世界が俺に輝けと囁いている   作:凡人9号

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主人公の名前が決まったので。

追記:悲報、主人公の名前変更。


これからもあらすじ

オールマイト。

名立たるヒーロー達の中でナンバーワンのヒーローで知らない人間などいない唯一無二の絶対的ヒーロー。

日本人離れした所か現実離れした濃い顔、そしてムキムキマッチョな体格、金色の天を突くような二つの前髪。本名までは知らない。とういか知ってるやついんの?ってレベルでオールマイトって名前の方が有名。

そんな彼が一仕事終えた俺の前に突然空から降ってきた。

 

「君は・・・フラッシュライト君。だったね!」

 

どことなく嬉しそうな声。テレビで見るのと同じいつも通りの濃ゆい笑顔が俺の目からでる光に「うおっ!聞いた通りに眩しいなぁっ!」と顔を手で隠しながら豪快に笑いながら地面に降りて来た時の屈んだ体勢から立ち上がった。

生で見るには迫力のありすぎる二メートル二十センチの身長とそれに見合った体躯。そして俺の光に照らされて濃く浮き上がる体に刻まれる筋肉の影。大胆不敵な笑顔。

俺の頭の中にはただ一つの言葉がビッシリと刻まれていく。

 

 

戦ってみたい。

 

 

なまじ体を鍛えてきたせいか、ヴィランにとっての死を意味する相手にそう思ってしまった。

 

だがしかし、俺は逃げさせてもらうぜ!

目からの光を一度消し、オールマイトの顔を見てから全力で輝かせ、全力で真後ろへとの逃走を始めた。

後ろから聞こえてくる「ま、待ってくれフラッシュライト君ッ!」という言葉が聞こえはしたが自己責任の名の下に逃げさせてもらう。

両親に息子がヴィランをやっていた、という特大級の親不孝とその後の迷惑事を押し付けるわけにはいかない。

 

自己責任、俺はまだそれを貫けるだけの力は無い。

なら貫くよう努力するだけだ。ヴィラン(フラッシュライト)一般市民()を繋げる可能性は排除すべきだ。

初めから顔を完全に隠し、これまでも活動する前もした後も家を離れてから着替えもしている。

個性も全身どころか目だけを光らせている。顔を隠すなら顔全体を光らせるだけでもいい。けれど「目から光が出る個性」なんてのは確実に絞られる、つまりそれだけフラッシュライトの正体が俺から遠くなる。決して近づけさせない。

 

 

 

翌日から、俺のヴィラン活動は熾烈を極めた。

 

「見つけたよフラッシュライト君!!」

 

ヴィランや、ヴィランとも呼べないチンピラの犯罪行為を止めた後やその直前、その声とともに現れるオールマイト。

彼と共に犯罪を止めたり、その後に追いかけっこが始まったりと、俺のヴィラン活動は波乱万丈なものとなった。

夜の街は俺の庭、逃げ切るのなんて頑張ればヨユーヨユー。と、思っていた時期が俺にもありました。正直言おう、やっぱオールマイトヤバイ。どのくらいヤバイのかって言うと目を眩ませたはずなのに足音なのか感覚なのか経験なのか勘なのか俺を一直線で追ってくる。たまにフリーランニングみたいに屋上から屋上へ移動した時に先回りされてたりする。

最後はいつも家から出た時の服に着替える事でなんとかなってる。そのお陰か最近じゃ着替える早さも上がってきたし、着替えを置く場所も転々と変えたりしている。とりあえず家からは遠い場所で活動するようにもなった。

 

そしてそろそろ俺の目から出る光に対処しているだろう事も考え、奥の手を確実に使えるように修行を始めた。

肉体の方はオールマイトから逃げ切っている事を踏まえるとそこそこの修行量で良い事からその分を個性修行へと回すことによって奥の手は何とか使えるようにはなった。

けれども、まだ出力が安定はしない。やり過ぎて一気に体に熱が回る事の方がまだ多い。完全に安定した時はすこぶる調子が良くなる。失敗すると発動すらせずに熱が体に回る。確率で言えば四割:三割:三割だ。

対オールマイト用としては全然扱いも出来ないのでそろそろ目からと思わせて手から光を出す、くらいは手札を切らされそうだ。

 

 

 

あれから一月、前までは一回の活動につき一回はオールマイトと遭遇していたがここ一週間弱程遭遇もしない。

飽きたのか、それとも何か事情が有るのか。どちらにせよ見つけた欠点を埋める修行は続けている。

ネットでは【夜中の】オールマイトとあれこれ【ヒーロー/ヴィラン】というスレッドが立ち上がり、内容は

フラッシュライトとオールマイトがヴィランを捕まえ、その直後にフラッシュライトが逃げ出し、オールマイトが警察に電話した後にすぐに追いかけて行った。

フラッシュライトがヴィランから助けてくれたと思ったら何処かへ走っていき、電話を耳に当てたオールマイトがその後を走って追って行った。

夜勤帰りに目から光を出す人物と暗い中でもどう見てもオールマイトが凄まじい速さで目の前を通り過ぎて行った。

フラッシュライトがビクビクしながらヴィランを捕縛した後に左右を確認し、そして安心したかのように溜息をついてからヴィラン達を紐で縛って引きずりながら何処かへ歩いて行った。

等々、確実に俺が遭遇した人々が書き込んでいるであろう内容だ。

 

今日も学校への通学路を歩きながら携帯で情報書き込みサイトでオールマイト目撃情報を探しながら登校していると校門前で少し面白いものを見た。

 

俺のクラスの担当教師、眼鏡を掛けた白髪に所々入る赤色が特徴の轟冬美先生が、白髪と赤髪が丁度真ん中で色分けされている少年に手提げ袋の様な物を渡されていたのだ。

髪の特徴から姉弟なんだろうけれど、そうだな、少しからかってもガッツリ怒ったりしない先生なのでからかってみる事にした。というか、散々オールマイトに追いかけまわされて堪ったストレスを発散しておこうとも思った。

 

ま、俺ヴィランだしね、仕方ないよね!

 

「おはよーございます先生、彼氏さんですか?」

そう声をかけると「おはよう星遠君。この子は私の弟よ」と普通に返事が返ってきた。なんだ、ツマンネ。

 

「ショート、彼は星遠(ほしとお)輝永(てるなが)君。で、星遠君、こっちが私の弟のショート。焦げるって字に凍土のトウで焦凍(しょうと)って言うの。同い年よ」

「え?先生の弟で俺と同い年って、結構離れてるんですね」

「この間の授業のあまり時間に教えたでしょ。女性に年齢の話題は?」

「あー、忘れることにします!」

 

そう言えば少し授業が早く終わった時雑談タイムに入った時に先生の年齢聞いた奴が先生の笑顔で殺されてたっけな。うん、年齢の件は忘れよう。そして触れちゃいけないって事と、女の笑顔は凶器って事を覚えておこう。

 

「驚いた、姉さんがちゃんと教師してる」

「あら失礼ね。ちゃんと就職した時に言ったじゃない」

「少し興味湧いたから今度詳しく聞く。もう行くけど、これから弁当忘れるなよ」

「うん、ありがと。焦凍、遅刻しないように急ぐのよ」

 

と手提げ袋を渡して去って行った彼に手を振って先生は見送った。うん、兄弟っていいものだ。いないから分からないけど。

 

「・・・そうだ星遠君。焦凍って友達あまりいないから、仲良くしてあげてね」

「まだ一言も会話してないんですけど」

 

そういうと「街で見かけたりしたらって事よ」と言ってから学校に小走りで向かって行った。

そう言えばこの前、進路希望の用紙を白いまま出したら怒られたな・・・・・・ヒーロー科には入る気ないし、どっか適当な所調べておくか。




字の分でのみオールマイトとの親交?
ショート君のお姉さんが教師だという設定だったので出してみたけど三コマくらいしかいない上に混乱してるみたいだったから口調が分からん。ショート君闇落ちワンチャンにかけて登場。

昨日書いたんですが、あまりにもヒーロー路線だったので消して書き直し。
ヴィランよりな方がシリアスにやれそうだからシリアス腕を鍛えるためにヴィランでやりたい。
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