My world 作:匿名のナナシ
あれ、ここはどこだ?
確か俺は……なんだっけ?
夢かな?
まあいいや
「むかし昔、あるところに」
……あれ、声が聞こえる
「お爺さんとお婆さんが住んでいました」
この話は……
「おじいさんは山へ芝刈りに」
ああ、桃太郎か……
「お婆さんは川へ洗濯に」
懐かしいなぁ……
「お婆さんが川で洗濯をしていると」
この話大好きだったよ
俺が目を覚ますと、白い天井が見えた
「先生!○○君が目を覚ましました!」
名前が聞き取れない
何を言ってるんだ?
俺は起きただけだけど
「○○君……○○君!」
さっきからなんか聞き取とれないな
しかも視界が霞んでる。
それに体も動かないな。
「先生、もしかして……」
「ああ、もしかしたら可能性はあるな……」
ああ、もしかしてここは病院で
医者と看護師が話してるのかな?
「保護者に連絡を頼む」
それから少し時間が経ってから
バタバタと足音が聞こえる。
誰か走ってるのかな?
迷惑な人だな。
勢いよく扉が開く音がする同時に、
「先生!○○が目を覚ましたってホントですか!?」
すごい大声だ。
いったいほんとに誰だよ……
それにまた聞き取れない。
「ああ、○○……ホントに心配したんだから!」
え?
心配?
聞き取れないとこってもしかして俺の名前?
てか俺にそんなことしてくれる人いたっけ?
まあいいや、誰だろうと……
取り敢えず煩かったし注意しよ。
うるさい人は嫌いだ。
「あの……」
「どなたか存じ上げませんが、煩いです」
その瞬間、部屋が静寂に包まれた。
あれ、俺変なこと言った?
「え?…そんな……嘘よ……冗談でしょ……?」
煩い人がなんか呟いてる
「○○……ホントに覚えてないの……?」
それきり部屋が静かになった。
しばらく時間がたった後、医者らしき人が口を開いた。
「お母様……少しお話することがあるので」
そして部屋から医者らしき人と煩い人が出て行った。
ん?
お母様?
俺のお袋?
居たっけ?
そんな存在
まあ、いいや
寝よう。
そして、彼の母親は病院の一室で説明を受けていた。
「……という症状が出ていると思われます。」
「そんな、それじゃあ……もう息子は……」
「ええ、恐らくもう……」
「自分が誰だったかも忘れているでしょう。」
「そんな……」
「それだけではありません。」
医者は重苦しく口を開く
「身体のダメージが大きすぎます。今すぐ手術の決断をしなければ、一週間以内に死ぬでしょう。」
母親は言葉を発せられなかった。
「手術の内容なのですが、体の殆どを人工的なパーツにします。」
「え…?」
「眼球、両腕、両足そして……」
母親は唾を飲み込み聞いた。
「そ、そして……?」
「それらを制御するため、頭にコンピュータを埋め込みます。」
「そんな!」
医者は敢えて無視して
「こちらが同意書になります」
と、同意書を差し出した。
そして、母親は恐る恐る医者に聞いた。
「手術をした場合、何%の確率で生きていられますか?」
「32%というところでしょう。ですが、今のままでは確実に死にます。」
「因みに代金は、保険が効きませんので7500万円程になります。」
「そんな!」
それでもやるしかない。
母親は腹をくくり、泣きながら契約書にサインをした。
今回が処女作となります。
読んでいただけたら感激です。
多分読みづらかったり
意味わかんない所もあると思いますが、
伏線かもしれないので、どうぞ我慢してやってください