あれから何年か経った。
気づいたら始まったアルとケイ兄とのブリテンでの暮らし。そんな生活にも慣れていった。
そのなかで徐々に記憶を思い出していき、この世界がfateのものだと気づいた。
いつかにブリテンは神秘の塊のような場所と聞いたことを思い出し、神秘の塊のような場所ならば強くなることが出来る、そう思った。
そうなると必然的に今の家族を、アルを救いたいと思い始めた。
「確かにあの
そんな覚悟にともない昔の
「まぁ、何かすると言っても俺がアルに出来ることなんて1つだけだろ」
―――とりあえず強くなろう。――
それからは朝は日が昇る前に鍛練を始めて、途中でアルが混ざったりしながら鍛えていた。
▲▼
それから数年の月日が経った。
アルと俺は姉弟のように仲良くなった。アルはとても綺麗になり
思わず義弟の俺が見蕩れるほどの美しさだった。
そして今日はアルが
アルトリア・ペンドラゴンとして王となる日。
俺がブリテンを旅立つ日。
「どうしても行くのですか?」
アルは態度は毅然と俺に聞く。しかし長く一緒に居たからこそ解る。
瞳の奥に隠しきれない不安があった。そんなアルに俺は出来るだけ安心させるように
「あぁ、行かなきゃいけないんだ強くなるために。大丈夫、絶対に帰ってくるから。」
そう。今の俺はある程度は強くなった。それでも
俺の言葉を聞いて引き留めるのは無理だと悟ったのか
「では、無茶せず無事に帰ってきてください。このブリテンで待っています。」
そう薄く微笑みながらアルは俺に言った。その微笑みは正に
日は少しづつ入り始め、俺達の立つ草原を照らしていく。
そうして二人で見つめ合っているとだんだんといい雰囲気に当てられてきた。
それで俺とアルの顔の距離が近づいていきく。額がぶつかりお互いの瞳の動きや、呼吸の音も聞こえてくる。
その音は段々と大きくはっきり聞こえて来るようになる。
唇の距離もだんだんと近づいていき遂に触れようかそんな距離で
「ごうぉっほん!」
甘々な空気に横槍を入れたのはアルと俺の兄のケイ兄。渋い顔になりながらもこちらを半眼でジーと見ていた。
それでいまの状況が冷静に判断出来るようになった。
ケイ兄からすれば大事な妹と弟がキスをしようとしていたのだから止めないわけにはいかず、俺たちも冷静になって今までで出したことの無いような最高速度でビュンと風切り音を出しながら離れた。
アルは俯いているが明らかに耳の先まで真っ赤になっていた。きっと俺も同じ感じなのだろう。
だってケイ兄が滅茶苦茶にやけてる。
俺はそんな状況に耐えきれず少しぶっきらぼうに
「と、取り敢えず行ってくる!」
と言って後ろのアルを気にせず駆け出した。
すると
「ケルっ、待っています!この国で貴方のことをずっと待っています。だから…」
それに続く言葉は
「待ってろアル!必ず帰ってくる!」
振り替えって大声で宣言するようにアルにいった。同じく自分にも刻み付けるように。そう答えるとアルはそれに
「はい!待っていますっ!」
と、同じように大声で笑顔で答えた。
だから俺はもう振り向くことなくブリテンの地を去っていった。
この先の様々な出来事に胸を膨らませていた。
後ろで何か言いたそうにしていた兄を忘れて。
この物語では兄は不遇です。
特に書くとしたらワカメとか不遇の極みですね。
今回も文字数少なかったので頑張っていきたいです。
ちなみにこれを書いていてセリフがクッセー!って思いながら書いてました。こんなセリフ素で言える奴いねぇよ!って主人公の若気の至りです。ちょっぴり格好つけたかっただけなんです。なのでぜひニヤニヤしながらも温かく見守ってあげてください。
次も明日に投稿する予定です。(。・ω・。)ゞ