みらいにリコ!何故魔法つかいプリキュアがここに…ムホーを倒したのか?自力でムホーを?みらい!リコ!
ふたりはプリキュアではない(無言の腹パン)
「以上がトワ様の部下からの報告です」
「ふむ…」
空が赤く、ビル群に覆わせた世界。その中に一つ、存在する王宮の中に紫色の少女と黒いドレスを着た女性が、何やら話をしていた。
「あの女…いよいよ本格的に動いたという訳ね…」
「どうしましょうかミラ様?」
「イオナ、お前が教育していたあの女が寄越した小娘の方はどうだ?」
「ベルですか?まぁ問題なく実戦投入は可能ですけど、あれの最終調整の方がまだで…プロトタイプに関しては複数は大丈夫てすけど…」
「あれに順応しているのはあの小娘だけだ。いつでも出せるよう調整を急がせなさい」
「分かりました」
イオナは頭を下げ、その場から立ち去った。
そして、別の場所にて。そこには、紅いドレスを着た女性がいた。
「はぁ…」
「どうかしたんですか?トワ様」
と、トワはため息をついていると、後ろから二人の少女が現れた。
「ミライ、リコ…いえ、なんでもありませんよ」
「それにしては顔色が優れないようですが…」
リコはトワが平静を装っているのを察した。
「やはりバレてましたか。ええ…これからあなた達二人が危険な戦いに向かうと思うと、心配で…」
ミライとリコはトワの直轄の部下。しかも長く付き添ってくれている。もし二人に何かがあるとなると、心配なのだ。
「大丈夫ですよ!私にはリコがついてますし!」
「ちょっ…!やめてよそんな恥ずかしい事!」
「ふふ…」
そんな二人のやり取りを見て、トワも笑った。
「その調子なら、心配する必要もありませんね」
「はい!」
「頑張って立派な眼魔の戦士になるまでは死ねませんよ。その為にはまず向こうの世界を完璧な世界に導かなきゃですしね。それじゃあトワ様。イオナに呼ばれてるので、私たちはこれで」
と言って、二人は去っていった。
(完璧な世界、ですか…)
トワはこの世界、そして向こうの世界のこれからに何かしらの不安がよぎったのであった。
グラウンド
「ティアナ、怪人が出た…!」
『わかった。簪ちゃん、避難誘導をお願い!』
「うん…!」
簪がティアナに連絡する。
自身の翼の羽を弾丸として発射したりして、怪人・羽眼魔が暴れていた。
「キャア!」
「あはは、エターナルとウィザードはどこにいるのかな~?早く出てこないとケガ人が出ちゃうよ!」
楽しげな声で暴れまわる羽眼魔。
羽眼魔のその言葉を聞いて簪は首をかしげる。
「目的は織斑くんとセリスさん?もしかしてエターナルとウィザードの正体を探るために出てきたの?だとしたら誰が…」
簪が怪人からの避難誘導をしている中、セリスはドライバーを出現させ、レバーを操作。
「変身!」
《ウォーター・プリーズ》
《スイ~スイ~スイスイ~!》
蒼いウォーターウィザードリングをかざし、魔法陣を出現させてくぐり、水の力を操るウィザード・ウォータースタイルに変身した。
「さて…」
ウィザードは羽眼魔の元へ向かった。
その頃羽眼魔は、簪を見つけて詰めよっていた。
「君がエターナルとウィザード?」
「私じゃない!」
「本当かな~?だったら証明して見せてよ」
羽をモチーフとした片手剣を手に出し、ゆっくりと歩み寄る。すると…
「ぐあっ⁉何なの⁉」
羽眼魔は背後から銃撃を受ける。振り向くとそこにはウィザーソードガンを構えたウィザードがいた。
「はは♪やっと会えたわね青いの♪さぁ…あなたの事を調べさせてもらうわ♪」
「あたしはあんたみたいに調べられる趣味はないわ。さぁ…ショータイムよ」
恍惚の声を上げるドラゴンにウィザードはクールに決めて立ち向かう。
「やぁっ!…っ⁉こいつの翼…硬い…!」
「ほらほらどうしたの?」
得意の剣術で立ち向かうウィザードだが、羽眼魔の翼が硬く、攻撃が通らない。
「そぉ~れ!」
「あぅっ‼」
逆に羽弾を食らってしまい、ウィザードは怯む。離れた場所から簪は見ていた。
「セリス…!」
「どうやら苦戦しているみたいだね、セリス」
簪の後ろから現れた人物。その声に振り向くとそこにいたのは、簪の知らない金髪の人物だった。
「あなたは…?」
「僕?僕はセリスの幼馴染みにして不可思議現象研究部の一員」
シャルルは腰にゴーストドライバーを出現させ、オレゴースト眼魂のスイッチをオンにする。
「仮面ライダーゴースト!変身!」
《カイガン!オレ!》
レバーを引き、シャルルの体がゴーストへと姿を変えていった。
「仮面ライダーゴースト…」
「そう!さぁ、命燃やすよ!」
ゴーストはさっそくドライバーからガンガンセイバーを取りだし、ウィザードの元へと向かっていった。
「はぁっ!」
「うぁっ⁉何!」
羽眼魔はまた後ろからの不意打ちを受ける。ウィザードはその間に指輪を交換する。
《ランド・プリーズ》
《ドッドッ!ドドドン!ドンドンドドン!》
ウィザードは、全身が黄色をベースとした、土を操り、力に特化したスタイル・ランドスタイルへと姿を変えた。
《ドリル・プリーズ》
「これならどうだ!」
「くっ、こざかしい!」
ドリルの魔法を使い、回転を加えた蹴りを食らわせるが、決定打にはならず、弾かれてしまった。が、ウィザードにとってそれは羽眼魔に隙を作るのに充分だった。
「今よ!ゴースト!」
「待ってたよ!ウィザード!」
《ダイカイガン!オレ!オオメダマ!》
「え!?」
ウィザードの合図でゴーストはレバーを3回引き、巨大なエネルギーで出来た眼魂を発生させる。
「行っけぇぇぇっ!」
「っ!?これはヤバいわ!」
オーバーヘッドキックの要領でオオメダマを放ったゴースト。羽眼魔のいた場所は大爆発する。煙が晴れると…
「くそっ!逃げられた!」
「あの眼魔は硬かったから、オオメダマでもそんなにダメージを与えられてないかもね…」
「だとしたらあの硬さに有効な攻撃はあるのかしら…」
羽眼魔は、攻撃を自身の硬さを利用して逃げていた。ゴーストとウィザードはその場を後にしようとする。
「待て。お前達二人に話がある」
現れたのはISを纏った千冬。二人は立ち止まり向き直る。
「何か用ですか?」
「生徒からグラウンドから悲鳴が上がっていると聞いてな。で、急いできたらお前たちがいたという訳だ。お前達、あれが何か知っているのか?」
「知ってるわ。だけど、言ったところであなたたちではどうすることも出来ないわ」
「どういう意味だ?」
ウィザードの言葉に千冬は二人を睨み付ける。ウィザードとゴーストはその睨みを無視して話す。
「そのままの意味よ。やつはISでは歯が立たないわ。この前の怪物みたいにね。搭乗者を保護する絶対防御でも、簡単に貫く事が出来るわ」
「命を大切にしたいのなら手を出さない事だよ。命は一つしかないからね」
「そうか…だが私も委員会の命令があるのでな。お前たちを拘束させてもらう!」
そう言ってウィザードにブレードを振るう千冬。
「ふん!やあっ!」
「くっ…やるな…!」
ウィザードはそれを剣で受け止め、キックで攻撃して距離を取りゴーストと並び立つ。
「ふぅ…沸点は低いのね、ブリュンヒルデは。ゴースト、あたしが動きを引き付けるから、その間に霊体化して逃げて」
「うん、わかった」
「会話をする余裕があるのか!?」
千冬はウィザードに攻撃をするが捌いたり受け止めたりして動きを引き付ける。ゴーストはその隙に霊体化して姿を消しながら撤退した。
「しまった!ならば貴様だけでも!」
「諦めないのは賞賛に値するけど勇気と無謀は表裏一体よ」
千冬はウィザードだけでもとブレードを振るうが、ウィザードはそれを避けながら指輪を交換する。
《ビッグ・プリーズ》
ビッグの魔法を使い、ウィザードの手を巨大化させる。巨大化した手に千冬は一瞬怯んでしまう。
「デコ…ピン!」
「ぐっ!」
巨大なデコピンを当てられ、千冬は吹き飛ばされ、ISが強制解除される。
「ぐ、何て威力だ…!ISを一撃で解除するなんて…!」
千冬は痛む体にムチを打って立ち上がるが、既にウィザードの姿はなかった。
「逃がしたか…!それにやつは手加減したのか…!?」
千冬はウィザードに一撃も与えられずに解除されたことに歯噛みをする。
それを陰から見ていた者がいた。
「何だあの二人は…?教官を圧倒したり欺いたりするなんて…」
ラウラは自身が最強だと信じて疑わない千冬に傷をつけたゴーストとウィザードに憎悪の炎を燃やす。
(教官の仇をとる…!私が奴らを圧倒すれば教官の目を覚ます事ができる…!)
別の所で楯無も戦いを見ていた。
「専用機ではないとはいえ、女性最強の織斑先生を圧倒したわね。それに仮面ライダーゴーストの参戦…まぁあの転校生がゴーストであることは分かってるし、ウィザードも口調から女性…恐らくうちの生徒だとは思うし…ふふ…ゴースト…いえシャルロット・デュノアさん…あなたを利用させてもらうわよ」
楯無はバッと扇子を開くと、そこには『利用開始』と書かれていた。仮面ライダーの正体がバレるのも、そう時間はかからないだろう…
不可思議現象研究部
一夏も加えて話し合いが始まろうとしていた。まずはシャルルから。
「みんな、久しぶり。そして初めましての人は初めまして。シャルロット・デュノアです。仮面ライダーゴーストに変身するよ」
シャルロット…シャルは笑って簡単に自己紹介をした。次はシャルがここに来た訳を話始める。
デュノア社はイグニッションプランでの資金打ち切りが懸念され、シャルを男装させて広告塔として利用すると同時に一夏のクォンタム・ブレイドとセリスのクォンタム・エイムのデータを盗むように言われたこと。
「全く…デュノア社はろくなことをしないな」
「本当よ。いくら何でも娘を広告塔として利用するなんて信じられないわ」
「手続きとかかなりややこしくなるけど、シャルはアイルランドで引き取りましょう。フランス代表候補という肩書きと専用機が無くなるけどいい?」
「うん、本妻が僕のことをいいように見ていないからちょうどいいと思うよ。」
「変わりにアイルランドから新しいISを取り寄せるわ。丁度操縦者がいなかったから。」
こうしてシャルのアイルランド国籍取得計画を進めて行く。それに伴い交渉材料を何にするのかを話し合う。
「何を交渉材料にする?」
「二人のISのドライブ…クォンタムエンジンのデータがいいでしょうね」
「それって…いいの?」
「デュノア社にドライブのデータを渡しても作ることは絶対に不可能だから大丈夫よ」
「どうして不可能なの?」
簪の疑問に一夏が答える。
「クォンタムエンジンは特殊な環境と時間と莫大な金が必要なんだ。セリスの両親が完成させたのは数機だけ。まあ仮に完成しても、ティアナみたいな専門知識を持った人間にしか調整出来ない」
「それにドライブのパスワードも絶対に解けない。ドライブを兵器として見ている限りね」
「へぇ…それほどスゴい物なんだ…」
「まぁパスワード自体は簡単なのよ」
ドライブを交渉材料に話は進む。
「よし、あとはシャル。織斑先生か山田先生に本当の名前とここに来た目的を話しておいて」
「わかった」
翌日
シャルは千冬と麻耶に性別を偽っていたこと、ここへ来た目的を話した。
「そうか、イグニッションプランから外れたくない、だから資金が得たいといって娘を利用するとは…デュノア社やフランス政府は録な事をしないな」
「それでデュノアさんはどうするのですか?」
「幼馴染みのセリスの祖国に引き取ってもらいます。そのための交渉材料は提供してくれるみたいです。姓もスカーレットになると思います」
シャルは学費は母親の遺産で払うと言い、この話は終わった。最後に千冬がシャルに聞く。
「デュノア、未練はないのか?」
「…正直未練がないと言えばウソになります。僕の生まれた国ですから。だけど今のままフランスにいるよりはいいと思います。死んだお母さんも納得してくれると思います」
こうしてシャルは、シャルロット・スカーレットになるための準備を始めるのだった。
ちなみにミラ様はのモチーフはクイーンミラージュです。敵同士だったクイーンミラージュとキュアフォーチュンが主従関係にあるってもの、ちょっと不思議ですよね。
眼魔はオリジナルの眼魔を登場させようと思いますが、残念ながら怪人の眼魔はプリキュアキャラでは無いです。