今はこれが精一杯。
前回のあらすじ。
贅沢なモブキャラ達。そして申し訳程度の料理要素。
はじまる崩壊
「いきなり呼び出して何の用かしら?ベル」
とある森の中にて、ミサキはベルに呼び出されていた。ベルは木にもたれ掛かりながら答えた。
「ちょっとね…取引しないかって思ってましてねぇ〜」
「取引?」
「そう。取引」
ベルはもたれ掛かるのを止め、懐からあるものを取り出した。それはベルが以前渡された英雄眼魂だった。
「…それがどうしたの?いずれそれは返してもらうつもりのものよ」
「分かってますよ、そりぁ。けどね、私としては平和的に解決したいな〜って思っててねぇ…」
ベルの言葉にミサキは呆れそうになった。眼魔をこちらの世界に放って侵略行為を行っている勢力の人間に平和的な要素があるのかと。とりあえずではあるが、ミサキは取引の内容を聞くことにした。
「…で、取引の内容は?」
「お、乗ってくれるんだ。意外」
「内容次第よ。事によれば今ここで返してもらうわよ。力づくで」
「おー…怖い怖い…」
と、ベルはまた懐から眼魂を取り出した。今度の眼魂は、自身が使用しているネクロムゴースト眼魂と同型の眼魂だった。
「こいつは私の持ってるネクロム眼魂と同性能のネクロム眼魂だよ。ダークネクロムのと違ってね」
「それがなんなの?」
「こいつをねぇ…」
ベルはミサキに自分の計画を話した。不可思議現象研究部と眼魔。二つの勢力が手を組み、セリス達の暮らす世界を完璧な世界に近づける…素敵な計画を。
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「一夏…あなたねぇ…」
「…すいませんでした…」
セリスが部室に向かうと、そこにはラウラとセシリアがいた。
一夏はラウラとセシリアにバレた事を説明した後、セリスに謝っていた。
セリスは二人に説明した。仮面ライダーの話、ファントムやドーパント、眼魔といった怪人たちと戦う秘密の非公認の組織、不可思議現象研究部の事を。
「ここまでがあたしたちの秘密。セシリアとラウラはどうする?委員会にあたしたちをつき出せば、それなりの報償金が手に入るわよ?」
「私は自分の大切な友人をみすみす売り渡す真似なんかやりませんわ!私も協力させて頂きます!」
「当然だ。二人には色々と恩がある。その恩を返す時だ」
セシリアとラウラは力強く宣言する。セリスは笑いながらそれを快諾。
「わかったわ。ようこそ、不可思議現象研究部へ!今日からあなた達も仲間の…研究部の一員よ!」
不可思議現象研究部に新しい仲間が加わった。仮面ライダー三人に専用機持ちが数名と不可思議現象研究部も大所帯になってきた。が、ここである事に気づいた。
「そう言えばティアナの奴、どこに行ったんだ?」
ティアナの姿が見当たらないのだ。
「どこ行ったのかしら…?ティアナは何の連絡もしないで出ていく人間じゃないのに…ん?」
と、セリスの後頭部を何かがつついた。
「あら…ガルーダじゃない。そんなに慌てて…もしかして怪人が!?」
セリスの問いにガルーダは激しく頷いた。
「分かったわ!シャル、一夏、行きましょう!」
「おう!」
「オッケー!セシリアにラウラ、ごめんね二人共。ゆっくり話し合いたいところだけど…」
「ええ。分かっていますわ」
「人を救うのが仮面ライダーの仕事なのだろう?分かっているさ」
以前仮面ライダーに救われた身。二人もセリス達仮面ライダーの行動を後押していた。
「それじゃあ皆、行ってくるわ!」
セリス達三人は、急いで現場へと向かって行った。
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「そろそろ来るかな?だいぶ暴れさせて人払いとかもしたしねぇ…」
「ここまでやっておいて来ないわけないわ。この状況を察する手もあるだろうし、あの子達は必ず来るわ」
街の広場にて眼魔の怪人達が暴れ回っていた。その光景を高台から眺めている女性がいた。ミサキとベルだ。
「来なきゃ困るし、計画が上手くいかないともっと困るけどねぇ。今回それなりの数の眼魔連れてきたし、ダークネクロムの部隊とかもわざわざ編成してきたし、それが無駄になるなんてやだしね」
「無駄に終わられたらこっちが困るわ。何の為にあなたの取引を受けたのやら…そういえばあの子達は?確かミライとリコ、だったかしら?」
「二人なら別件だって。な〜んか色々と調べもんとか…っと。どうやら来たみたい。そんじゃミサキさん、例のアレ、頼んますよ〜」
下を見ると、セリス達が現場に到着するのが見えた。それを見たベルはどこかへ移動して行った。ミサキは深くため息をついた。
「…やるしかないのね」
ミサキはその手に緑色の眼魂、ネクロムゴースト眼魂を握りしめるのだった。
もうちょいしたらスピードも上がるといいですね。