My world 作:匿名のナナシ
俺が次に目を覚ましてからしばらくして、
医者が入ってきた。
どうやら明日手術するらしい。
ずいぶん急だなと思いながら、
ほかの話はすべて聞き流した。
その後の事だ。
医者は、手術が終わったらすべて話すと言った。
手術が始まる前に、母親と名乗る人物が
俺の手を握りながら祈っているようだった。
そして……おそらくこの時だったろう。
歯車が動き出したのは。
それから約8時間後
二人組の男が病院前にて会話をしていた。
ガタイのいい大男と、
ただのサラリーマンのような男だった。
「おい、ここであってるんだよな」
大男が確認する。
それにサラリーマン風の男が返事をした。
「ああ、でもまだだ。」
「わかってるよ。終わってからだろ?」
「ああ」
大男が煙草を取り出し、口にくわえ愚痴を吐く
「はあ……ったくめんどくさい仕事だぜ」
その時、サラリーマン風の男の携帯が振動する。
確認すると、小声で話す
「……今終わったようだ。」
大男は
「了解、準備してくる。」
と去っていった。
大男は小声で呟いた
「さあて」
「皆殺しだ。」
少年は目を覚ます。
そこは病室だった。
「あれ、目が見える」
「それに手も足も動く」
「昨日は動かなかったのに」
しかし、なにか違和感を感じた少年は、
ベッドから起き上がり廊下に出てみた。
「え……?」
そこには、人間だったモノが
そこらじゅうにバラバラになって転がっていた。
そこには医者や母親、看護師、病人、
かつて生きていた、色んなモノがいた。
「見つけた。」
どこからともなく太く、冷淡な声が聞こえると、
血だらけの大男が走ってこちらに向かってきた。
目の前に迫ってきた時、
あれ、俺の命やばくね?
でも足が動かないな
ここで死ぬのか。
まあいいや。
そう思った刹那
大男の首から赤い液体が噴出し
大男の首が
宙に浮いていた。
「……は?」
少年は思わず口に出すが、
彼の右手は、男の首を斬っていた。
いや、正確には男の首をちぎっていた。
自分が殺した生命の前で
少年は恐ろしくなっていた。
「今……俺が……?」
「この義手のせいじゃない……」
「考える前にアイツの首を……」
「俺はいったい何者なんだ……?」
自分の名前、誰だったか、そんなことすら解らない。
自分のことに関して全く記憶がない。
この時はただただ後悔した。
もっときちんと話を聞いておけばよかった。
自分が何者で、なんて名前なのか。
ただ、"僕の世界”
その単語だけが頭を巡る。
考えていた時、突然サラリーマン風の男が出てきて、
言葉を発した。
「流石だ。」
「アイツを瞬殺するとはな……」
少年は男に聞いてみた
「何を言ってるんですか?」
「いや失礼」
「我々の仲間にならないか?」
何を言ってるんだ?
「我々の仲間になれば、探し物が探せるぞ?」
コイツ……まさか俺の考えを
「いったい何のつもりでしょうか」
「単刀直入に言おう。」
「お前の戦闘力が欲しい」
「……わかりました」
「ですが、まず情報を下さい」
「ああ、いいだろう」
何を考えてるか知らないが、他に頼る先もない。
仕方ないか
「ようこそ、ODINSへ」
どうもナナシです。
2話目を投入しましたけども、いかがでしょうか。
次回はodinsの説明と
その内の主人公の名前が決まります。