長い。
三人は超音速飛行を続けていた。目標が近づいて来たところでセリスが二人に通信を行う。
『二人とも、ターゲットまであと少しよ。これは今までみたいなスポーツじゃない…本物の戦場…だからこの作戦であたしを含めた三人の命をかける事になる…』
「「………」」
セリスの話を二人は黙って聞いていた。
『だけど敢えてこう言わせて貰うわ…死なないで…!生きて、みんなで帰りましょう……!』
「「了解!」」
ーーーーーーーー
一方その頃、シャルは…
「確か…この辺りで見かけたんだけどなぁ…」
先ほどの作戦会議が終わった後、シャルは廊下で眼魔眼魂を一瞬見かけ、もしもの時の場合に備えてのインストール中に抜け出して探していた。
「旅館からそれなりに離れちゃったなぁ…」
シャルは旅館から離れた森の中へとやって来ていたが、追っているうちに見失ってしまった。
「仕方ない…一旦戻るしかないか」
眼魔を放置するのも心配だが、旅館に待っている仲間と戦いに出ている一夏達の方も心配なので、シャルは一旦戻ろうとした。と、その時・・・
「久しぶりだねシャル」
振り返ると、そこには木に寄りかかって後頭部に頭を抱え立っている少女がいた。ベルだ。
「き…君は…?」
「ありゃりゃ。私の顔忘れちゃった?ベルだよベル。昔一緒の学校にいたでしょ。思い出した?」
「ベル…え…ベル!?どうして君が?だいぶ前から行方不明になってたって聞いてたけど、どうしてここに?」
シャルはベルに近づこうとしたが、その背後で物音が聞こえた。
「君達は…?」
振り返るとそこにはミライとリコがプロトメガウルオウダーを装着して並んでいた。
「さーてと…シャル、早速ゴーストに変身して見せてよ」
「へ、変身!?何のことかな…」
「とぼけなくてもいいんだよ。ぜーんぶ知ってるよ。織斑一夏がエターナルだって事も、セリスがウィザードだって事もね」
そう言われ、シャルは額に冷や汗が流れる。正体を隠していたつもりがバレていたのだ。動揺するのも当然である。
「あ、そんなに動揺しなくてもいいよ。てかさ、バレたところで身内を襲ったりとかしないし。むしろシャルがその眼魂の力を使ってくれてすっごい嬉しいんだよ」
「…どういう事かな…?」
「シャルなら理解してくれると思うんだよね…眼魔世界の素晴らしさを。ねぇシャル…一緒に眼魔の世界に行こうよ。眼魔の世界にはね、争い事なんて無いし、女尊男卑の差別も無い完璧な世界なんだよ。シャルもそうでしょ。女尊男卑の在り方なんて間違ってるって。だがら絶対分かってくれるはずだよ。眼魔の力ならこの世界を完璧な世界に変えてくれる。だからさシャル、こっちの世界に行こうよ、ね?」
そう言いながらベルはゆっくりと近づいてくる。シャルは近づいてくるベルに対して後ずさる。
「…お断りだよ」
「ん?何で?」
ベルはシャルの断りが理解出来ず、首を傾げる。
「眼魔のせいで色んな人達が傷つくのを僕は多く見てきた…!完璧な世界を作ろうなんて言うけど、結局は侵略行為と同じじゃないか!そんな世界…僕はお断りだよ!」
「…はぁ〜…」
シャルの答えに、ベルは深く溜め息をついた。
「ま、こうなるかもとは思ってたけどね。とりあえず…二人共!」
「うん!」
「分かったわ!」
ベルの掛け声で、ミライとリコはそれぞれピンクと紫のネクロムゴースト眼魂を取り出し、ボタンを押した。
《スタンバイ》
「「変身!」」
《ローディング》
《ネクロム!》
二人は眼魂をプロトメガウルオウダーにセットし、それぞれの色のネクロム、仮面ライダーダークネクロムPとダークネクロムVへと変身した。
「まぁ今日は元々シャルの実力をこの目で見るのが目的なんだよね。ほら早く、変身してよ」
「………」
シャルは無言でドライバーを出現させ、オレゴースト眼魂を構えた。
「シャル、だったよね。実を言うとあなたと戦うのを少し楽しみにしてたんだよね。ワクワクもんだよ」
「ミライ、あんまり調子に乗ってると負けるわよ。油断しないでよ」
ダークネクロムに変身した二人は身構える。
「…変身!」
《カイガン!オレ!》
シャルは変身して二人との戦闘を開始した。
ーーーーーーーー
シャルが戦闘を開始した頃、一夏達の前に福音が見えてきた。
「アターック!」
セリスの号令と共に箒が突っ込み、一夏はサイファーブレード、セリスはスナイパーライフル''イシュメル''で動きつつ、援護射撃を行う。箒の斬撃が当たる瞬間、福音は反転して後退の姿となって身構えた。
『敵機確認。迎撃モードへ移行。銀の鐘、稼動開始』
「二人とも、注意して!」
機械音声が聞こえ、セリスは二人に注意を促す。それと同時に福音は一斉に砲口を開き、光の弾丸を撃ち出した。
向かって来る弾丸を一夏は避け、無理な場合はブレードで弾く。
セリスはシールドビットを周囲に展開しつつ、イシュメルやビームピストル"アハヴ"で撃ち落としたり、当たりそうになればその方向にシールドを形成。箒も弾丸を弾いていく。
「箒、隙を作ってくれ!」
「了解した!」
箒は二刀流で突撃と斬撃を交互に繰り出す。紅椿の機動力と展開装甲による自在の方向転換、急加速を使って福音との間合いを詰めていく。この猛攻には、流石の福音も防御を使い始めた。
『La……♪』
甲高いマシンボイスが響く。それを聞き、セリスは箒に指示を飛ばす。
『箒!例の広範囲兵装が来るわ!気を付けて!』
「わかった!」
福音のウィングスラスターはその砲門全てを開いた。全方位に向けての一斉射撃。
「やるなっ…! だが…押し切る!」
箒が光弾の雨を紙一重でかわし、迫撃をする。隙が出来、セリスは光弾の雨をかわしたり、アハヴの乱れ撃ちで撃ち落としたりしながら一夏に指示を飛ばす。
『一夏、今よ!』
「わかった!」
一夏は接近してサイファーブレードを構え、三日月形の斬撃を飛ばす。
『La……♪』
「あなたがそう動くことは予測済みよ!」
福音は斬撃を回避しようとするが、セリスはイシュメルを福音に向けて狙撃していた。なので福音は回避が出来ずにいた。
「相手を利用して射撃を行い、そして最後は…!」
一夏は福音の周りを飛びながら斬撃を繰り返しながら接近する。そして決める為にサイファーブレードを構えた瞬間、セリスから通信が入る。
『一夏!密漁船が入り込んだわ!攻撃は中止、護衛に回って!』
『セリス!?』
セリスの指示に箒は驚く。
「分かった。攻撃を中止して密漁船の護衛に入る」
一夏は密漁船の元へ向かう。
「セリス!どういうつもりだ!?犯罪者などを庇うなんて!そんな奴等など…!」
箒はセリスに文句を言う。箒の言葉にセリスはキレてしまった。
「いい加減にして!専用機を持ったら神様気取り?笑わせないで!」
「何だと!?」
「あんたはあそこにいるのが犯罪者だから放っておいてもいいというの!?」
「…まれ……っ!」
セリスの正論に箒は顔を下に向けながら憎悪を燃やす。
「犯罪者でも命は一つしかない!そんな簡単なこともわからないなんて…やっぱりとあんたは専用機を持つべき器じゃない!力を持った途端に弱者を守ろうとしないのは篠ノ乃束と同じよ!」
「黙れぇっ!一夏を誘惑した泥棒猫が!」
激情した箒は何とセリスに襲いかかる。
「キャア!何するの!?」
「黙れ!お前が…お前がいるから一夏は…!」
『緑のIS殲滅を協力』
箒のまさかの反抗にセリスはまともに攻撃を受けてしまう。箒のその瞳には、光や理性がなかった。更に運が悪い事に福音は箒をターゲットから外したらしく、セリスに向かって弾幕が張られる。
(うっ…箒を相手にしながら福音の弾幕を避けられるか…?)
セリスは箒の猛攻、さらには福音の弾幕を避けながら戦うが、手を出せずにいた。
「お、おい兄ちゃん、何かヤバい雰囲気だぞ!?」
一夏は安全域に出るまで護衛している中、二人のやり取りを見ていた。
「箒!何をしている!?」
『一夏を誘惑する悪い虫を落とすだけだ…!何、心配するな。すぐに終わらせるさ…!』
そう言って箒は強引に通信を切る。
「箒!くそ、通信を切りやがった…!」
「おい、船を最大速度で急いでここを離れさせろ!」
「やってるさ!だけどこれが精一杯だ!」
船長は指示を出すもこれ以上速度が出ないと言う。守っているとはいえ、安全域に出るまで一夏は動けない。
(まずいわね…シールドエネルギーが危なくなってきた…)
箒の猛攻と福音の弾幕を立て続けに食らい続け、セリスのシールドエネルギーも危うくなってきた。半永久機関とはいえ、回復が追い付かなくなってきたのだ。
「ふふ…狙撃姫などと大層な二つ名がついているようだが…お前はここで終わりだ!」
「はぁっ…はぁ…っ!」
余裕の表情を浮かべる箒に息を切らせるセリス。二人の猛攻で装甲のあちこちが破損して火花が上がり、イシュメルとアハヴも片方が破損、残り一丁となってしまった。
「セリス!大丈夫か!?」
そこへ密漁船を安全域まで逃がした一夏が合流。一夏は箒を睨む。
「箒、なぜこんな事を…!」
「セリスが悪い。作戦を無視して犯罪者などを庇うから。」
「お前は…っ!…っ!?」
一夏は箒に詰め寄ろうとするが何かに気付き突き飛ばす。
「え…?」
「「うあぁぁ!」」
箒は何が起こったのかわからないまま、福音の放った照射ビームが一夏とセリスを飲み込む。
「い、一夏ぁっ!」
一夏とセリスのISが解除され、重力に従って落下。箒は一夏の手だけを掴み取り、セリスはそのまま海へ落下。
『La……♪』
脅威を追い払った福音はそのまま飛びさっていった。
「一夏…一夏ぁ……!」
箒は一夏を抱え、旅館へと帰還していった。
ーーーーーーーー
一方シャルは、ダークネクロムに変身したミライとリコに苦戦していた。そんな三人をポケットに手を突っ込みながらベルは観戦していた。
「お〜。なかなかやるじゃん。ミライもリコも弱くないんだけどね〜。強いじゃん、シャル」
「ベル…それって私達を強くないって言ってるようにも聞こえるんだけど…」
リコはさりげなく突っ込んだ。
「あれ?そう?そんなつもりじゃなかったんだけどなぁ。だってトワ様に仕えてるじゃん。それって実力を認められてるって事でしょ?」
「そう…なのかしら?」
「トワ様ってのは誰かは知らないけど、確かにこの二人は強いよ」
シャルは二人の実力を褒めた。
(とは言え…流石に長いこと二人を相手しているのもキツイかな…ベルが何もせず見てるってのも気がかりだし…それに一夏達の方も気になる…何か嫌な予感がする…)
「そんじゃ、そろそろ私も混ぜてもらおうかな?」
《スタンバイ》
(まずくなってきたかな…)
ベルも参戦しようとメガウルオウダーを装着してネクロムゴースト眼魂を起動した。その時だった。
ズドンッ!!
「っ!?何!」
突然銃撃が四人を襲った。銃撃の方向を見ると、そこにはサイドテールの女性が火縄銃とマジックハンドを掛け合わせた蒼い武器を構えていた。ミサキである。
「………」
「あ、あなたは…?」
ミサキは無言で近づき、ゴーストドライバーと蒼いゴースト眼魂"スペクターゴースト眼魂"を構え、ボタンを押し、ドライバーに装填する。
《バッチリミロー!バッチリミロー!》
「それはゴーストドライバー!もしかしてあなたも…」
「変身」
《カイガン!スペクター!》
《レディゴー!覚悟!ドキドキゴースト!》
ミサキは心電図のようなギザギザの模様があり、蒼いパーカーに二本の角、鋭い目つきの、まるで鬼のようなシルエットの仮面の戦士、仮面ライダースペクターへと変身した。
スペクターは片手に先程持っていた武器"ガンガンハンド・ロッドモード"を構え、まずはミライとリコに近づいていった。
「リコ!」
「ええ!最初から決めるわよ!」
シャルとの戦いでの疲労もある為、二人は一気に決める為、同時にエネルギーのこもったライダーキックを放った。
「「はぁぁぁっ!」」
「………」
《ダイカイガン!》
《ガンガンミロー!ガンガンミロー!》
スペクターはガンガンハンドをドライバーにかざし、先端の手の部分に手を模したエネルギーを込める。
《オメガ・スマッシュ!》
「はぁっ!」
「「きゃぁぁっ!」」
スペクターはガンガンハンドを薙ぎ払うように振り、ミライとリコを一撃で吹き飛ばし、変身解除へと追い込んだ。
「うっ…」
「強い…」
「悪く思わないで」
「助けて…くれたの…?」
「助ける?」
そう言うゴーストに対して、スペクターはガンガンハンドを銃モードへと変形させ、ゴーストに向かって発砲した。
「うわっ!?何で!」
「助けるだなんて一言も言ってないわ。私は私の都合で動いてるだけよ」
《ダイカイガン!》
スペクターは再びドライバーにガンガンハンドをかざした。
《オメガ・スパーク!》
「はぁっ!」
「うわぁっ!!」
スペクターはガンガンハンドの銃口から強烈な一撃を放ち、ゴーストを一撃で吹き飛ばし、ミライとリコ同様に変身解除に追い込んだ。その際にシャルは懐から四つの眼魂を落としてしまう。スペクターはそれをすべて拾う。
「あ、眼魂が!返して!」
「返す訳には行かないわ。これは私にとって必要なものでもあるの《テンガン!ネクロム!メガウルオウド!》っ…!」
スペクターが眼魂を懐に仕舞おうとする。それと同時にネクロムに変身したベルがガンガンハンドに似た白い武器"ガンガンキャッチャー"をスペクターに向かって振りかざした。スペクターは咄嗟にそれをガンガンハンドで受け止めた。
「っ…!」
「へぇ…やるじゃん。流石ミサキさん」
スペクターはネクロムの攻撃を押し返した。
「どうしてミサキさんがここにいるのかは知らないけど、邪魔しないで欲しいんだけどねぇ。せっかくシャルと戦えるってのに」
「言ったでしょ。私は私の都合で動いているって。だからあなたの都合は知らないわ」
スペクターとネクロムは、互いに身構える。先程の鍔迫り合いで、互いの実力をある程度把握し、変に行動すれば負ける可能性があると感じたからだ。
(仮面ライダーとしてはミサキさんが先輩。鍛えたとは言っても実力はあっちが上…)
(こっちとしては長期戦には持ち込みたくはない…多分そろそろあっちの方も失敗するはず…)
((なら一撃で決める!))
スペクターはドライバーのレバーに、ネクロムはメガウルオウダーを縦にし、横についているボタンを押そうとした。
「シャルちゃん!」
とその時、また第三者の声が聞こえた。その声に呼ばれたシャルが顔を向けると、そこにはティアナがいた。
「ティアナ!どうして君が!」
「大変なの!一夏君が福音の攻撃で意識不明で、セリスが行方不明なの!インストールは終わった後にがいなくなったのに気づいて探してたの…あっ…」
「…?」
状況が逼迫している為、ティアナは急いで帰ってシャルを探していた。ティアナはシャルに近寄るが、ミライとリコの二人を見て顔を何故かそらす。
ティアナが現れたのを見て、スペクターはレバーから手を離し、眼魂を取り出して変身を解除して立ち去ろうとした。
「…邪魔が入ったわね」
「ちょっと!」
立ち去ろうとするミサキに同じく変身を解除したベルは制止する。
「何かしら?」
「何じゃないよ!ここまでやっといて帰るなんてありえないっしょ!」
怒るベル。そんなベルにミサキは溜め息をついて懐から先程手に入れた眼魂の内、二つを投げ渡した。
「うおっ、と。ちょっ…これって…」
「あなたに預けておくわ。どうせ今手に入れたところで使う事はないし。それじゃあ、また…」
そう言ってミサキは今度こそその場を立ち去った。
「ホントに帰っちゃった…うーん…仕方ない。シャルものされちゃったし、今日のところは引き上げるか。成行きとはいえ眼魂も二つ手に入れたしね。二人共、帰るよ」
「う、うん…」
「分かったわ…」
ベルもミライとリコを連れて引き上げていった。ミライとリコはティアナが自分達を見て目を背けたのが気がかりになりつつ、ベルと共にこの場を去って行った。
「シャルちゃん!大丈夫?」
「ティアナ…うん…何とかね。それよりも一夏達の方が心配だよ。急いで戻らないと。一夏達がやられたってことは福音はまだ…」
「ええ。福音はまだ活動中…シャルちゃん、ISの方は動かせそう?」
「うん。何とか動かせそう」
「オッケー。連戦で悪いけど、急ぎましょう!」
「うん!」
シャルとティアナは、急いで旅館へと戻っていった。
ーーーーーーーー
「………」
旅館の一室。
壁の時計は四時前を指している。ベッドで横たわる一夏は、もう三時間以上も目覚めないままで、セリスに至っては行方不明である。箒以外の専用機持ち達も捜索したが、見つからずにいて、一時的に旅館に戻っていた。
「作戦は失敗だ。以降、状況に変化があれば連絡する。それまで各自現状待機しろ」
旅館に戻った箒を待っていたのは、その言葉だった。千冬は一夏の手当を指示して作戦室へと向かう。箒は責められないことが辛かった。
「あーあー…ホントわかりやすいわねぇ…」
突然ドアが開き、遠慮無く入ってきたのは鈴だった。
「…何の用だ…」
「作戦が失敗したのはあんたの責任でしょう?」
「違う…!セリスが密漁船を守ろうとしなければ…一夏がこんな目に遭うことはなかった…!」
鈴はため息を吐き、箒に平手打ちを食らわせる。
「あんたねえ…ふざけんじゃないわよ……!先生や博士の後ろ楯を得たからって浮かれてセリスのプランを無理矢理変更して出撃して挙げ句の果てにはセリスのせいで一夏がケガをしたですって…?あんたは一体何様のつもりよ!?」
「くっ…」
鈴は箒に詰め寄る。何より許せないのは箒の一夏至上主義な所。セリスは犯罪者とはいえ作戦を無視してまで人命を守ろうとした。箒は作戦を優先して犯罪者の命を見捨て、あまつさえセリスを殺そうとした。さらに自分は悪くないと言い張り失敗の責任をセリスに押し付けている。
「お前に何がわかる!?」
「わからないわよ!シャルが何で出なかったかわかる!?」
「それは恐れをなしたから…」
鈴はさらに平手打ちを食らわせる。
「シャルは新しい専用機の特性を完全に把握してなかったのよ!だから作戦に参加しなかった!なのにあんたは少し動かした位で満足して作戦に強引に参加、挙げ句の果てには見捨てようとした!セリスはね、作戦を確実に成功させる為にあのプランを組んだのよ!」
「…!?」
箒は一夏やセリスが自分を作戦に参加させたくなかった理由がやっとわかった。分かったところで謝るべき相手は海に落ちてしまった。
ーーーーーーーー
「………」
海に落ちたセリスは近くの孤島に流され目を閉じている…
首に掛かっている緑のネックレスが輝いていた…
今回の描写は賛否両論になるかもしれない・・・次回からはこんなに長くはならないと思います。