アーカディア帝国は炎に包まれていた。今ここではクーデターがおきていた。次々とアーカディア帝国の紋章の入った機竜が落とされていく。それらを切るのは、黒と朱の機竜。いたるところから爆発が起き地面の上は死体に溢れていた。
切る、切る、切る。
少年はただただそう思いながら自分の機竜の手が持つ包丁のような刃を持つ剣を振り回す。朱の機竜を操る少年、アルゴーラ・アークギアだ。そこから離れたところで相手を屠るのはルクス・アーカディアでおりこのクーデターを考えた者だ。
「黒いの!離れておいてください!」
アルゴーラはそう言いルクスを遠ざける。振り返るとたくさんの機竜が攻めてくる。その瞬間...
「
大量の熱と暴風が吹き荒れ周囲に居た機竜を吹き飛ばす。遠くにいたルクスにまで巻き込む。この機竜の神装はすべてを巻き込む大爆発を巻き起こす。それの欠点は無差別に与えること、味方でもその爆発を受けるのだ。
「くっ」
アルゴーラは頭を抑える。この神装は精神への負担が大きいのが欠点だ。
「赤いの!大丈夫!」
「黒いの!私は無事です!」
お互いを通称で呼び無事を確認する。顔の知られている2人は通称でなければ味方に裏切りがバレてしまうからだ。2人はまた倒し続ける。
ルクスの後ろをアルゴーラは歩いていた。皇帝に会うために、交渉するために、だがついた頃には皇帝は死んでいた。その皇帝の前には先客がいた。
「どうした賢弟」
「フギル・アーカディア様」
アルゴーラは一礼をする。フギル・アーカディア、ルクスの兄でありアーカディア帝国の第一皇子である。そのフギルが皇帝を殺していたのだ。
「どうしてだよ兄さん、話が違うじゃないか!」
横のルクスがフギルへ向かって叫ぶ。するとフギルはルクスに近づきながら言った。
「感謝して欲しいくらいだな。こいつらはお前を殺そうとしていたんだぞ。それに俺はこの国の皇子なんかじゃないのさ。」
フギルがルクスへと手を伸ばしたとき、アルゴーラは動いていた。フギルへ向かって右の拳を振るがそれを防がれ蹴り飛ばされる。
「がはっ」
アルゴーラの口から声が漏れる。そして、アルゴーラは瓦礫に頭をぶつけ瓦礫に埋もれて意識が朦朧とする。そして、隙間から見た時に意識が落ちたのとフギルがルクスの首を締めて気絶させたのが同時だった。
5年後
「ここにルクス様がいるんですね。」
そう言いアルゴーラは門をくぐる。そこは機竜使いの士官候補生を育てる学園、そこにルクスがいるらしい。
「お久しぶりです。レリィ様、連絡をくださりありがとうございます」
「元気そうねアル君」
「私はいつも通りです。それでルクス様は...」
「そろそろ来るはずよ」
そんな会話をしている時扉が開いた。そこにはルクスが金髪の女性と入ってきていた。ルクスもこちらへ気づいたようだ。
「アル!」
「お久しぶりです。ルクス様、それでこれはどういう状況でしょうか?」
そういいながらアルゴーラは機攻殻剣に触れる。いつでも剣を抜けるようにした。
「それで話なんだけど」
そこをレリィが静止する。アルゴーラは剣から手を離してルクスへ一礼した。
「申し訳ございません。このような場所でこのような行動に陥ってしまい」
「それで話なんだけど、アル君は元々ルクス君が見つかると連絡を貰えるように約束していたから。ここにいるんだけど、ルクス君にはここで働いてもらいます。」
「ええぇぇぇぇぇぇ!!」
ルクスが驚いている横で金髪の少女がレリィに言う。彼女の言い分ではルクスは女風呂に屋根が崩れた時に落ちたらしい。
「それじゃああなたに任せるわリーズシャルテさん」
それでリーズシャルテと呼ばれた少女がルクスに決闘を申し込んだ。
「少しお待ちください。」
アルゴーラが静止をかけて提案する。
「ルクス様に闘わせる力があると見えませんのでそこはまず私と決闘してからお決めください」
アルゴーラはニヤッと笑いながら一礼をした。
ここから新たな物語が始まる。