Re:IS~深緑の狙撃姫~   作:風来のがばお

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前回のあらすじ

裏切りの主人公とヒロイン。

あと、フブキにぶたれなかっただけまだマシです。



Vシネマの仮面ライダースペクターを観ましたが、正直シンスペクターを出すか迷ってます。

まぁ別に出さなくても問題ありませんよね。テレビ本編しか見てない人もいますし。そこは勝手にやらさせてもらいます。


後悔

眼魔世界

 

 

「…変わらないわね、この世界は…」

 

眼魔世界にあるビルのような建物の一つ。リッカはそこの窓から眼魔世界の風景を眺めていた。結局、リッカは研究部ではなく、眼魔の世界に戻る事にしたのだった。

 

「失礼しますわ」

 

と、リッカの部屋の扉からノックの音が聞こえ、一人の少女が入ってきた。

 

「あっ、アリスじゃない!久しぶりね」

 

その正体は、かつてイオナに戦闘の訓練をしてもらった事のあるアリスだった。

 

「ええリッカちゃん。お久しぶりです。会えて嬉しいですわ。それに元気そうで何よりですわ」

「ええ、私もよ。アリスこそ元気そうで何よりだわ。そう言えばマナ達は?」

「マナちゃん達も別の場所で頑張ってますわ。ここしばらくは戻っては来れないと少し前に連絡をいただいたところです」

 

リッカとアリスは古くからの友人であり、二人は再び会えたことを喜びあった。もっとも、他にもリッカの眼魔世界での友人は他にもいるのだが、今は別の場所での活動を行なっているため、会えないでいる。

 

「そっか…マナ達もこの世界で頑張って生きてるのね」

「ええ。でも良かったですわ。リッカちゃんがこの世界に戻ってくれて」

「…まぁ…色々ね…」

 

そう言ってリッカは黙り込んでしまう。

 

「気を悪くしてしまったのならごめんなさい」

「いやいや、そういう訳じゃないから…」

「そうですか…まぁこちらに来て色々と疲れたでしょうし、今何かお飲み物をご用意致しますわ」

「ありがと、アリス」

 

アリスは早速紅茶の準備をする。と、アリスは、

 

「そう言えばリッカちゃんが来た後なんですが」

「ん?どうかしたの?」

 

アリスはティーカップに紅茶を注ぎながらリッカに言った。

 

「ベルがリッカちゃんのお仲間をこちらの世界に連れてきたとの事ですよ。確か、セリスとシャルという名前だったはずです」

「えっ!?」

 

リッカは驚く。この眼魔世界は、セリス達のような普通の人間の環境にはキツイ環境である。故に眼魔世界で適応出来るのは、この世界の住人である眼魔。そして例外ではあるが、ファントムのような怪人達だけなのである。

 

「どういう事!?なんでセリス達が…」

「私も先程聞いたばかりで。聞いたところによりますけど、どうやら二人の体内に眼魔眼魂を埋め込んだ事で二人も我々の仲間になってくれたらしいんです」

「そんな…」

 

リッカは愕然とする。大切だった仲間が、洗脳された状態になり、眼魔の戦士へと生まれ変わってしまった事に、リッカは何も言えなかった。

 

「言いたい気持ちも分かります。しかし私達は眼魔。そしてそれらを支配する大帝の意思に従うのが私達です。仕方がありませんけど…でもリッカちゃん、これであなたの大切な人と戦う事もありませんし、何よりもリッカちゃんのお友達が仲間になってくれたのです。そこは良しとしませんか?」

「…………」

 

アリスの励ましにもリッカは何も言えなかった。

 

「…皆…」

 

リッカはアリスから紅茶を受け取ると、窓を見て呟くのだった。

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

とある総合病院にて

 

 

一人の女性が、個室の病室で眠っていた。部屋には心電図の心音が響く。その部屋の中に一人の女性がいた。

ミサキだった。

 

「赤城さん…」

 

ミサキはベットで眠る一人の女性の名を呟いた。彼女の名前は赤城(あかぎ) ヤマミ。ミサキの親友の一人であり、フブキとコトハといった自身が守るべき人の一人である。

 

ヤマミはかつて、怪人に襲われ、意識不明の重体に陥ってしまった。それがきっかけとなり、ミサキはヤマミを危険な目に合わせた怪人に復讐を果たす為に仮面ライダースペクターの力を手に入れたのだ。ミサキにとって、ヤマミは仮面ライダーとなる原点でもあるのだ。ちなみにその怪人は、既にミサキの手により始末されている。

 

「もうこれで…あなたを脅かすものはありませんから…」

 

ミサキはここに来るまでを振り返っていた。

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

とある雑居ビルにて

 

『持ってきたわよ』

 

ミサキはフブキ達と別れた後、この場所へ訪れていた。そこには、ヨウコが待っていた。ヨウコはミサキの持っていた眼魂が入ったケースを受け取り、中身を確認する。

 

『確かに十五個きちんとあるようじゃの。いいじゃろ』

 

ヨウコは確認を終えると、ケースを閉めて手に取る。

 

『約束通り、お主の大切な者への監視は解くとする。安心せい、これからお主が何をしようが、あやつらに手は出さん』

『絶対よ。用は済んだわ。私はもう行くわ』

 

そう言ってミサキはその場を離れようとする。

 

『待て』

 

と、ヨウコが制止する。

 

『何かしら?私にもう用は無いはずでしょ』

『まぁそう言うな。お主に少しばかりの御褒美を与えてやろうと思ってのぉ』

『御褒美?』

 

何かあると、ミサキは警戒する。が、それを見据えていたのか、ヨウコは手を振る。

 

『警戒せんでもよい。なぁに…ここまでやって来たお前に何にもなしもどうかと思っての』

 

ヨウコはそう言って懐から一つの眼魂を取り出す。その眼魂は、少し禍々しい形をしていた。

 

『これは?』

『ディープスペクターゴースト眼魂。儂が眼魔世界にあるガンマイザーと呼ばれる十五の石碑から少しばかり削り取ったものから作った…深淵の力を秘めた眼魂じゃ。まぁ…こっそり取ったのは……誰にも言わんでくれ』

『見るからに使いたくはないんだけれども…』

『まぁデザインはアレじゃが…力は保証する。じゃが使う時は気をつけろ。何せガンマイザーの石碑は儂にも分かっとらん事が多いからの。お主の身体に何か影響を及ぼすかもしれんが…ま、その時はその時じゃな』

『楽観的に言うわね…』

 

と言いつつ、ミサキはその眼魂を受け取る。

 

『一応受け取っておくわ。まぁ…使わない事を祈っとくけれど…』

 

ディープスペクターゴースト眼魂を懐にしまって、今度こそこの場から立ち去ろうとする。

 

『何かあれば相談に乗ってやるぞ』

『無いわよ、そんなの』

『そうか?ならまたの。お主の後輩とは…仲直りが出来るといいがのぉ…』

『っ!?まっ…!』

 

と、振り向くとそこにはヨウコの姿は無かった。ミサキは拳を強く握り、震わせるのだった。

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

ここまでの事を振り返りながら、ミサキは眠るヤマミの顔を眺めていた。

 

「赤城さん…私はこれで…良かったんでしょうか…いいえ…きっと間違ってる…私には…責任がある」

 

ミサキはゆっくりと立ち上がり、部屋を出ようとする。

 

「赤城さん…あの子達を頼みますね」

 

そう言い、ミサキは部屋を出た。と同時に、ヤマミの指がピクリと動いた。

 

「……加賀さん…」

 




しかしもう少し長くできたかもしれないなぁ…

また更新は遅めになると思います。


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