「ええ、キンジさんが遂に活躍する回ですわね」
「どんなふうに事件を解決するか楽しみですわね」
「⋯ねぇ私?」
「何でしょうか私」
「なんでほかの方は居ませんの?」
「士道さんがいない代わりに月季さんが士織さんにさせられていて、皆さんはそれを見ているそうですわ」
「私それ聞いてませんわよ」
「言っていませんもの」
「⋯なんで言ってくれませんでしたの」
「本編が出来ませんもの」
「それは私ではなく月季さんの仕事ですわよ」
「それではスタート」
「無視しないでくれません!?」
「キンジ。あんた、あたしのドレイになりなさい!」
「はあ!?神崎お前何言ってんだよ!?」
「あたしのことはアリアでいいわよ」
「そうじゃなくてだな。俺が聞きたいの「それよりさっさと飲み物ぐらい出しなさいよ!!コーヒー!エスプレッソ・ルンゴ・ドッピオ!砂糖はカンナ!1分以内!」…ハァ」
今目の前で転校生の神崎アリアが、俺に向かって奴隷宣言をしたのだが意味がわからず、とりあえずコーヒーを淹れながら何故こんなことになったのか思い出すことにした。
今日は雨だったので7時58分のバスに乗ることにした俺は、白雪の言葉を思い出しながら少しの間なら大丈夫だろうと思っていた。
「ようキンジ!流石にお前も今日はバスか」
「まあ雨だしな。白雪からはしばらく乗り物に乗らないように言われてるけど、流石に雨には濡れたくないしな」
「確かに雨には濡れたくないな」
俺は武藤と話しながら学校に着くまで待っていたら、突然近くにいた女子生徒の携帯から最近流行っているボーカロイドの声で
『コノバスニハ爆弾ガ付イテアリヤガリマス』
『バスノ速度ヲ落トスト爆弾ガ爆発シヤガリマス』
「えっなにこれ!?なんで私の携帯からこんな声が!?」
「なぁどうしたんだ?何があった?」
「遠山先輩!分からないんです。いきなり私の携帯から音がなったと思ったらこの声がしたんです。」
女子生徒は1年生だったらしく、取り乱しながらも出来るだけ正確に何があったかを教えてくれた。
「おいキンジ、これはヤバイぞ。俺が前に被害にあったチャリジャックに状況が似ている」
「って事は武偵殺しの模倣犯か⋯、どこかに爆弾がある筈だ。皆自分の周りに不審な物がないか調べてくれ!!」
まずはここにいる皆にバスの中を探してもらうとして俺は女子生徒に話しかける事にした。
「あっ、あの遠山先輩、私どうしたら⋯」
「大丈夫だ、先ずは落ち着け。誰もお前を責めたりはしないからな」
今にも泣きそうな顔だったので頭を撫でながら落ち着くように優しく話していたら
「おい皆伏せろ!!」
その声と同時に外から銃声が響く
そしてその直後に上から誰かが着地する音が聞こえた。
窓を叩く音が聞こえたので開けるとピンク色のツインテールがバスの中に入ってきた。
「今どういう状況?」
「そこの女子生徒の携帯からボーカロイドの声でバスの速度を落とすなって警告された。今はバスの中に爆弾があるか探してる」
「わかったわ。ならあたしは外を探すからこのインカムで連絡して頂戴」
「わかった」
神崎は俺にインカムを渡すと外に出て行った。
「とりあえず武藤、バスの運転を変われ。さっきの銃撃で運転手が撃たれた」
「まじかよ、俺あと一点減点で免停なんだぞ」
「良かったな武藤、晴れて免停だな」
「畜生、キンジ後で覚えてろよ轢いてやる!!」
「やってみろ。そしたら無免許運転で逮捕してやる」
「クッソ~~~~~」
「さて、君のその携帯を貸してくれないか?」
「あっ、はい!」
「ありがとな」
『鞠亜、起きてるか?』
『起きますけどどうかしたんですか?』
『この携帯を調べるから力を貸してくれ』
『わかりました。ではその携帯に電気を流してください』
『わかった』
『では行きますよ』
そして俺は意識を携帯に向けていった
「今回はバスジャックの前半で終わりましたわ」
「キンジさんは鞠亜さんに手伝ってもらって携帯に何をしようとしてるんですの?」
「それは次回までのお楽しみですわ」
「ではまた次回の投稿でお会いいたしましょう」
「今日は随分と終わるのが早いのではありませんか?」
「私も士織さんの姿を生では見たことがありませんのよ」
「私はたまたま見かけたのですか、とても可愛らしくかったですわ」
「なら私、急いで戻りますわよ」
「わかりましたわ」