記憶と知識とそれから才能?   作:不比等藤原

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とりあえず今回からは話が進みます。


始まり
6、いざ、小学校的な


朝日が差し込み、etc。

え?意味が違う??伝わったら問題ないさ!

そして、同じ事を2回言うのはさすがにはずいのさ!

朝食を作るために台所に向かう。

 

 

え?俺が作るのかって?もちろん!俺一人暮らしだからね!!

 

トースターにパンを入れて、待つ事数分。

熱々のパンにバターを塗って食べる。

はい、至福です。

誰がなんと言おうとこれは譲りませぬ。

 

今日は学校に早めについて先生に挨拶である。

え?クラス??御察しの通りだよ!

 

 

「大阪から来ました!上野瑞樹です!よろしくお願いします!!」

 

第一印象は完璧だね!(キリっ!)

コミュニケーションは大事だからしっかりと本などを読み実践もしているし、どうやら余り残っていない前世の記憶でもその力は高いようだ。

そんな俺からしたら子供からも先生からも親しまれるように振る舞うなんて余裕だぜぃ!

 

クラスのみんなから温かく迎えられる。

子供特有の雰囲気っていうの?この感じは大人では余りなくてくすぐったい。

 

もちろん主要キャラ、特に薬組の方はしっかりとみる。

コナンは普通だなー、なんでアニメの時はあんな違和感あんの?

灰原さんは……もう少し馴染もうよ…

 

思わず苦笑いをしてしまったではないか、ん?

なんか今震えた?もしかして風邪かな?

 

 

その日1日は平和だった。あ、でも灰原さんはやっぱり体調不良で早退したみたい。明日来たら大丈夫か聞かなきゃな。後はまあ例の団が勧誘みたいな事しに来たぐらいかな?さすがに入らなかったけどね!!私、死体なんて見たくないんで!!(キリッ!!)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

体が震える。最近は全く感じていなかった背筋が凍るような感覚で飛び起きる。

 

時間は夜の1時、胸の動悸が激しく苦しい、でもその感覚が自分が生きているという安心感もくれる。

 

 

 

「……最悪の気分だわ…」

 

かといって気持ちが悪い事には変わりがなく、思わず呟いてしまう。

 

 

はっきり言って今日は生きた心地がしなかった。

転校生が来るという知らせは聞いていたし、思った事といえば、

このクラス転校生多すぎじゃないかしら?

くらいのものだった。でも、実際に挨拶をみて自身の危機感というものが甘くなっていたという事を実感する。

 

 

 

 

「大阪から来ました!上野瑞樹です!よろしくお願いします!」

 

 

ハキハキとしていて聞きやすい声、顔を上げてみんなを見ている。かもしだされているとても関わりやすい雰囲気から考えても、きっと先生やみんなからしたら、いい意味で子供らしくすぐに馴染めてしまうだろう。

 

 

私からしたら、それが気持ち悪くて仕方がなかった。

理由は簡単だ、私も同じ事が出来るから、だ。

 

もし私が先生やみんなから本気で好かれようと思ったら、私は間違いなく彼と寸分違わず同じ事をする。

 

無邪気な笑顔で、元気な声で、自分は今貴方を見ているんだよ、というような視線を向けて、自分は貴方に好意を持ってるんだよ、という雰囲気で、だ。

 

 

そんな全てをまったく違和感なくする彼が、私は気味が悪くて仕方がなかった。

 

 

もしかしたら天然でしているのかもしれない、でも、それにしたら彼の雰囲気は大人しい。天然でしている年の子ならもっと活発でもいいはずだ。

 

もしかしたら本当に彼も好かれようとして必死な可能性もある、でも、大人ならまだしも子供であのレベルはやはり考えられない。

 

 

 

……それこそ、そういう訓練を受けたか、そうならざる得ない状況にない限りは。……そして私はそうならざる得ない状況で、そういう訓練を受けることのできる環境、というのに、1つだけ心当たりがあってしまうのだ。

 

 

そして、そんな完璧と言っても過言ではない彼が、移動中に目を細めて何人かを見つめていたのだ。

少年探偵団のみんなを見回していたのはわかる、クラスでも目立っていたから、でも彼はなぜか完璧に馴染んでいた工藤君のことも見ていたのだ。

 

私は考える。

なぜ彼は工藤君に注目したのだろうか。

何度も言うが工藤君は完璧に馴染んでいる。

そもそも目的はなんだ?

気になっただけ?……いや、それにしてはじっくりと観察しすぎていた気がするし、そもそもクラスに馴染むためにも今の行動は愚策だ。あそこまで完璧に人に好かれようとする自己紹介をする人間がただ気になったからそんな行動をするとは思えない。

 

つまり、多少警戒されて馴染むのに時間が掛かってでも確かめなければいけない事があった?

 

ならそれはなんだ?

 

………初対面、完璧なまでの第一印象、数人を見てからの工藤君の観察、彼は馴染んでいた、警戒されてでも確かめなければいけない事…。

 

 

 

…………っ……しまった!

 

 

まずいわね、どうする?いや、今変に動けば目立ってしまう。ならどうする?……ああもう!なぜもっと早く気づかなかっのよ!!

 

あの3人を見た理由。それはおそらく最近注目を浴びている少年探偵団だから。あれだけいろいろなものに関わっていたらすこしは興味を持たれても仕方ない。工藤君はそれに加えて探偵事務所に厄介になっている。

つまり、

 

あらかじめ知られていた。

 

 

だから馴染んでいる彼の事を何の迷いもなく観察している。

 

そして観察している理由。そして少年探偵団に興味を持った大きな理由。

 

私の逃亡とほぼ同時期から有名になったという事実。それ自体は偶然だけど、なんの偶然か確かに私はここにいる。そして薬を使い続け私や工藤君のような人が既に出ていてもおかしくない。という事は若返ったのではという考えになり組織の人間を送り込んできてもおかしくない。

 

 

いや、違うそこじゃない!今必要なのは今観察する事のメリットへの対処。

 

何を呑気に考えているのよ私は。

彼が私達に初対面なら、当然私達も彼に初対面。

私が彼の第一印象で彼を危険視できたように彼も第一印象で私達を判断できる。

3人は子供らしい反応をしていたから問題なしと判断し、すぐに視線をずらした。工藤君は完璧に馴染んでいたけど住んでいる場所の事を考えてすこし観察。

 

なら、工藤君の次は?

 

決まってる。少年探偵団に加わっている最後の1人。少年探偵団に興味を持つ原因。

 

私だ。

 

 

 

どうする?私は今どうだ?ちゃんと馴染めているか?決まってる。馴染めてない。今からやり過ごす?……あぁ、もう時間がない、ダメだ…。

 

…彼は工藤君からゆっくり視線をこちらにむけて、……私はそれ以上そちらを見ることができなかった。

しばらくしてチラっと見ると彼は笑っていた、さっきとは違う笑みを浮かべて、

 

 

……悪寒がはしった、彼は私のことを見て笑っている、この場所にいてはいけない、瞬間的にそう考えた。

私は先生に体調が悪いと言って急いで学校から逃げるのだった。

 

 

 

 

「はぁ……」

 

もし、もしも彼が黒の組織の関係者なら、私はもうここにはいられない…、ここにいたら博士が危険だ、そして工藤君も、彼は私と違って見られていただけ、私とよくいるから疑われているだけだろう。

 

 

……むしろこのまま、今すぐにでも家を出た方が良いのかしら?

そんな考えが頭に浮かぶ。そして一度浮かぶとなかなか消えてはくれない。

 

 

最悪の場合は…

 

 

 

「覚悟を決めなきゃ…だめよね。」

 

黒の組織のことを考えると、早く確認をしなくちゃいけない……、明日、鎌を掛けてもし黒なら……

 

 

 

 

 

 

…工藤君。約束守れそうにないかもしれない。私の今持っているものじゃ駄目かもしれないけど、貴方の体を元に戻す事が出来るのを心から願ってるわ。

 

…博士、優しくしてくれたのに、何も返せてなくてごめんなさい。貴方の優しさで本当に救われてた。口では余り言わないけど、本当に感謝してる。でも、食事は気をつけなきゃ駄目よ?

 

ああ、こんなにも明日が来ないでほしい日はない、もうちょっとだけでも……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……みんなと一緒に居たかったな。

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