記憶と知識とそれから才能?   作:不比等藤原

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実は少しずつお気に入りが増えてて嬉しいです。笑


17、灰原さんには関係ない。後編!的な−1

流れて行く時間が…普段の何倍も長く感じる…。

 

 

 

(…これで、良かったのよね?)

 

 

 

 

バスの中には、

誰1人いなくて…

物音一つしない。

 

 

不思議な事に、

今までの思い出が頭に流れていく。

 

 

 

組織で、

何も知らず薬を作ってしまった事。

お姉ちゃんが死んでしまった事。

それに反発して自殺さえしようとした事…。

 

 

博士に助けられて、

自分の仮説が正しかった事にこんな状況ですら喜びを感じた自分が嫌いになった事。

私の話を信じてくれて、その上私を嫌悪しない純粋な人の優しさに触れた事。

表裏の無い感情を向けてくる、あの子達に会えた事。

 

 

 

工藤君に会って、

私よりも優秀な彼にお姉ちゃんの事で当たり、泣きついてしまった事。

人の感情の醜さに正面から向き合う勇気というものを知った事。

初めてお互い想い合う人を見て呆れてしまった事。

小さな友人達から私や工藤君への淡い恋心を感じた事。

 

 

 

 

 

 

 

なんで……私は灰原哀じゃ無いんだろう。そう…思ってしまった事。

 

 

 

 

 

 

 

そして彼が来て、

恐怖のあまり逃げてしまった事。

焦りのあまり、勇気を利用されて遊ばれた事。

 

………初めて、私に気を使って休める場所に連れて行ってくれた事。

……初めて、彼の心からの笑顔を見た事。

…初めて、同じ異性と同じ布団で寝た事。

初めて、彼から感謝された事。

 

私のデータを送り付けて楽しんできた事。

なんだかんだ言っても決して流出はさせなかった事。

押し倒してしまった時に驚いていた事。

 

 

彼がいる間は私は大丈夫なんだ…そう思った。

彼が私をそんな簡単に捨てる事はないと思った。

こんな日常が続いていくんだと思った。

 

 

 

 

 

……でも、

今日、黒の組織の人間がいたというのは紛れも無い事実だった。

私は、

彼が組織に所属してる事を、その危険性を忘れていた。

彼は私の報告を正しく伝えていなかったはずだ。

そして、彼の評価はどんどん落ちているはずだ。

それどころか、

もし私の事を匿ったとばれたら、彼は間違いなく、そして周りの人間さえも殺される。

 

 

 

 

……自分が死んでしまう事を考えると確かに身体が震える。自分が恐怖してるのが分かる。今からでも逃げてしまいたいとさえ思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……けど、

みんなが………彼が私のせいで死ぬなんて、

その何倍も……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……嫌だ。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

さて問題です!!

私は今、

どこにいるでしょ〜〜か!!!!!

 

 

正解は〜〜、

バスの中デーース!!

正確には灰原さんの後ろの席に隠れてます!

 

今回の目的は灰原さんの救出劇!

今からワクワクします。

それでは、

当事者の灰原さんに今の心境を伺ってみましょう。

 

 

……気付かれずに後ろに来れたらこれをしたくなるよね。

 

 

「ダーレダ!!!!」

 

「……………はぁ!?あなた何してるの!?」

 

「あなたは答えになって無い…けど時間がないしいいや」

 

「そんな事言って無いで逃げなさいよ!死にたいの!?」

 

「……え、それを言うなら灰原さんは?」

 

「っ!……それは…」

 

「あ、まって、ごめんそんな事聞きたいんじゃないんだ」

 

「……なによ」

 

「……えー」

 

……あれ?これどう聞けばいいんだ?灰原さんって確かこの時色々考えて死のうとしてたっけ?……そんな重い話は苦手だなぁ。

 

「……いや、えっと、スキー楽しみだね!」

 

……いや、これはないな。スキーもう中止って分かりきってるし。

 

「……スキーが…楽しみ?」

 

「…いや、えっと……うん!なんか初めての体験だから楽しみ!やっぱり色々な体験をしていかなくちゃね!……なんて…はは」

 

「………あぁ。なるほどね。」

 

「…わ、わかってくれた?な、ならいいや!うん!」

 

「えぇ。わかったわよ」

 

「そっかそっか!」

 

「………ふふ、ほんと、

 

 

 

なによ、それ。

 

 

 

………私だって、…っ…私だって!必死に、必死に考えたわよ!!でもしょうがないじゃない!!こうし無いと…皆んな死ぬのよ!!!」

 

 

「………灰原さん」

 

…どうしよう。俺、灰原(天使)さんを泣かしちゃったんですけど…。……これ、俺のせいですかね?あ、やっぱり?ですよね〜。うん。わかりますわかります。いくら俺でもわかります。

 

 

「なのに……なのに何よ!!

人の気持ちも知らないで勝手な事ばっかり!!

私だって…私だって!…っ…私だって皆んなとスキーに行きたいわよ!!」

 

 

コナン!!何してるんだコナン!!今こそ君の出番だろ!!!……え?自分で蒔いた種?…まぁ、そうだね。

 

「博士や皆んなといろんな場所に行って!見て!触って!……また、貴方と旅したりして、

今までみたいに楽しく過ごして、

いつか、あな……そういうのが好きそうな誰かさんと一緒に、両思いの2人をニヤニヤしながら見たりして、

……灰原哀として、生きていきたいわよ…」

 

 

……すごいどうでもいい事だけど、旅行気に入ってくれてて嬉しい。あ、関係ないね。ごめんなさい。

……これどう答えたらいいんだろう。死ぬとかは組織の事が入ってるから分かっちゃまずいよね。

 

「……灰原さん。大丈夫だよ。……えっと、死ぬとかは、まぁあんまりよくわからないけど、希望は捨てちゃダメだよ。奇跡が起きるかもしれないし」

 

「……奇跡……ね」

 

「そ、灰原さんは可愛いからね。きっと何処かの誰かが助けに駆けつけるよ。それこそ窓ガラス突き破ってでも…ね」

 

「……早く逃げてなさい。…死なれたら、意味なくなるから」

 

「え?もう少しここにいるよ?」

 

「……そう。こんなところまで監視はいらないのに?」

 

「いやいや、面白いもの見れそうだよ。……てか監視?」

 

「そういうのはいいから。……でも貴方の言葉を信じるなら、どっかの王子様でも来てくれるのかしらね」

 

「……灰原さん意外にメルヘンだね」

 

「それだけありえないって事よ。私は、ここまで」

 

「ないね。ないない。かけてもいい」

 

「……ふふ、かけね。

…なら、もし死んだらあの世で私に付き合いなさい」

 

「……あの世って…。……もし生きてたら?」

 

「ありえないわ。……けどそうね。

…あの子達の前でキスしてあげるわよ」

 

「………なんかごめん」

 

「生・き・て・た・ら…ね」

 

「………うん。ほんとごめん」

 

 

 

 





すいません。
ここで切りたかったんです。
( ;´Д`)
どうしてもここで切りたかったんです。
( ;´Д`)
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