Re:IS~深緑の狙撃姫~   作:風来のがばお

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前回のあらすじ。


登場人物がまほプリと艦これメンバーのみ。セリス達が空気。

戦闘はよ。


言の葉の少女と眼魂 その三

図書館

 

「うーん…」

「………」

 

ミライとリコは、黙々と本を読んでいた。中身は日本史や世界史といった歴史の本だ。

 

「うう〜…疲れたよ〜…」

 

長時間黙読していた為にミライは疲労で顔を伏せてしまう。が、そんなミライの横に数冊の本が積まれた。

 

「持ってきたよ…ってミライ、大丈夫?」

 

本を持ってきたのはフブキだった。フブキはミライの事を心配する。ちなみに呼び捨てOKと二人から言われている為、フブキは二人を呼び捨てで呼んでいる。

 

「うーん…元々勉強が苦手だったから…こういうのを読むのってちょっと大変だよ〜…」

「頑張って頑張って。ほら、もう少し分かりやすいの持ってきたから」

「ありがとうね、フブキ」

「………」

 

そんな二人に目もくれずに黙々と本を読むリコ。

 

「うわ…リコ…すっごい集中してる…」

「なんとなく感じてはいたんだけど、リコってガリ勉系の人?」

「うん。まぁ勉強の方は得意だけど実技の方は少し苦手なんだよね」

「ミライの方は?」

「まぁ…その…リコと逆のタイプかな?」

 

ミライは恥ずかしながら答えた。

 

「ねぇ、リコ…」

「きゃあ!?」

 

フブキが後ろから肩に手を置くとリコは驚いて大きな悲鳴をあげる。そんなリコに対してミライはヒソヒソ声で言った。

 

「ちょ…リコ、ここじゃ大きな声はダメだって」

「あっ…ええ…ご、ごめんなさい…」

「私こそゴメンね。それでリコ、どう?本を読んでの感想は?」

「すごいわ…こんなにも過去の記録が記されているなんて…眼魔世界でもここまで詳しい資料はないわ…ナイチンゲールに感謝だわ…」

「場所を教えてくれたのはフブキだけどね」

 

ナイチンゲールに言われた事。それは過去を知る事。過去を知って、自分たちの世界を理解して欲しい。それがナイチンゲールからの提案だった。その為にナイチンゲールはフブキに過去の資料が多くある場所を案内して欲しかったのだ。

 

「でも…この世界は昔多くの争いがあったのね…」

「うん…それで多くの人が犠牲になって…」

「そう…この世界はそうやって多くの人の犠牲の上で積み重なってるの。でもそうやって…少しずつ平和に繋がっていっているの」

「犠牲って…そんなの…嫌だよ。何かを犠牲にするのなんて…間違ってるよ」

「ええ。その通りです」

 

とコトハに憑依したナイチンゲールがやって来た。

 

「ですが犠牲とは対価。そして全ての行動には対価を支払わねばなりません。食事をするにも他の生物を、モノを作るにも何かを破壊していく必要性があります」

 

ナイチンゲールは続けて言う。

 

「眼魔世界の世界も同じかはわかりませんが、残念ながら犠牲無き世界というのは、恐らく不可能に近いと思います。ですがそれらを尊く思う事が大切なのです」

「犠牲を尊く…」

「思う事…」

 

二人は呟く。

 

「そして我々の世界はかつて数々の争いを繰り返してきました。しかしそれらを過去の記録として捉えるのではなく、未来に、平和な世界へと繋げる為の戒めとして後世に伝えていくことが大事なのです」

 

 

ギュルル〜…

 

と突然、誰かの腹が鳴ってしまった。

 

「……ナイチンゲール…?」

「…も、申し訳ありません…少し、お腹が空いてしまいました…」

 

音の主はナイチンゲールだった。

 

「まぁ病院の中の設備とかずっと見回ってましたしね。それにはーちゃん今日はあまり食べてなかったんですよね。それに…」

 

ギュルル〜…

 

今度はフブキの腹の虫がなった。

 

「実は私も…」

「え、フブキもなの?」

「この世界の人間は困ったものね…」

「二人はお腹空かないの?」

「ええ。私達は眼魔眼魂を核として生きてるから基本的にはお腹は空かないわ」

「でもすっごく力を使ってもう動けない〜!って時は流石に空いちゃうかな。でもそういう事はあまり無いけどね」

「へぇ〜…そうなんだ」

「とても興味深いですね。ぜひ身体の仕組みを知りたいものですね」

 

眼魔世界の人間は、基本的に食事をせずとも肉体が極限状態でない限り生きていくことが出来るのだ。もちろん食事という行為は可能である為、この眼魔世界にとって食事とは楽しむ為のものであるのだ。二人はミライとリコの話に関心を抱いた。

 

「とりあえず、何か食事でも致しましょう」

「じゃあとりあえず、この近くにあるレストランにでも行きましょう。お手頃な価格ですけど、結構美味しいって評判なんで」

「じゃあ私たちも一緒に行くわ」

「私も私も!この世界の料理ってどんな味がするのか楽しみだったんだ!ワクワクもんだよ!」

「ちょっ…ミライ…しー!しー!」

「あっ…ごめんごめん…あはは…」

 

こんなやり取りを交わし、四人は食事の為に図書館を去ったのだった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

IS学園

 

学園を歩くセリスを、一つの濃い紫色の眼魔眼魂が観察していた。タツタだ。

 

「あの娘がセリス・スカーレットね…とりあえずどんな娘か直接見てみたかったんだけど…ふふ…とっても可愛い娘ねぇ〜…虐めてあげたら、どんな風に泣くのかしらねぇ〜…ん?あれは…」

 

タツタがセリスを観察していると、ある人物が屋上にいるのを目撃していた。こちらに気づいていないので、タツタは人間態となって近づいた。

 

「ここで何をしているのかしら〜?イオナちゃん?」

「あっ…タツタさん…」

 

その人物とは、イオナだった。声をかけられ、イオナは振り向いた。

 

「なんでここに?」

「ちょっとベルちゃんに頼まれ事をね〜。私の任務の最中に出来るからそれでね〜…それにしてもイオナちゃんはなんでここに?あなたの担当地は別のはずでしょ?」

「…はい…少し気になることがあって…」

「ふぅ〜ん…そう…」

 

それを聞いてタツタは何も聞かずに立ち去ろうとする。

 

「聞かないんですか?なんでここにいるのかって…」

「どうやら任務とは関係ない個人の理由みたいだしね〜。そういった事には深く関わらないようにしてるの。まぁプライベートな事情はいいけど、キチンと自分の仕事もキチッとこなしてね。じゃあ…」

 

そう言い残し、タツタは眼魔眼魂となってその場を去っていった。

 

「…………」

 

イオナは一人残される。

 

「…この場所に眼魔眼魂を感じるのは確かなのよね…やっぱり…ここにいるの…?リッカ…」

 




学園祭の話までの話を考えるのに大変苦労中です・・・
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