、まさかもう全部食べたなんて…」
「凛祢とても美味しかったのだ!他には何かないのか?」
「十香ちゃんそれだと士道君の活躍を見逃してしまうよ?」
「なに!?シドーの活躍が見れないのか!?それはとても困るぞ!」
「提案。それなら食べながら見ればいいのでは?」
「おお、確かにそれならシドーの活躍も見れるではないか!流石だぞ夕弦!」
「あははは。それじゃあ本編へどうぞ」
ある一日
「はぁ、今までいろんなことがあったなぁ」
俺は過去の事を思い出してため息をついた。
「キンちゃん大丈夫?ため息ついてるけど」
「ああ大丈夫だよ、ただいろんなことがあったなと思っただけでさ」
「確かにそうだね。まさかキンちゃんが
あの時粉雪を庇ったときから俺の生活は一変した。毎日白雪達と一緒に
「そういえば白雪、粉雪達は元気だったか?」
「うん。皆元気だったよ。でもキンちゃんが来なかったのを残念がってたけどね」
「まあ仕方なかったんだけどな。兄さんの葬式とかがあったし」
「そういえばキンちゃん大丈夫だった?マスコミの人に囲まれていたみたいだったけど」
「その辺は大丈夫だ、旅行会社の不正とかをマスコミに流したりとかして兄さんや俺への被害は極力少なくしたからな」
あの時はつらかったなあ。毎日毎日マスコミが家の前に来てインタビューばっかりだったから、いらついて鞠亜に協力してもらって不正とかを調べてたんだっけ。
「なんか急にニュースの内容が変わったと思ったらキンちゃんそんなことしてたんだ…」
白雪に少し引かれてるがしょうがないと思う。まさか自分がそんなことをするなんて俺自身も後で驚いたからな。
「あの時の俺はどうかしてたんだと思うよ。まさかそんなことをするとは自分でも思わなかったし…」
「あっでも粉雪は旅行会社の人たちに『いい気味だ』みたいなこと言ってたよ」
「…なぁ白雪、粉雪そんな性格してたっけ?もっと真面目な性格だった気がするんだが…」
「なんでも『お義兄さまのことを馬鹿にするなんて許せません!!痛い目に遭えばいいのに…フフフ』って言ってたって風雪が言ってたよ」
「やっぱり粉雪ってそんな性格してなかったよな!?粉雪にいったい何があった!?」
粉雪の豹変ぶりに驚くことしかできない。俺の記憶ではもっとしっかりした正義感の強い子だったと思うのだが彼女に何があったのだろうか。
「粉雪の男性嫌いはなかなか治らないけどキンちゃんのことは好きになってくれて良かったね。……でも隙あらばキンちゃんを狙おうとするのは許せないなぁ」ボソッ
「なんか今小さく何か言ったか?」
「えっなっ何でもないよ!うん!粉雪がキンちゃんと仲良くなってよかったなって!ほら私とキンちゃんが許嫁ってことはいずれそのけっ結婚もするんだから仲が良くなって良かったなってうん!」
「そこまで慌てて言わなくても…粉雪に嫌われなくなってよかったとは思うけどさ」
「あっそうだよね、あははははは」
なぜ白雪が慌てているかわからないが確かに粉雪は変わったと思う。あの時を境に修行を一緒にするようになってから少しずつ心を開いてくれたのか今ではお義兄さまと呼び、俺の近くで一緒にテレビを見たり遊んだりと兄妹と間違えられるぐらいには仲良くなった。……ちょっと美九を思い出したのはここだけの秘密だ。
「そういえばキンちゃんなんで
「
でも
「そうなんだ。でもそれなら偶には
「
「そっか、ならいいんだけど。ところで今日のお夕飯どうしよっか」
「最近は白雪のご飯を食べてないから偶には白雪の作ったご飯を食べたいかな」
「ホント!!ならキンちゃんの為にもおいしいのいっぱい作るね!!」
白雪の気合の入った声を聞きながら帰路についた。
「む?シドーと粉雪とやらになにがあったのだ?」
「十香さんはご存じないので?なら今までのを見返したらいいと思いますわ」
「疑問。見返すとはどういう意味ですか?」
「いえ、なんでもありませんわ」
「十香ちゃんサンドイッチ出来たよ~」
「おお次はサンドイッチか!ありがとうなのだ!!」
「凛祢さん、わたくしも食べてよろしいですの?」
「うんみんなで食べよっか。狂三ちゃん他の子たちも呼んで来てくれないかな」
「わかりましたわ」
「終了。次回も楽しみにしてください」