記憶と知識とそれから才能?   作:不比等藤原

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15、灰原さんには関係ない。前編!的な

とある休日、

バスの車内、

 

《ズッ……ズズゥ》

 

……彼は、用事があるから違う停留所から来るそうだ。

私は彼が用事を今日するという所に驚きを覚えた。

準備とはかなり大切だ。

私だって昨日色々としていてかなり眠いというのに。

……組織ではその一つの遅れが死につながる。

それなのに今日するというのは私に自分が優位だという事を印象付けたいのか、今日でなくてはならない理由があるのか。

 

 

《ズズっ……ズズズゥ〜〜》

 

 

「……よお博士ぇ、そんなんでスキー行っても大丈夫なのかよ」

 

「……まぁ、自業自得ね。

風邪引くからよしなさいって言ったのに、夜遅くまでスキーのハウツービデオを見てイメージトレーニングなんてしてたんだから」

 

「……しょうがないじゃろぉ。儂は大人なんじゃから皆んなに教えてあげねばならんし。

 

……というか哀くんも横でやっとったよな?」

 

「わ、私はいいのよ。健康管理は万全だから」

 

「……なんでお前までやってんだよ」

 

「う、うるさいわね!そんなの私の勝手でしょ!!」

 

 

ほんと、しょうがないじゃない!!!

何故かあれから彼は何もしてこなくなって、

そのせいで彼がスキーをした事がないって事を知ったのが昨日だったのよ!!

ほんと、なんとなくなんでも出来そうだと思って考えてもみなかったのよ!!

 

まぁ何にせよ、

これは年長者として株を上げる好機。少しでも頼れる存在というイメージを付けておきたい。

 

「………で?」

 

「……え?何が?」

 

「いや、なんでお前今日そんなに服に気合い入ってんのかなって」

 

「な、何を言ってるのかしら?わたしはいつも通りよ」

 

「哀くんは昨日の晩に服を決ておったが朝になって他のものに変えておったのぅ」

 

「ちょ!?はかせ!!」

 

「………で?」

 

「いやだから「瑞樹君だよコナン君!!」吉田さん!?」

 

「……へ?…瑞樹って転校生のか?」

 

「うん!!灰原さんが誘ったんだよ!!!」

 

ちょっ!!?

吉田さんそれ言ってはだめなやつだから!!!

あぁ!!

博士と工藤君から

『え?まじ?』っていう視線が…。

 

否定しなきゃ!!

……いけないけどこの状況でできる言い訳は彼から来たいと言ったってぐらいだし。

そんな事したら私の株向上計画的にもまずいし、

しなければいけなくなるご機嫌とり的にもまずいし、

ただでさえしなければいけない事に報復

ーー彼に言わしたら多分お仕置きとかになるのかしら?…絶対に言わせないようにしよう。

ーーまで加わったら大変な事になるだろうし…。

 

…あうぅ。

 

2人からの視線が

『あ、ほんとなんだ…』に変わった……。

違うの2人とも!!

確かにそうだけど、そうじゃないの!!!

私は確かに誘ったわ!

けど間違いなく私にその予定がある事を調べてお礼の場としてそこを暗示してきたのは向こうなの!!

だって最後に流れた映像が雪山だったもの!!その後のあの沈黙、もう誘わざるえなかったの!!!

だから博士その生暖かい目をやめて……。

工藤君に至ってはそれ多分『そういやこいつも一応元黒の組織の一員だったなぁ』みたいな目よね?!

組織と趣味は違うわよ!!!

……いや!趣味でもないけど!!

あぁ、2人の中での私のイメージが……。

 

 

◇◇◇

 

 

今日の灰原は可笑しい。

 

朝からそうだ。

まず博士の家に集まった時思った事は、

……え?こいつこれから何しに行くの?俺らの目的地スキー場じゃなかったっけ?

だった。

いつも割とセンスが良いとは思うが、

今日の灰原はなんというか、

少し前にテレビで言っていた大人可愛いを体現しているようだった。

流石に化粧はしていないが、

どう見てもそれなりに高い服だ。

まぁ、それだけなら良いんだが、なんか良い匂いもする。

蘭ほどではないけどな!!!

それに服に着られず着こなしている。

まぁ蘭は普段から着こなしているが。

 

《プシューーッ》

 

「っ!!!」

 

「うお!?ど、どうしたんだよ灰原」

 

「な、なんでもないわ」

 

「いや、なんでもないって…」

 

いきなり体に力に入ったぞ今?

なんだ?

なにかあるのか?

停車した時って事は、誰かが乗って来るのか?

 

……!!?

な!?

あれは、黒づくめの男!?

灰原の様子といいこれは、間違いなく

「違うわよ」

 

「……え?」

 

「何考えてるか大体分かるけど、違うわ。

……分かるのよ。そういうの。………(それに、いつものクラスでの圧迫感もないもの…。)」

 

「いや、でも」

「でもも何も…っ!!?」

 

「……?灰原?」

「く、工藤くん、わ、私を隠して…。」

「!?…あ、あぁ。」

 

「あれ?洗井出先生だ!!」

「あ、ほんとですね。先日の内科検診お疲れ様です」

「いやいや、皆んなどうしたんだい?」

「俺たちは今からスキーに行くんだせ!!」

「先生は、もしかしてデート!?」

「え?…あぁ、違うよ。彼女はーー」

 

……洗井出先生?

まさか先生が原因な訳はねえし。

ならなんだ?何が原因なんだ?

「ーーところで、その子は?」

《ビクッ》

「あぁ、そういえば内科検診の時休んでましたっけ」

 

「……見たところ、体調が悪そうだね。軽く見ようか?」

《フルフル》

「そうかい?でも無茶は」

「違うよ先生!!」

 

「……え?何が違うんだい?」

「灰原さんは調子が悪いんじゃなくて緊張してるんだよ!!」

 

「……緊張?なぜだい?」

 

「…ん〜。ちょっと耳かして」

 

「……?」

 

(……あのね。灰原さんいつもよりお洒落してるの。それでね、今日は灰原さんが瑞樹くんっていう子を誘ってるんだ!!!)

 

(……………それって、もしかして?)

 

(うん!!それでその子が乗るのもこのバス停なんだ!!あ、これ男の子には内緒ね!お洒落の事は気づいてないみたいだから)

 

(なるほどね。了解。わかったよ)

 

「んん!!どうやら僕の見間違いだったようだね。ごめんね。」

《フルフル》

 

「ふふふ、かわいいでーす」

 

「え?先生は気付いてたんですか?」

 

「もちろんでーす!私の目は誤魔化せマセーン」

 

「……なるほど、せーー」

「おはよ〜〜!!」

 

「お、来たぜ!!」

「おはよう瑞樹くん!!」

「おはようございます!!」

「これこれ、静かにせんか」

 

……上野瑞樹。

さっきの歩美ちゃんの話が本当なら灰原が誘った存在。灰原がそういった趣味を持っているという可能性もかなり高いが、もしかしたら案外なにかあるのか?

「…俺どこに座ろうかな?」

 

「灰原さんの横に座ればいいと思うよ!!」

「いやいや、コナンいるじゃん」

「逆側に座ればいいよ!子供だからいけるよ?」

 

「……うん。わかったそうするよ!!」

 

 

◇◇◇

 

 

……寒気が、冷や汗が、……止まらない。

工藤くん達が何か言っている…。

けど、なにも聞こえない。聞いて……いられない。

彼も組織の大人顔負け圧迫感がある。

…けど、それすらも上回る、そして彼のような甘さがない…本物の圧迫感。

 

 

……いる。

このバスの中にあの人が、

あの女がいる。

 

 

…なぜ?

組織は、

判断を彼に委ねたのではないの?

まさか、

彼が組織に報告したの?

それとも、ただの偶然?

 

 

……それとも、私ではなく彼がうまく紛れ込めているかの確認?

 

 

………だめ。

分からない。

答えが出ない。

……もし、もしも既に私の事がばれていたら…。

そうでなくても、この場所でばれたら。

私は……、いや、それだけじゃない。

博士も、

あの子達も、

工藤くんも、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伝えていなかったのなら、

 

 

 

 

 

 

 

 

……………彼さえも…。

 

 

「……っ!」

お願い。気付かないで…。

お願い、お願い、お願いだから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「灰原さん?」

《ビクゥ》

 

 

 

 

「……ふぇ?…………ぁ…」

 

「……大丈夫?顔色悪いよ?

……取り敢えず横に座るね!!」

 

「……ぁ………え、えぇ。平気よ。……構わないわ」

 

 

……なぜ、私の横に座るのだろぅ。

席は他にも空いている。

 

…って、あれ?…息が、しやすくなった?

……あ、…圧迫感が彼のものに変わってる?

どういう事?……距離の関係?

 

あぁ、ダメだ。

気が緩んで急に眠気が……。

 

だめ、考えないと、横に来た理由を、

 

何か伝えたいことが……?

 

「灰原さん!楽しみだよね!!」

 

 

 

 

 

 

 

……それは、どういう…意味…で……??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……彼が、理解して無いなんてことあるはずが無い。

今、彼の身も危ないのだ。

それにも関わらず楽しみと言う。

つまり、今乗り合わせている彼女は本当に偶然?

 

それとも、最後の旅行を。という意味?

 

 

 

……まさか、とは思うけど。

 

『そろそろクラスのは慣れてきちゃったよね??』

 

!!?

「ちょ!バスにはあいつがいるのよ!?」

 

『…あ、それとも少し楽しくなってきた?』

 

「な!?そんな訳ーー」

『そんな訳ない?』

 

「当たり前よ!!」

 

『……まぁ取り敢えず、

今日はスパイスとして彼女を連れてきたよ!!

彼女の説明は……いらないよね?』

 

「つれ!?あなたいったいなーー」

『今回はいつも以上に普段と違いがないように振舞わないと、

 

……命に関わるよ?』

 

「!!!??…な、本当に何を考えて…」

『ほら!!

頑張って?

恐怖を押し殺して普段通りに振舞おうとして見せて?』

 

「あ、あなたは…」

 

『……あ、違うか。

もう、クラスでは……少し楽しくなってきちゃってたんだもんね?』

 

「な!?だからそんな訳ーー」

『今はどう??

いつも以上に、

緊張感があるでしょ?』

 

「だ、たから私はーー」

『実を言うとさ、

俺は教室の様子だけで満足してたんだよ?

だから、これは俺のために呼んだんじゃないんだ。

なら理由は何か?』

 

「そ、そんなの知らないわよ」

 

『……本当は、もう自覚してるんじゃないの?』

 

「…っ!?…何をいってーー」

『いつもと違って少しのミスもしちゃダメ。

それじゃあ俺は楽しめない。

 

なら、

誰のために呼んだか、

教室以上のものを誰が求めていたのか、

もう……分かってるでしょ??』

 

「何を言ってるか理解できないわね!あり得ないわ」

 

『何故かあれから彼は何もしてこなくなって?』

 

「!!?…ど、どうして…」

 

『お、もしかして正解?』

 

「っ!?」

 

『ほら、

もう認めなよ。

久しぶりに、か・れ・が、

何かしてきたんだよ?

それもいつもより、すごいのを……。

 

…本当は今……どう感じてるのかな?』

 

「っぅ!?な、何も感じてなんかーー」

『ならなぜ、いつもと同じ圧迫感しかないのに、まだ少し息が荒くなってるの?』

 

「そ、それはあなたがーー」

『本当は、この後の自分の事を、もう予想が出来てるんだよね?もう………考えちゃってるんだよね?』

 

「いい加減にーー」

『もう、胸が高揚しちゃってるんでしょ?』

「私はーー」

『なに?』

「……え?」

『私は…なに?

いいよ、言って。でも、俺の目を見て言って。

本当の事を言って。嘘は、許さない』

「っぅ!?」

 

『………』

 

「わ!私は…」

 

『………』

 

「わたし…は……」

 

『………』

 

「……わた…し…は」

 

『……灰原さん』

 

「っ!?」

 

『……本当の事を正直に言えばいいだけだよ』

 

 

「〜〜ッ!だ、だからわたしは……っぅ!?…わたし…わたしは、

………わたし本当は!ーー」

 

◇◇◇

 

「〜〜〜〜っ!!?……むぁみ!?」

 

「シーっ!!落ち着いて灰原さん。今バスジャックされてるんだ。拳銃を持ってるから何されるかわからないよ」

 

「??……?」

 

何?バスジャック??

え?もしかして、夢を見てたの?

 

な、なんて最悪なゆ…め……?

あれ?どんな夢を見てたんだっけ?

 

 

 

 




パトラッシュ。
もう、自分でも何がしたいのかわからないよ。
なんだか僕、すごい疲れたんだ……
( ;´Д`)


はい。いや本当に。
いったい私は何がしたいんでしょうね?笑
書きたい話はあるのに、書き始めたらこんな感じにしかならなくて、実はこれでも2つ作ったうちのましな方だったり……orz


あ、コナン君のキャラ崩壊は自分のポジションを明確にしようと思ってしました
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