Re:IS~深緑の狙撃姫~   作:風来のがばお

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前回のあらすじ


セリスの身体を…はぁ…はぁ…はぁ…


ふぅ…(賢者タイム)


クラス対抗戦の来訪者

不可思議現象研究部

 

「最後にこれを締めて…」

「…出来た……!」

 

ティアナが最後のパーツを取り付け、簪が喜びの声を上げる。

出来上がりを見てセリスは言う。

 

「出来たわね~…本来なら一夏が使う予定だったIS・白式と…」

 

セリスの言葉に続くようにティアナが言う。

 

「過去のアイルランドで作られて大破したIS、クオリディア・ブレイドを合わせた合作…」

「まぁ急造だけどな」

 

そこには蒼と白のISがあった。

特徴的な右手の+と左手の-のドライバーを模した武器、両腰には蒼と白の二丁のアサルトライフル型の武器が装備されていた。簪のアイデアを取り入れた自信作。

 

まずは白式をフィッティングさせるところから始まり、次にデータ解析。解析の結果、雪片には最先端技術の展開装甲が使われていた。とは言え、アイルランドからしたらやや技術レベルは下であるが。注目なのは単一仕様能力(ワンオフ)が強力だった。防御を無視してシールドエネルギーだけを斬るもの。拡張領域は全て単一仕様能力(ワンオフ)に当てられていており、後付け武装が全くない。

 

(このIS…そしてこの単一仕様能力…これを作ったのは…!)

 

こんなピーキーなISを誰が作ったのか一夏にはわかってしまった。ともかく、いかにしてクオリディアと合わせるか悩んだ。

 

「だったらそれをベースに丸々一個の新しい武器を丸々作ればいいじゃないか?」

「一夏、いくらなんでも今から作ったんじゃ間に合わないわ。それにクオリディアの槍の修復もあるし…」

 

一夏の提案をセリスは否定の言葉を上げる。どちらにしても今回は時間が圧倒的に足りない。そこで簪から提案した。

 

「…だったらその刀と槍を合わせて別の…新しい武器にする…ってのは…?」

「…それよ!それならイケる!」

 

早速ティアナは、折れた槍と雪片を接合・改造するために動く。接合と改造の結果、二つのドライバー型の武器となり、+はパイルバンカー型の、-はブレード型の武器となった

さらに単一仕様能力発動時にはエネルギーだけを薄く覆うので相手に悟られることなく発動でき、エネルギーの消費を抑える。強力な実体剣としての運用も可能にした。

フレームはクオリディアの物を修理して流用、足りない部分は白式のパーツを使用した。ただ完成したのが前日だったので、ぶっつけ本番での運用になる。

 

「簪、あなたが名前を付けて」

「いいの?」

「そのISは簪ちゃんの物だよ。だから簪ちゃんが名前を決める権利があるよ」

 

セリスとティアナに後押しされて簪は名前を付ける。

果たして簪が名付けた名前とは…?

ちなみに倉持には改造の件を伝えてあり、簪にも目先の利益に目が眩み、打鉄弐式の製作放棄した事を謝罪した。

 

 

 

 

クラス対抗戦当日

 

セシリアは甲龍のスペックを確認していた。セリスに教えられたことも頭に入っている。あとは実戦でどこまで発揮出来るか。その思いを胸にセシリアはアリーナへと飛び立つ。

 

一方、一夏とセリスと箒は観客席にいた。

 

「さて、どっちが勝つかな」

「鈴のISは燃費の良さが売りで砲身が見えない砲撃、龍砲がある。それをどう攻略出来るかがセシリアの勝機はそこにかかってるわね」

「けどセシリアはセリスの教えを身に付けていってる。この勝負わからないな」

 

上空ではセシリアと鈴が睨みあっていた。

 

「あんたはここで潰す!この前の恨みは忘れないわ!」

「あなたがセリスさんの胸を揉むからでしょう!」

 

秘匿通信で、以前セリスの身体を弄んだ件について二人は互いに罵り合っていた。

 

「はぅっ…!///」

「ん?何のことだ?」

 

二人の会話を大体想像できたセリスは、鈴に胸を揉まれたことを思いだして赤面していた。箒は何故セリスが顔を赤くしているのかわからない。何ともカオスな中、ブザーが響く。

 

先に動いたのはセシリアだった。牽制でレーザーライフルを放つ。

 

「くぅ、やるわね!だけどこれはどうかしら!」

 

甲龍のアンロックユニットが展開、何かが放たれる。

 

「うぁっ!くっ…なるほど、それがあなたのISの…」

 

アンロックユニットから放たれた空気の弾丸はセシリアにヒット。

 

「そ、これが龍砲。見えない砲身と射程はほぼ無限だからね。さぁ~てと、あんたはどう動くのかしら」

 

鈴は笑みを浮かべながら龍砲を連射。セシリアは何発かくらいながらもセリスの教えを思い出す。

 

 

セリスは地面に座りつつ、セシリアに教えていた。

 

『結局ね、人間が最後に頼るのは目なのよ』

『目…ですか?』

『そ。一見乱雑そうに狙いを付けていても、最終的に目は無意識にその射線を見るの。だから相手の目を見ればある程度射線軸は見えてくるわ。最もそれをしないで正確に狙い撃つのがあたしの目標なの。簡単に言えば乱れ撃ちかな。あ、乱れ斬りもかしらね…?』

『私も…その境地に達したいですわ。ですけどまずは…』

『セシリアはまず、BT偏光制御射撃(フレキシブル)を身につけないとね。あたしのスナイパーライフルは超弾速がウリだけど、セシリアのスターライトは曲げられるから』

 

 

 

(セリスさんはそんな事を言っていた…)

 

セシリアはその事を思いだし、鈴の目を見る。空間が歪み、龍砲が発射される。鈴の目の方向から、セシリアはその射線が見えた。

 

「ここ!」

「うそっ!まさか…そう…なるほどね…セリスったら…」

 

龍砲を完全に避けたセシリアにおどろく鈴だが、セシリアが誰から教えをもらったのかを納得した。

 

「あの射撃と狙撃のエキスパートに学んだのなら納得だわ」

「次は私の番ですわ!」

 

二人は互いの武器を構え直した。

 

 

 

瞬間、アリーナに招かざる来訪者がやって来た。

 

 

突然何かがバリアを破って降ってきたのだ。

煙が晴れると、そこにいたのは無骨なデザインのフルスキンタイプのISだった。

 

突然の襲撃に観客席はパニックに陥る。

 

「みんな!こっちだ!」

「早く!」

 

そんな中、一夏とセリスは冷静に避難誘導を行う。箒は一夏を見て言う。

 

「一夏、お前たちはどうするのだ⁉」

「俺達は逃げ遅れがいないか確かめる!だから先に逃げろ!」

「すまない!」

 

一夏は箒を見届ける。

 

「一夏、あたしはあっちに行くわ!」

「わかった!」

 

二人は別れて逃げ遅れがいないか確かめる。

確認を終えた二人は合流、観客席を出て人目の着かない場所に向かう。そこには簪がいた。

 

「さて、行きましょうか。」

「ああ。簪、何とか誤魔化しといてくれ」

「うん。わかった」

 

《ドライバーオン・プリーズ》

 

一夏はロストドライバーを装着、一夏はメモリを起動する。セリスはベルトを出現させ、ベルト操作する。

 

《エターナル》

《シャバドゥビタッチヘンシーン!》

 

「「変身!」」

 

《エターナル》

《ハリケーン・プリーズ》

《フー!フー!フーフーフフー!》

 

一夏はエターナル、セリスは風を操る緑色のウィザード、ハリケーンスタイルに変身した。

 

「すごい…!」

 

ウィザードは足元に風を纏って宙に浮き、アリーナへ向かう。エターナルもアクセルのメモリで移動してアリーナに入る。簪はそんな二人の仮面ライダーの姿を見届けていった。

 

 

ピット

 

千冬と真耶は乱入者を見て慌てていた。

 

「くっ!あのISがシステムを掌握しているのか…!」

「今はシステムクラック中です!解除にまだかかります!」

 

アリーナ

 

「何なのよこいつ!」

「あのビームもそうですが、あの動きは反則ですわ!」

 

二人はアンノウンに苦戦。なかなか息を揃えられずダメージを与えられずにいた。そんな中、高出力のビームを放つアンノウン。

 

(避けきれない!)

 

鈴はダメージを覚悟した。が、鈴の前に空からウィザードが現れ、ウィザードのローブでビームを防御。遅れてアンノウンに体当たりし、エターナルが現れる。

 

「早く行くんだ」

「ここは任せなさい」

「セシリア、ここは退くわよ!」

「ですが…」

「いいから!」

 

実は鈴は不可思議現象研究部のメンバーなのである。故にエターナルとウィザードが誰か知っている。鈴はセシリアを連れて撤退した。ピットでは、また仮面ライダーが現れたことに驚く。

 

「何故あの二人が…」

「…………」

 

アリーナでは二人とアンノウンが戦っている。

 

「今よ!」

「おう!ゼヤッ!」

 

アンノウンが放つ攻撃をウィザードローブで捌き、エターナルがエッジで切る。ウィザードは、ベルトに指輪をかざした。

 

《エクステンド・プリーズ》

 

エクステンドの魔法を使用すると、ウィザードの右腕が伸び、アンノウンに絡み付いた。

 

「はっ!てやっ‼」

 

ウィザードは絡み付かせたアンノウンを、一本釣りの如く投げ飛ばした。空かさずウィザードは指輪を入れ替え、ベルトにかざした。

 

《バインド・プリーズ》

「!!!」

「チャンスよ!狙って!」

「おうっ!」

《トリガー》

 

アンノウンの周囲に複数の魔法陣が現れ、そこから鎖が飛び出し、アンノウンの身体を縛りつけた。

ウィザードのサポートによって出来た隙にエターナルは指を鳴らしてTのメモリを生成してエッジにセットした。

 

《トリガー・マキシマムドライブ》

 

「はぁ!」

「!?」

 

エターナルはアンノウンにエッジを突きつけ、エッジの引き金を引いた。するとエッジから蒼い光弾が射出され、アンノウンに命中する。衝撃で鎖はちぎれ、アンノウンは吹き飛ばされる。

ウィザードの隣に並んだエターナルは、トリガーのメモリをエッジから引き抜き、変わりにDのメモリを取り出した。

 

《コネクト・プリーズ》

《ダミー》

 

ウィザードもコネクトを使い、ソードガンを取り出した。

 

「ちょっと趣向を凝らしてみるか」

《ダミー・マキシマムドライブ》

 

するとエッジは、ウィザードの持つウィザーソードガンに変化した。

 

「なるほどね。面白そうじゃない。さぁ…」

「フィナーレといこうか」

 

《キャモナスラッシュ・シェイクハンド!キャモナスラッシュ・シェイクハンド!》

 

二人のライダーは、ソードガンの手形のハンドオーサーを起動した。

 

《ハリケーン!スラッシュストライク!》

《フーフーフー!フーフーフー!》

 

ウィザードとエターナルのソードガンにハリケーンウィザードリングをかざす。すると二人のソードガンを魔力で出来た風のエネルギーが纏った。ちなみにエターナルのダミーソードガンは、ウィザードが代わりにかざすことで発動している。

 

「「ふん!はぁ!」」

 

二人は必殺技、ダブルハリケーンスラッシュで切り裂かれる。二人は手加減したのか、小規模の爆発音の後、アンノウンの機能が停止した。それを確認して去ろうとするが、千冬に止められる。

 

『待て。お前たちは何者だ?何の目的でここに来た?』

「…世界を変えて、外の事情やあの事件の真相を知ろうとしないで、ノコノコと教鞭を取っているあんたに答える義理はない。悪いな」

 

エターナルはそう答え、指を鳴らしてCのメモリを生成、腰のスロットにセット。

 

《サイクロン・マキシマムドライブ》

「くっ…!」

 

エターナルとウィザードの周囲に翠色の風が巻き起こる。

 

「なっ…!くっ…逃げたか…」

 

風が止むと、二人の仮面の戦士は消えていた。

 

 

 

同じ頃、空港では…

 

「やっと来たね、日本に。セリス達、元気にしているかな?」

 

その人物の手には、眼球のようなアイテムを所持していた。




簪のオリジナルISのは、某カードゲームの星屑突撃兵がモチーフです。
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