Re:IS~深緑の狙撃姫~   作:風来のがばお

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前回まで。

風邪とスランプと卒業関連で遅れてしまった…学園祭の話は出来てるけどその間を考えるのは…大変です…
(╥﹏╥)


言の葉の少女と眼魂 その二

とある総合病院にて

 

 

 

ミライとリコは、白い眼魂を追って近くにあった総合病院へとたどり着いていた。

 

「この辺りにさっきの眼魂が飛んできたよね?」

「ええ。確かあの屋上辺りで消えたはずよ」

 

二人は病院の屋上を見上げた。

 

「結構大きな建物ね。もし中に入っていたら厄介ね」

「早く行こうよ!」

「ええ!…っと、その前に…誰かに見られない場所で…」

 

リコは周囲を確認し、ミライと共に人目のつかない場所へ移動してピンクと紫色の眼魔眼魂に姿を変え、病院の屋上へと登って行った。

 

 

ーーーーーーーー

 

「は、はーちゃん…ちょっと…待ってよ〜…」

「流石は現代の医療施設…私の時代よりも更に大きく進歩していますね…感激です!」

 

屋上でフブキは、追いかけるようにして、先程とは別人のような性格になったコトハを追いかけていた。そんな中、眼魔眼魂の姿で屋上へと向かっていたミライとリコは到着して人間態へと姿を変えた。

 

「っと、屋上へ到着〜!」

「それじゃあさっきの眼魂を探しましょう…って…あれって何かしら?」

 

屋上には患者のベッドのシーツが乾かされているだけでなく、ベンチや飲料品の自動販売機、そして花壇といった緑など、緑化された場所があった。その緑化された場所にいるコトハとフブキの姿にリコは目が止まった。

 

「あの〜どうかしたんですか?」

 

ミライはフブキに何があったのかを尋ねた。

 

「えぅ、あっ…実は突然白い目玉の様なものがはーちゃん…あっ、コトハって名前なんですけど、それがはーちゃんの身体の中に入っちゃったんです。そしたらはーちゃんが人が変わったようになっちゃって…まるでお医者さんか看護師の人みたいになっちゃって…なにを言ってるか分からないと思うんで信じてはくれないかも知れませんけど…」

 

フブキは何があったのか、一連の流れの全てを話した。

 

「リコ、それって…」

「ええ、そうよね…」

 

ミライとリコは、それが先程まで追いかけていた眼魂の仕業と判断した。

 

「え〜っと…あなたは」

「あっ、フブキです。海色 フブキって言います。呼び捨てでも結構ですよ」

「じゃあフブキ、ちょっと待っててね。そのコトハちゃんって子と話をしてみるね」

「もしかしたら私達の力で何とかなるかもしれないわ」

 

あまり荒っぽい手段を使うのは気が引けるので、二人は眼魂を手に入れる為にフブキの友人であるコトハを助ける事にした。ミライとリコの言葉にフブキは喜んだ。

 

「本当ですか!ありがとうございます!でもいいんですか?私達初対面なのに」

「まぁ、私達は中の方に用があるんだけれどね…」

「?」

「いやぁ〜!何でもないよ!こっちの話だから!んっん…!」

 

ミライは誤魔化し、話を逸らした。咳払いをしながらミライはコトハに問いかけた。

 

「コトハちゃんに取り憑いているあなたは誰!早くその身体から出てきなさい!」

「その前にあなた方の方からではないのですか?人に名を聞く時はまず自分からと言いますし」

 

コトハは冷静に返した。

 

「私はミライ。こっちはリコだよ」

「リコよ」

 

二人は名を名乗った。

 

「私の名前はナイチンゲール。フローレンス・ナイチンゲールです」

「な、ナイチンゲール!?」

 

コトハ…正確にはコトハに憑依したナイチンゲールはそう名乗り、憑依した人物の名を聞いてフブキは驚いた。

 

「フブキ、知ってるの?」

 

リコはフブキに質問した。

 

「知ってますよ!歴史の授業で習いました!看護教育の母で、"白衣の天使"や"ランプの貴婦人"って呼ばれて有名ですよ!二人共知らないんですか?」

「うん…」

「ええ…」

 

二人は首を軽く横に傾げた。まぁこの世界にやってきて日は浅く、この世界の歴史について学んでいないのだから知らなくて当然であるが。

 

「申し訳ありませんが、その呼び名はよして頂けませんか?クリミアでの一件で私はそう呼ばれましたが、私としてはそういったイメージで見られるのはあまり好きではないので…」

「あっ…ごめんなさい…ナイチンゲールさん」

 

フブキは深々とお辞儀をした。

 

「あなた方お二人の目的はおおよそ把握しています。私の眼魂を求めているのですよね」

「「っ!」」

 

二人はドキッとした。的を得ていたからだ。

 

「残念ですが、私の眼魂をあなた方に差し上げることは出来ません」

「ど、どうして?」

 

ミライは質問した。

 

「先程まで私は悪しき心の持ち主により、多くの人を傷つけてしまいかねない怪人の力となってしまいました。故に私は、私の力を正しい方向に使ってくれる者に与えたいと思っているのです。ですが、あなた方はまだ信用に足るかどうか判断できないのです。眼魔の手の者とならば尚更です」

「えっ、知ってたの!?私達が眼魔世界の人間だって事!」

 

ナイチンゲールは静かに頷いた。

 

「眼魂である存在でしょうか、あなた方の中にも似たようなものを感じましたので。それに過去にも眼魂の状態で眼魔に遭遇した経験もありましたので」

「そうだったの…」

「あの〜…すみませんナイチンゲールさん。眼魔とか眼魂とか、一体何のことなのか…」

 

眼魂や眼魔といったものには程遠い世界にいるので、何がなんだかわからないフブキは、恐る恐る尋ねた。

 

「それについては、お二人からお話していただけたらいいのでは?」

「…仕方ないわね…あんまりこういう事は喋りたくないけど…」

 

ナイチンゲールはミライとリコに目をやった。二人はフブキに自分達に関するある程度の情報を説明した。

 

「それじゃあ…二人は悪者って事…?」

「そうじゃない!私達はただこの世界をいい世界にしたいだけなの…!」

「それなのに、いつも仮面ライダーが来るから戦うハメになって…本当は戦わずに済ましたいんだけど…」

 

ミライは何とか説得しようとするが、フブキは信用出来ていない。こちら側の世界からすれば、二人の行いは侵略行為と見られても不思議ではないが。だがミライやリコにとっては、自らの正義による行動。こちらの世界を良いものにしたいと思う行動。二人としても退けなかった。

 

「信用したいとは思うよ…二人共いい人そうだし…でも…」

「分かりますよフブキ。この二人はそれ程悪い人ではないと思います。しかし、話を聞く限りでは完全に信じきる事は出来ませんよね」

「…じゃあ…どうしたら信じてくれます?私達がいい人だって…」

 

ミライは必死に説得しようとする。ミライの説得に対してナイチンゲールは考え込む。そしてある事を思いついた。

 

「なら…まずは二人にはある事をやってもらいましょうか。フブキ、案内してほしいところがあるのですが」

「え?はい、なんでしょうか」

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

眼魔世界

 

「という事なんですけどね…」

「なるほどねぇ〜。でも、あなたからそういう頼み事するなんて、珍しい事もあるものねぇ〜」

 

ベルはある人物に頼み事をしていた。それはテンリューと同じ髪の色で、セミロングの女性だった。

 

「まぁ、こういうの得意かなーとか思ったんで。タツタさん忙しいからイオナに頼もうと思ったんですけど、イオナもイオナで忙しかったんで」

「テンリューちゃんは戦闘タイプだしねぇ〜。ユリ姉さんは未開拓地での活動で滅多に帰ってこないしねぇ〜。でも〜…」

「でも?」

「何だか余り物扱いされたみたいだから〜…ちょっと怒っちゃったかな〜って」

 

タツタと呼ばれた女性は笑顔で言った。その笑顔にベルは少し青ざめた。

 

「い、いやー…そんなつもりは無いんですよ…!ホント、マジで…」

「うふふ…冗談に決まってるじゃない。その娘のことを調べて欲しいんでしょ?それくらい簡単よ〜。多分、早く終わるかもね」

「はい…じゃあ、よろしくお願いしますね…」

 

ベルが頭を下げて言うと、タツタは去っていった。が、去り際に。

 

「あっ、悪いんだけど、その娘の名前もう一度聞かせて貰えるかしら〜?」

 

 

「セリス・スカーレットです」

 

「セリス・スカーレット…セリスね、覚えたわ。じゃあベルちゃん、またね。ああ…そうそう…今度は後ろからいきなりはよしてね♪あなたのその手、ポロリといっても知らないわよ?」

「は、はい…!」

 

去り際の一言に、ベルは背筋が凍った。

 

(だから頼むのが怖いんだよねぇ〜…イオナ達四柱の中でもあの人とは仲良くなりたくないよ…)

「テンリューさん、大変そうだろうな〜…」

 

ベルはボソッと呟いて、セリス達の世界へと戻っていった。




タツタ

・イメージCV:井口裕香
・容姿イメージ:艦これ・龍田(劇場版Ver)

また更新が遅くなりそうです…申し訳ありません…

四柱とは、イオナ、テンリュー、タツタと単語のみですがユリ姉さんの四幹部の事です。紫色の女性で固めてます。ユリさんのベースはあのキュアバ(ry
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