第四話 修行?そんなものより姉がいい。
俺がアルに行ってくると言ってから何年か経って俺はブリテンに帰ってきた。
昔の俺は馬鹿だった。精霊に会うも何もどこにいるか知らんし真祖強いし、死徒は数多いしで散々だった。
まぁ、そのおかげもあって強くなった。
精霊に会ったときなんか
「君何んでにそんな強くなったの?」
なんて呆れながら言われたし。
それに死徒も屠るだけ屠った。
なんか現地の人に感謝されて秘蔵の武器とか曰くつきのものとか大量に貰ったし二人仲間がついて来て一度戦ったりしたが今では仲良しというかスキンシップ激しいけど。
それと何故か途中から死徒の姿を見なくなったりしたが。
取りあえずそんな昔の若気の至りを懐かしみながら街に入ろうとすると街を守っている門がひとりでに開きはじめる。
何事かと思っていると街の中からこっちに向かって軍勢が来ていた。
慌てて道から外れると軍勢の先頭に一際目立つ集団が見えた。
そしてその中の二人が俺にとってとても見覚えのある人物でもあると。
そのことについて考えていると既に軍勢は道の彼方。
そのことに気づき慌てて軍勢が走っていった方向へと向かった。
▲▼▲▼
「全軍、前方へ!」
私が信頼する
その一言に私の後ろにいたものが大声を上げながら私の後ろをついてくる。
「門を開け!打って出るぞ!目標は近隣の村に出た死徒どもだ!」
門に居た衛兵がその一言で動き出す。
そして門が開き切ると同時にただ一言、私は叫んだ。
「ついてこい!打って出るぞ!」
その一言でで騎士は士気を高める。
そう言って門から抜けて行く時にちらりと見覚えのある姿が見えた気がした。
「いや、そんなことはないだろう。生きているかもわからないのに。」
私はそう呟いて、その姿のことを忘れて目の前のことに集中していった。
件の村に着くとそこは凄惨な光景になっていた。
家畜は殺され、
家は潰され、
人は
そして村の奥には若い村娘と思われる者が今
その村娘が昔の私に重なって見えた。
そんな状況に周りの兵士たちは顔を真っ青にしたり、酷い者では嘔吐するものまでいた。
初めてなのだろう。死徒狩りは。
しかしまだ比較的優しい方だ。
酷いものだと村どころか、島一つが壊滅状態に陥ることもある。
また
ブリテン島外から流れているらしいが。
「報告します!城方面からすごい速さでこちらに近づいている影があります!如何しますか王よ!」
考え事をしていたが、高速で近づく影だと?
このタイミングでは私は動けけるはずもない…
ならば、
「ランスロットよ謎の影について見てきてくれ。」
「畏まりました王よ。行ってまいります。」
そうして
▲▼▲▼
今出せる力で走っていると、前方から馬に乗った騎士がいた。
仕方なく止まると、
「貴様は何者だ?死徒や食屍鬼では無いようだが。」
「俺か?俺の名は…」
そこまで言ってアルの弟だというか、ブリテンの外で名乗っていた名前でいうか迷ってしまった。
その迷いが致命的だったのだろう。
「答えられぬのであればよい。貴様が怪しいことには変わりはない。せめてもの情けに我が名を持っていけ、サー・ランスロット、貴様を殺す男の名だ。」……ゑ?
ランスロットってあのランスロット?
もう円卓にいるの?
あれそんなに長く外に居たんだ知らなかった。
相手の名前に驚いていると、
「はあぁぁっ!」
ランスロットは上段から俺の体を真っ二つにしようとしてきた。
気づいた時には
「頼む、リーン。」
「全くケルは私の扱いが雑じゃない?まぁ取りあえず、この攻撃を防がないとね、
その瞬間ランスロットの攻撃が何かに防がれた。
それに驚いたのか一瞬ランスロットの動きが止まる。
だが今の俺にもその一瞬で十分だった。
ただ自然に硬直する相手を街中ですれ違うように気にさせることなくすれ違いそのまま無意識の領域に入り自然に相手の肩を抱くようにしてするりと首元にナイフを突き付けた。
「動くな、こうした手荒な真似は嫌いだが話を聞いてもらいたい取りあえずそちらの本陣まで連れて行ってもらえるか。」
「誰がそんな真似をするとでも思ったか。王を危険になる真似をすることなど騎士である私が認めるわけがなかろう。」
「ならば仕方ない。リーン頼む」
「何をぼそぼそと言っているのだ!」
「了解。
「うっ!…………」
リーンの手から青白い光が出たと思ったらランスロットに当たり一瞬光ったと思うと既に目を閉じて地面に倒れていた。
「まさか話を聞かずに切りかかってくるとは…」
「いや、ケルが名前を言わないのが悪いんじゃん。」
「確かにそうなんだが…」
「取りあえずケルの言う本陣に行こうよ。もたもたしてたらそこの人起きちゃうよ。」
確かに言われた通りだと思い急いで本陣へと、ランスロットが来ていた方向に向かっていった。
▼▲▼▲
「はあぁぁっ!」
後ろから来ていた最後の
周りは黒く焼け焦げた人だったものがありその状況にまた嘔吐するもの、顔を真っ青にするもの、その死を悼むもの等様々な様子でこの掃討についてを考えている様子だった。
そんな空気を壊すようにして先ほど謎を影を見つけた伝令の一人がやって来た。
「報告します!ランスロット卿が敗北!謎の影はランスロット卿を担ぎつつこちらに接近している模様です!」
その言葉にこちらの空気が固まった。
ランスロットと言えば円卓最強の騎士。
それが負けたとなると誰もが敵わないということ。
だからこそ仕方がなかった。
しかしそうしている訳にもいかない。
もたもたしていると
「全軍!敵が来ている方向ではなく逆側から城に戻り守りを固めろ!残るのは私とケイそれにガウェインだけの少数精鋭とする!」
その私の一言に皆が慌ただしく動き出す。
円卓の騎士もそれに続くように動いていくがそこにガウェインがやって来た。
「王よ、王は城にお戻りください。あのランスロット卿を倒したような手練れであれば王に危険が及ぶやも知れませぬ。」
「知っているさガウェイン。しかし王が皆の殿を勤めず何が王か。」
「ですが…」
尚も引き下がろうとするガウェインに
「くどいぞ、ガウェイン。」
そう告げその意見を斬った。するとガウェインは膝を地面に付き頭を下げた。
「大変失礼しました王よ。」
「構わない。ガウェイン、貴君は私の身を案じてくれた。それで充分だ。」
その一言に感動したのかガウェインが言葉を口にしようとして、背後から
「ありゃ?邪魔しちゃいけなかったかな?」
と
何か気づいたら既にストックが切れてました…
現実に目をそらそうとして無理だと悟ったのでもう一度充電期間を設けます。
取り敢えずブリテン終わるまで書いてからあげていきますのでまた暫くお持ちください。