side〜ルーシィ〜
あたしたちは村の前まで、来ていた。柵と門は、木の丸太で、出来ていて先端が尖っている。門に、立ち入り禁止の看板がついている
「立ち入り禁止って一体どんな村だよ」
「すみませーん!開けてください」
「何者だ」
上から人の声が聞こえた。あたしは上を見上げる。2人の人がいた
「魔導士ギルド妖精の尻尾の者です。あの、依頼を見てきたんですけど」
「妖精の尻尾?依頼が受理されたとの報告は、入っていない」
それをつかれると、何も言えなくなる
「何かの手違いで、遅れてんだろ。村に入れねえなら帰るけど」
「オレは帰らんぞ」
グレイがフォローしてくれるが、ナツが、台無しにするような発言に、グレイは『黙ってろ』と小声で言う
「全員紋章を見せろ」
と門番がいい、あたしは手の甲の紋章を見せる
「入りなさい、村長を呼んでこよう」
そう言って、門番が門を開ける。そして、案内され中に入る。そこには村の全員が集まっていると思われるほどの人数がいた。皆決まって、体のほぼ全身を隠している。村長さんが前に出てくる
「よくぞ来てくださった。魔導士の方々。さっそくですが、これを見て頂きたい。皆の者布をとりなさい」
そう言って、村長も含め全員が布をとる。どの人も、ある体の部位が人間のものでなかった
「やはり」
「驚かれましたかな?」
驚いたも何も、昨日の夜これと同じ物を見た
「この島にいるもの全て、犬や鳥まで例外なく、のような呪いにかかっております」
「言葉を返すようだが、何を根拠に呪いだと?はやり病とは考えねえのか?」
「何十人の医者に見てもらいましたが、このような病気はないとの事です。それに、こんな姿になってしまったのは月の魔力が関係しておるのです」
「月の魔力?」
「紫色の月が現れてから、ワシらの姿が変わり出した」
「紫色の月なんて見たことねーぞ」
話は結構長く続いていたらしく、もう月が昇ってくる時刻になっていた。出てきた月を見る
「本当だ、紫」
「気味悪ぃな、こいつは」
いきなり、村人達が苦しみ始めた
「え?」
わけがわからない、村人達の体がだんだんと変化して行く
「驚かして申し訳ない。紫の月が出ている間、ワシ等は、このような醜い悪魔の姿へと変わってしまう。これを呪いと言わず、なんと言えばよいのでしょうか?」
村人は、自分の姿を見て泣き出している
「朝になれば、皆元の姿に戻ります。しかし、中には元に戻れず、心まで失ってしまうものが出てきたのです」
「そんな」
「心を失い魔物と化してしまった者は、殺すことに決めたのです」
村長は、泣きながらあたしたちに一枚の写真を見せる
「ワシは、それで息子を殺しました。心まで、悪魔になってしまった息子を」
その写真に写っていたのは、あたし達をこの島まで、船を出してくれると言った船乗りだった
「その人、ええ!?でもあたしたち、昨日」
そこで、グレイがあたしの口の前に、手を置き、喋るのを止めさせる
「ようやく、消えちまった理由がわかった。そりゃあ浮かばれねぇわな」
「どうか、この島を救ってください。私たちの呪いを、解く方法は一つ。月を破壊してください」
「え!?」
side〜比企谷〜
俺は、森の中を歩いていた。正確に言うと、地図作りみたいなもので、地形などの確認も兼ねている。しばらく歩き、遺跡を見つけ、さらに進み川に着く、そこで石に座り持ってきた食料を食べ休憩をする。
もうすぐ、陽が沈む。ガサガサと、背後で音がなった。
「誰だ!?」
俺は振り向き、銃を向ける
「その目の腐り具合は、八幡だよな?俺の事覚えてるか?」
現れたのは、俺と同じ年くらいの男で、髪は茶色でちょっとイケメンだった。俺の名前を知っているのは、ギルドメンバーとあと数人くらいしかいない。昔仲良くしていた、こいつの事はよく覚えている。
「冥府の門以来だから、7年ぶりか?久し振りだな、ダンテ」
「ああ、そうかあれから、そんなに経つのか」
冥府の門は、闇ギルドで昔、俺を含めたくさんの子供達がさらわれて、ある実験をしていた。実験で適応出来なかった者や、殺し合いをさせられたり、裏切った他の闇ギルドの殲滅などをし、毎日毎日人が少なくなっていった。俺が知っている中で、残った者は20人いるかいないかぐらいだった。俺もダンテもその中に入っていた。捕まってから3年くらいで、脱出を計画を立て脱出した。その中に俺も入っていた。脱出した人はそれぞれの道に進んでいった。脱出できなかった、もしくはしなかった人は冥府の問題に残った。誰が残ったのか、誰が脱出していったのかは俺はわからない。そのダンテも脱出したのか、できなかったのかわからない。周りの事を気にする余裕がないくらいその時の俺は、逃げるのに必死だった
「ここで見る月って、紫色してんだよ。スゲェだろ」
そう言って、空を見上げたので、俺も空を見る。本当に月が紫色になっていた
「ところでさ、八幡は今何してんだ?」
「俺は、ギルドに入っている。そう言うお前は何してんだ?」
「あー俺ね、俺は冥府の門に入ってて、先日ララバイと倒した奴がいるから、各地のゼレフの書の悪魔の護衛みたいな?さらに言えば、封印も解除をしているな」
「そ、そうなのか」
「お前だろ?ララバイ倒したの」
ダンテが、いきなり俺に向け殺気を出してくる。
「なっ!」
俺は、即座にダンテから離れ、銃を向ける。ダンテは笑い出した
「そんなに、警戒すんなよ。一応聞いておくが、今からでも冥府の門に入らねぇか?」
「悪いがそれは、無理だ」
そこで、思い浮かんだのは妖精の尻尾のメンバーだった。クエストから帰ってくると、あの賑やかでうるさくて、でも暖かくて、心地いい。あのギルドは、俺にとって特別な物になっていた。それに……
「そっかなら仕方ねぇか。別任務で、あの実験の被験者で、冥府の門に入らねぇ奴を殺すってのもあるからな。覚悟しろよ?」
そう言って、ダンテが俺に殴りかかってくる。俺は逃げ出し、森の中に隠れる。それにともない、ダンテも森の中に入ってくる
「お前が、奇襲しか出来ないのは分かってんだよ!」
そう言って、ダンテが姿を変えていく。体は膨張して、狼のような怪物となった。そして、地面を殴りつけた。その瞬間、大爆発が起きる
「限界解除。腐魔の激昂!」
俺は口から、ブレスを出し爆発にぶつけ打ち消す。衝撃波と砂煙が巻き起こり、腕で顔を覆う、目を開けていられない。その砂煙の中から、ダンテが飛び出してきて、俺の顔を殴ろうとする。腕をクロスさせて、ガードするが爆発で、体勢が崩れる。そして、追撃を仕掛けるかのように、ダンテは俺の腹を殴る。体が少し浮き、殴られた場所が爆発して、空高く飛んだ。さらにダンテは、ジャンプして俺に向かってくる。
「腐魔の激昂!」
俺は、飛んでくるダンテに向かってブレスを出す。空中では避けられるはずがない。だが、ダンテは自分の顔を殴り無理矢理自分の体を飛ばす。その結果、俺のブレスはダンテの左足を掠っただけになった。しかし左足から、腐っていく。
「くっ」
それを見たダンテは、左足を爆発で、消しとばした。俺は、地上に降りる。
「どうした?その程度か?」
俺は、ダンテを煽るように言う。それは単なる、俺の強がりだ。今にも吐きそうなくらいのダメージは負っている。だからこそ少しでも、攻撃を単調な物にしたかった
「そんな、ちゃっちい挑発に乗るなんて思うなよ!」
ダンテは、片足で突進してくる。それを難なく右に避け、腰から銃を取り出し、一発撃つ。右肩に当たり、ダンテは右肩を抑える。息を荒くして、俺を睨みつけてくる。そこは、俺がさっきまでいた場所だ。俺は笑う
「なに笑ってやがる」
「上、注意な」
周りの木が倒れ、ダンテの頭上に倒れ落ちてくる。ダンテは、反応出来ていない。そうして、木の下敷きとなった。木が爆発する様子がないため、死んだか、気絶したかのどちらかだが、確認出来るほどの余裕はない。
俺は、息を吐く、身体中に痛みが走る。その傷を癒すため、少し歩き遺跡にほど近い、洞窟に入った
side〜ルーシィ〜
夜、明日行こうと思っていた遺跡近くから爆音が聞こえた。すぐに、ナツとグレイを起こす。
「なんだよ、ルーシィ」
「大変なの!ほらあそこ見て」
そう言って、その場所を指差してナツとグレイの視線を移動させる。向こうを見たかと思えば、お互いに顔を見合わせて、胸倉を掴みあった。
「ちゃんと見なさい!」
あたしは、2人の頭を殴り前を見させる。煙が立ち昇っていた。あと2回3回爆音がなり、それ以上なることはなかった。
「明日、あそこに行ってみようよ」
「そうだな、夜は危険だからな」
あれ?いつものナツとグレイなら、今すぐ行っていても不思議ではない。だから、2人とも起こしたのに。まぁそういう日もあるか。その夜、爆発音の正体が気になってあたしは眠れなかった