投稿が遅い。
絶望への前奏曲。ベ様と被ってるのは気にしないでね。
シャルが洗脳される、少し前ーーー
ティアナは、学園から離れた路地裏にいた。
「この場所よね…一体誰が…」
ラウラとセシリアが研究部に来る以前に、ティアナはある手紙を入手していた。その手紙には、こう書かれていた。
【あなたの秘密を知っています。直接会って話がしたいです。指定された場所に来てください。
ただし、誰にも告げず、一人で誰とも来ないこと。】
という内容だった。
「…セリス達にも言ってないし…ましてやこの世界で一度もなった事ないのに…」
「それはそうよね。それを知ってるのは、眼魔である私みたいな人だけよね」
「っ!?」
ティアナは振り返った。それはティアナにとって懐かしい聞き覚えのある声だった。
「久しぶりね、リッカ。いえ…今はティアナ・ストラトスって名前だったかしら?」
「…イオナ…」
その正体はイオナだった。
「どうしてイオナが…?」
「もちろんあなたを連れ戻しに来たのよ。あれからほぼ三年…あなたを忘れた事は無かったわ。あなたは眼魔世界を抜け出した眼魔だもんね。抜け出した時は、ホントびっくりしたわよ」
ティアナは何も答えない。
そう。ティアナは眼魔なのだ。ティアナ…リッカは眼魔世界で生まれ、イオナと共に暮らしてきた眼魔の一人だった。だが眼魔世界の異世界侵略行為等の過激な方針に嫌気がさして、セリス達の世界に逃亡していたのだ。
眼魔からの追っ手から逃げながら、逃げ込んだ先がストラトス家だったのだ。ストラトス家に事情を話すと、ストラトス家は快くリッカを受け入れ、眼魔側の追っ手を撒くための手段の一つとして"ティアナ・ストラトス"という偽名を作り、以降それを自分の名前として過ごし、ある程度の個人情報を作成し、眼魔の追っ手を撒いて今に至るのである。
「どうやって私を…」
「前にあなたが眼魔との戦いに居合わせた時があったわよね?その時にいたリコとミライがあなたの事を覚えてたのよ。まぁ、あなたはあまり交流が無かったから覚えてはいないでしょうけどね。その二人が私に教えてくれたのよ。そこから調べていって今に至るって事よ」
リッカは再び沈黙する。迂闊だった。時が経てば自分の事を忘れるはずだと思っていた。眼魔側の捜索もほぼなかったし、完全に油断していた。しかもミライとリコとはあまり接点がなかったので、大丈夫と思っていた。
リッカは自分の不甲斐なさを恥じた。
「…で、私が嫌と言ったら?」
「わかってるでしょ?」
と、瞬間。イオナはリッカの目の前まで接近してきていた。イオナはリッカ目掛けて正拳突きを繰り出す。リッカはそれをかろうじて防ぐが、イオナのパワーに押され、背後の壁まで吹き飛ばされてしまった。
「力づくに決まってるでしょ」
「うっ…!そう…よね…」
リッカは何とか立ち上がった。
「…初撃だけだけど、何となく分かるわ。あなた、この世界に来て一度も眼魔の姿になった事ないわよね?」
その通りだ。眼魔の姿になれば、眼魔側に見つかる可能性が出てしまう。イオナの言う通り、この世界に来てからリッカは一度も眼魔になった事はない。
「やぁっ!」
「うっ…!」
イオナは飛び蹴りを繰り出す。リッカはそれを受け止めるが、先ほど同様にパワー押しされ、弾き飛ばされてしまう。
「うっ…!はぁっ!」
「ふん!」
リッカは反撃とばかりにパンチを繰り出すが、イオナはそれを簡単に、片手で受け止めた。
「ホント…数発だけだけど分かるわ…前よりも強くなったみたいね…!」
「そういうあなたは弱くなったわね。こんなんじゃ昔の方がまだ強かったわよ」
と、イオナは掴んでいたリッカの手を離した。
「ねぇリッカ。一つ聞いてもいい?」
「…何?」
「リッカ、あなたの仲間達には言ってるの?自分が眼魔だって事」
「……いいえ…言ってないわ」
言えなかった。自分が今戦いあっている敵と同じ怪人と同類であるということを。もし言ってしまえば、自分はもう仲間と一緒にいられない。そんな気がしてリッカは言わないでいた。
「リッカ、もう一度言うわよ。一緒に戻りましょう。あなたの仲間達とは今…かなり悪い関係が出来てるわ。それに…ベル達が何か企んでるし…多分、眼魔に対する憎しみが湧いてくるんじゃないかなって…そう思うの。特に…あの一夏って男の子ね…」
「そんな事…」
「無いとは言いきれないわ。それにあなたが眼魔だってこともバレてるし、いずれあなたの仲間達にも分かっちゃうわ。そうなったらリッカ…あなたに危険な事が起こるかもしれない…。リッカ、私はあなたを心配してるの。他の人達には私が絶対…うまく言うから…お願い…」
イオナはリッカの両肩を掴んで感嘆する。
「イオナ…」
イオナの願いに対して、リッカは…
ーーーー
時は戻り、セリスが連れ去られた頃…
「くそっ…!ちょこまか動きやがって…」
エターナルは、ダークネクロム五人衆を相手に苦戦を強いられていた。スペックとしては、ダークネクロムよりもエターナルの方が能力も高い。とはいえ所詮はISが使えるだけの高校生。仮面ライダーとして鍛えてはいるものの、普段から戦闘なれしているダークネクロム五人衆の息の合った連携の前には、今のエターナルにはそのスペックも無いに等しかった。
「…………」
「くそっ…!」
エターナルはエッジでダークネクロムの一人に攻撃を仕掛けるも、他のダークネクロムがそれを防御し、他のダークネクロムが隙を狙って攻撃するという戦術を繰り返され、エターナルは相手にダメージを与える事が出来ずにいた。
《ルナ・マキシマムドライブ》
「こいつならどうだ!」
エターナルはルナのマキシマムを発動し、分身を作り二人になる。
「………っ!」
「おらっ!」
「でりゃあ!」
二人のエターナルはダークネクロム五人衆に反撃をする。二人になった事で、同様したのか、ダークネクロム達はその攻撃を受けた。
「よし!これなら…うおっ!?」
「何!?ぐあっ!」
が、そう上手くいかないのが現実。各個撃破を考えたのか、ダークネクロム達はマキシマムで生まれたエターナルを攻撃した。そしてダークネクロムの一人であるダークネクロムB(ブルー)のガンガンセイバーの攻撃により本体のエターナルもダメージを受け、分身と距離を取られてしまった。
「っ!」
「ぐっ…ぐぁぁっっ!!」
残る四人のダークネクロムの放ったガンガンハンドの集中砲火により、分身のエターナルは消滅してしまう。
「くそっ…こうなったらマキシマムを掛け合わせで…」
エターナルは指を鳴らし、サイクロン、ヒート、トリガーのガイアメモリの生成し、スロットに入れようとしたが…
「…!?っ!」
「ぬおっ!?」
リーダー格のダークネクロムPにより妨害され、三つのメモリと主武器のエターナルエッジを落としてしまう。ダークネクロムPはそれを拾い上げ、まじまじと見つめる。
「…………」
《サイクロン・マキシマムドライブ》
ダークネクロムPはエッジにサイクロンメモリをセットし、エッジに風のエネルギーを纏わせる。
「っ!!」
「うわぁぁぁっ!!」
サイクロンの斬撃を食らい、エターナルは変身解除され、一夏の姿に戻ってしまった。
「くそ…か、返せ…!」
ダークネクロムPに手を差し伸ばすが、ダークネクロム達は耳に手を当て、誰かと連絡を取り合った後、何処かへ消えていってしまった。
「くそっ…武器とメモリを奪われたか…とりあえず…セリスの所に行かないと…」
自分の武器と能力によってやられたのを恥じながらも、一夏は何とか立ち上がり、セリスの連れ去られたであろう方角へと向かっていったのだった。
時既に遅しとは知らずに…
うーん…この話書くのがこんなにも行き詰まるとは…