ベルの罠にかかっているとも知らずに…かかったなアホがッ!
「くそっ!うじゃうじゃいやがる!」
現場に到着したセリス達は、すぐさま変身して、眼魔アサルトやスペリオルが入り混じった怪人達と戦闘を始めていた。
「かなりの数の眼魔だね…何か目的でもあるのかな?」
「でもこの辺りに何か心当たりのあるものがあったかしら?」
いくらなんでも数が多すぎる。そう考えたウィザード・フレイムスタイルとゴースト・オレ魂はその理由を考えながら戦っていたが、その理由に心当たりがなく、見当がつかないでいた。
「理由は今はどうでもいい!とりあえずこいつらを片付けよう!幸いそんなに強い相手じゃない!」
とはいえアサルトとスペリオルの混成軍団。それなりの場数を踏んできた若き仮面ライダー達にとってはまだまだ余裕である。
《サイクロン・マキシマムドライブ》
「オラァ!」
エターナルはサイクロンのマキシマムで竜巻を起こし、眼魔たちを一つの場所へと集めた。
「ゴースト!ウィザード!決めるぞ!」
「オッケー!」
「ええ!」
《エターナル・マキシマムドライブ》
《チョーイイネ!キックストライク!サイコー!》
《ダイカイガン!オレ!オメガドライブ!》
「「「はぁぁぁっ!!!」」」
タイミングを見計らって、三人は一斉にライダーキックを発動。残った眼魔を爆散させた。
「ふぅ〜…いっちょ上がりっと」
「とりあえず、なんとかなったわね。変なところとかはあったけど」
「とりあえず人が戻ってくる前に撤収しようよ。それについては後で考えよう」
と、一同は研究室へと戻ろうとしたその時だった。
「ええ、そうね。一旦戻りま…うっ!?きゃあっ!!」
突然ウィザードの身体に蠍の尻尾のような物が巻き付けられ、何処かへ連れ去られてしまった。
「何っ!?くそっ…!」
エターナルはすぐ様追おうとする。だがそれすらも出来なかった。
「「「…………」」」
「何だ一体!?」
突然エターナルはそれぞれピンク、赤、蒼、黄、深緑の髪をした、まるで絶望をイメージした仮面をつけた少女に取り囲まれ、身動きが取れない状態になった。エターナルは何者か聞くが、少女達は何も答えなかった。その代わり…
《スタンバイ》
それぞれの色のダークネクロムゴースト眼魂を取り出し、起動した。
「「「………」」」
《ローディング》
《ネクロム!》
少女達はダークネクロムへと変身し、エターナルに襲い掛かった。
「ぬおっ!何だ…くそっ!」
「待ってて!今助けに…うわっ!!」
1対5となり、圧倒的に不利な状況になったエターナルを助けに行こうとするゴーストだったが、突然背後から謎の銃撃を受けてしまう。
「あなたの相手は私よ」
振り向くと、そこにいたのはガンガンハンドを構えたスペクターだった。
「あなたは…!」
《カイガン!ツタンカーメン!》
スペクターは以前ゴーストから奪ったツタンカーメンゴースト眼魂使い、ツタンカーメン魂へとゴーストチェンジし、ガンガンハンドにコブラケータイを装着させて鎌モードへと変化させた。
「場所を移させてもらうわ」
《ダイカイガン!オメガファング!》
「はっ!」
「うっ、うわぁぁっ!!」
スペクターはエネルギー体のピラミッドを生成し、そこからブラックホールの様なものを発生させ、ゴーストをその中へと吸い込ませた。ゴーストは抵抗できずにそのまま吸い込まれていき、スペクターも後を追うようにそのブラックホールの中へと入っていった。
そしてピラミッドはスペクターが入ると同時に消滅してしまった。
「シャル…!くそっ…俺一人でやるしかないか…!」
それぞれの敵に捕まってしまった仲間達。誰からの援護も受けることが出来なくなり、エターナルは五人のダークネクロムを独りで相手をする事になってしまった。
そんなエターナルを陰で見ている者がいた。ベルだ。
「ふふ〜ん♪とりあえず分断は成功っと。さぁ〜て…私もお迎えに行くとしますか。待っててね〜セーリス♪」
ベルはそのままセリスが連れ去られた場所へと向かって行った。
ーーーーーーーーーー
「ふん!はっ!」
「うっ!くっ…!うわぁ!!」
一方その頃、スペクターに連れ去られていたゴーストは、どこかのトンネルへと転移されており、一方的に攻撃を受けていた。
「はぁっ!!」
「ぐっ…!ど、どうして…こんな…僕達…仮面ライダーじゃないか…!ぐあっ!!」
「そうよ。私は仮面ライダー、でもそれ以前に一人の人間。私は仮面ライダーとしての使命ではなく、私的な理由で動いているのよ」
通常のスペクターへと戻ったミサキは、容赦なくゴーストに攻撃を仕掛けていく。同じ仮面ライダー同士、話せば分かると信じているシャルだが、スペクターの無慈悲な攻撃の前に、ただ食らうだけでいた。
「理由があるなら…僕達も協力を…」
「それなら今ここでやられなさい。それがあなたに出来る協力よ」
スペクターはそう言ってゴーストを蹴り飛ばした。
「うわっぁ!!ぐっ…!」
「終わらせるわ」
《ダイカイガン!スペクター!オメガドライブ!》
スペクターはゴーストドライバーのレバーを引き、右手に蒼いエネルギーを込めた。
「はぁぁぁっ!!」
「うわぁぁっ!!」
渾身のライダーパンチがヒットし、ゴーストはトンネルの支柱の一つにぶつかり、変身が解除され、シャルの姿へと戻ってしまった。
「うう…」
ダメージが大きすぎて動くことが出来ないシャル。ミサキは変身を解除し、シャルへと近づいていき、懐から以前ベルに貰ったもう一つのネクロムゴースト眼魂を取り出した。
《スタンバイ》
「な…何を…」
「眼魔側に戦力を増やすのは嫌だけど…これもあの子達と…あの人を守る為…あなたには眼魔の戦士になってもらうわ」
ミサキは屈んでシャルのドライバーを開き、持っていたネクロムゴースト眼魂を無理矢理ドライバーにセットして閉じた。
《バッチリミィヤァー…バッチリミィヤァー…》
「変身」
シャルのドライバーからネクロムゴーストパーカーが現れ、ミサキは掛け声と共にレバーを引いた。
《カイガン!ネクロム!》
《ヒゥイゴー!覚悟!乗っ取りゴースト!》
「うっ…!?うあぁぁぁぁっっ!!…うっ…」
無理矢理ゴーストに変身させられたシャルは雄叫びをあげながらも抵抗虚しく、ぐったりとしてネクロムゴーストパーカーに釣り上げられ、そのままパーカーを被され、変身が完了してしまった。
洗脳され、操り人形と化したゴーストの亜種形態、仮面ライダーネクロムゴーストがここに誕生した。
「これで…やっとあの子達は…シャル、聞こえているわね?」
「はい。ミサキさん」
ネクロムゴーストになったシャルは律儀に答える。
「ベルのところに行くわよ」
「はい。ミサキさん」
ネクロムゴーストは無機質に答え、ミサキに付いて行った。
だが、その一部始終を見ていた者達がいた。
「ミサキが…仮面ライダー…?」
「ミサキさん…どうして…」
それは、ミサキが守りたがっていた人間、コトハとフブキだった。
今回のダークネクロム五人のベースは、プリキュア5にて絶望の仮面を被され、洗脳されたプリキュア5の五人がベースです。シャルの洗脳とかけているんです。はい。
まぁそんなに強い相手じゃないので多分登場回数は少ないと思いますよ。