Fate / unjust truth   作:新版

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第七話 親子戦争

俺たちはいまアルトリアの前にいた。それは只会いに来たのではなく、モーレ(モードレッド)とアルトリアの関係についてを明かすため。

 

「何用ですか、ケル、モードレッド。」

 

その場にいるのは俺とモーレ、アルトリア。それに先程からずっとアルトリアの隣にいるケイ兄の四人だけ。

だからこそモーレとアルトリアの関係を話すにはこれ以上のない状況だろう。

 

 「実はな、モーレとアルトリアの関係についてなんだ。」

 

 「()()()?」

 

 「……今それは関係ないぞアルトリア、今は俺の話をいや、モーレ…モードレッドの話を聞いてくれ。」

 「…モーレで良いんだぞケル。」

 

 真面目な話し合いのはずなのになぜか俺の呼び方に文句がありげな感じの姫様二人に対してそれを完全無視して話を続けていく。

 

 「モーレ、アルトリアに話してくれさっきの話を。」

 

 「あぁ、実は────」

 

 それからモーレは自分の事について語った。

 自分がアルトリアのクローンのホムンクルスでありアーサー王であるアルトリアを陥れるために贈られた存在であるということを明かしていく。

 

 「ではお前は我々の敵ということなのか?」

 

 静かに言葉の真意をモーレに聞いていくのは今まで静観に徹していたケイ兄。

 その言葉にモーレは何を言っているんだとばかりにケイ兄の方に向かって目を向ける。

 

 「アホかっ俺が敵ならわざわざ教えになんて来ないだろう?」

 

 「では何故?わざわざ私たちに教えに来たモードレッド。」

 

 「仕方ねぇだろ、ケルに言った方がいいって言われたからよ?それにやっぱり言った方がいいと思ってよ。」

 

 二カッと笑うモードレッドとそれに呆れたようなケイ兄。

 

「だから言ってきたと…でどうするんだ?アーサー王?」

 

 「どうもしない。敵になるわけではないのだし、ケルが連れてきたなら問題ないそれで他にも何か言いたいことがあるのだろう。」

 

 「あ…えっと…だな、俺に時期王位を渡してほしい。俺もアーサー王の子供みたいなものだからな…だから」

 

 「断る。あなたには王位は渡さない。」

 

 ただ一言迷うことなくモードレッド(モーレ)へ告げるアーサー王(アルトリア)。その言葉に絶望したような顔のなってこっちを見てくるモーレ。

 そして追撃するようにそして、とつなげるアーサー王(アルトリア)

 

 「あなたのことはお腹を痛めて産んだわけではないので子供とは認められません。」

 

  言い切り終わったと思った時には目の前の席には人はいなく、拳を振り終わったと思われるケイ兄とそれを呆然と見るモーレとただいま絶賛拳を振るったところが見えなかったことに衝撃を受け、もっと動体視力系を高めようと思った俺と飛ばされた先で殴られた方の頬に手を当てケイ兄を驚きの目とともに見るアルトリア。

 

 「お前の教育はやはり俺がやるべきだった…行くぞアルトリア!久しぶりの説教だ。」

 

 「な、なぜなのですか!それよりもこの後もまだ…」

 

 突然引っ張られ講義をするアルトリアだったがケイ兄の顔を見て顔を青くする。なぜならその顔はまさしく俺とアルトリアが昔言いつけを破り、結果大変なことになった時にケイ兄の背後から何かドラゴン何か目でもないような怪物が見えた時と同じだった。まさしく今その状態であろう。

 

 「問答無用だ。ケルそっちは頼んだ。」

 

 「りょ、了解であります。」

 

 こちらを見たときは一瞬だったがその時ケイ兄の背後に怪物というか修羅?見たいのが見えた気がして、一瞬で俺の本能がそれに屈服した。

 満足そうにそれを見たケイ兄はアルトリアの首根っこを掴んで隣の部屋に連れて行った。

 それを見守る俺とやっと再起動したのか驚く顔になったモーレドが

 

 「な、なぁ…俺悲しめばいいのか?」

 

 驚きすぎて一周回って冷静になったのか微妙な顔をし慰めようと口を開こうとすると急に考え込みはじめ段々と困惑したような表情になっていく。

 

 「お、おいどうしたんだモーレ。」

 

 「な、なぁアーサー王はさ、()だよな?」

 

 「ん?それがどうしたんだ?」

 

 「いやだってさ……」

 

 ──男だったら何で()()()()()()()()()()()()()()()

 

 「……え?」

 

 モードレッドの言っていることに固まる俺。それに構うことなく

 

 「えってケルは何も思わなかったのか?だって」

 

 ──女ならまだしもアーサー王は男だろ、そんなこと言うなら普通に()()()()()()()()()()()って言えばいいじゃん、まして()()()()()()()()()()()()()使()()()

 なんて子供が純粋に聞くように、例えるなら子供ってどう作るのっ?というくらいタブーな質問。

 この時子供の親は大体が誤魔化すだろう。例えばコウノトリがうんぬんなどと言って誤魔化すのが常であろう。

 

 

 しかしである。今俺の目の前にいるのは比較的バk……お気楽な頭をしたモーレだが騙そうものならすぐさまアルトリアのクローンらしくその技能(直感)が働きウソがばれるだろう。それ違うだろ?という具合で。

 

 ………………どうしましょ?

 本当のことを言うにはせめてアルトリアの確認が必要だし、そもそもさっきの質問鋭すぎないか!と、取りあえず時間を稼いでから───

 

 「…なんだ、知らないのか?じゃあ仕方ねぇ聞きに行くか?」

 

 なんて考えたせいで俺はアルトリアのもとに行こうとしているモーレを見逃してしまい誰もいない部屋でずっと考える羽目になってしまった。

 

 

 ▲▼

 

 気が付いたら部屋に誰もいない状況で慌てて隣の部屋に入るとなぜか慈愛の目でモードレッドを見るケイ兄と泣き腫らしたかのような跡があるモードレッドとそれを自分の膝にのせて寝かしつけようとする母親のようにしているアルトリアがいた。

 

 ………………何があったの?

 

 

 ケイ兄から聞いた話を要約するとあの後アルトリアをこの部屋に連れて軽い?(ケイ兄談)説教をしているといきなりモーレが乱入してきたらしい。するとモーレはすぐさまアルトリアに向かって

 

 「アーサー王は男じゃなくて女なのか?」

 

 と言ってきたらしい。すぐさま俺がバラしたのだと思ったらしいが、

 

 「だってよ男なら()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 と言われてケイ兄はアルトリアを睨み付けてから溜息を洩らすと、

 

 「全く……確かにそうだな、どうするアルトリア?」

 

 「過去の発言は覆すことはできない正に今のようですね昔ケルが頻りに言っていたので覚えてしまいましたが……仕方ありません騎士モードレッドよ確かに私は女です。ですがこれが他の騎士たちにバレると……」

 

 「なんだ、やっぱり母上だったか。」

 

 「は、母上?」

 

 「おう!だって要は俺のもとの人なら俺の親だろ?で、女だったから母上……ダメだったか?」

 

 「いえ、何というか母と呼ばれてその下から見上げて濡れた瞳を見るとこう、何というか保護欲というのが刺激されて………()()()()

 

 という感じで昔の俺の影響を受けていたアルトリア。実は記憶を思い出し始めてからはアルトリアにいろいろと吹き込んだ結果なんかこんな感じになってしまっていたのだ。

 

 でそこからアルトリアは子供として認めるが、表立っての行動の禁止と、王位は国が安定してモーレに任せられるようになったらという形にまとまった。

 というかそれが終わったらアルトリアがモーレを可愛がり続けいつしかあんな状況になっていたという。

 

 それを語るときのケイ兄はなぜか顔がカクカクしていてなんとも芸術的なポーズをしながら

 あれは時間停止なんてちゃちなもんじゃねぇ、もっと恐ろしいものの片鱗を感じたぜぇといっていた。

 

 よく解らないがなんかとてつもなく大変だったということが前面に伝わって来た。

 

 そしてケイ兄から国の安定と言われてそういえばあの娘(三人目)に頼んでいたことが出来ているのかと気になったのでケイ兄に聞いてみた

 

 「最近さ、この島良くなってないか?全体的に」

 

 「確かに…ブリテン島の意思と同化した魔竜ヴォーティガーンを倒したことで段々悪くなっていっている状況が段々と良くなり始めているが……何で知っているんだ?」

 

 「いや小耳に挟んだんでな?ちょっと気になったんだよ。」

 

 「そうかならまぁいい。でだな、あのあと………」

 

 ケイ兄の話を聞き流しつつあの娘に頼んだ時のことを思い出していた。

 

▲▼

 

 フランにBANNZOKU共の間引きをお願いした後フランの隣で眠たそうに瞼をこする女の子に向かった。

 

 「じゃあ、取りあえず破壊はこっちでするから、倒されたヴォーティガーンの代わりにブリテンを支えといてくれるかい?安定してきたらこっちに来てね。場所は…」

 

 「言わなくて……いい、わかっ……て……る。」

 

 「了解。ひとりで行ける?」

 

 「問題な……い……けど連れてっ……て。」

 

 「しかたないなぁ。」

 

 腰を落として彼女が背中に乗れるようにして運ぼうとする。本当はベンちゃんに入れば一瞬で移動できるからこれからそれで移動することになっている。

 リーンに説明してもらった限りではリーンの()()を生かして地球上どこでも行けるらしく、ほぼ瞬間移動と変わらない機動力を持っているベンちゃん。

 だからこその問題ない発言であって、本当にここで背負っても変わらないのだがいつでもどこでも移動するときは俺に背負ってもらいたがるのがかの娘の特徴だった。

 

 そしてフランが自分でベンちゃんを開いて、リーンの分身にその場所の門を開けてもらってBANNZOKUの居る所に行き、そのあと彼女を背負って、目的の場所にたどり着いた。

 

 「ここで大丈夫か?」

 

 「ん、……大丈……夫。」

 

 「んじゃ任せたぞ。行くぞリーン城下町外の人がいないところに運んでくれ。」

 

 「了解、ケル。」 

 

 「じゃあな。」

 

 「……じゃ。」

 

 そういって彼女と別れたのだがまさかこんなに早く安定してくるとは思わなかったので、俺も頑張っていこうと思ったりしていた。

 

 因みにその間もケル兄は俺に話し続けていてアルトリアはモーレを愛でたりしていた。 

 

 多分そろそろあの娘もこっちに来るだろうからしっかりと()()も用意していかないといけない。

 

 そして

 

 

    地球意思(抑止力)の破壊と並行してあの娘(抑止力の端末)の独立の最終段階に入ろうとしていた。                

 

 




 読んでいただきありがとうございます。 
 前回の投稿より遅くなってしまったこと申し訳なく思っています。
 今後はもう少し早く出来ればいいなと思いつつ、やはり質を上げていきたいと思っているので、時間をいただけたらと思います。
 では新版でした。
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