FAIRY TAIL 孤高の男   作:空元気

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11話

side〜比企谷〜

 

洞窟に朝日が差し込んでくる。俺の目に光が当たり、目が覚める。地べたで寝たせいなのか、昨日の戦闘の傷のせいなのか、体の節々が痛い。立ち上がるが、めまいがして倒れる。もう一回立ち上がり、めまいがしないことを確認して、からだを伸ばしながら歩く。洞窟から出て川に向かっていた。顔を洗っていた時、ガサガサと音がなり、突然日陰ができる。俺は上を見上げた。そこには、巨大なネズミがいた。

「は?」

いや、意味がわからん、人間のように、服を着ているが、理解できないような姿をしていた

「チュー」

俺は、すぐさま後ろを向き走る。巨大なネズミも走る。周りの木をなぎ倒しながら走る、巨大なネズミから逃げ切れるはずもなく、あと少しで追いつかれると思った時、巨大なネズミは走るのをやめ止まった

「ネズミ!!」「でかーーっ!!」

前で声が聞こえた。ナツとグレイとルーシィがいた。

「あんた、昨日どこ行ってたのよ!と申しております」

とルーシィが入っている時計がそう言うが構っていられる状況でもなく、無視して走る。

ネズミの様子が少し気になり、後ろを見ると、口を膨らましていた。まるで何かを吐き出す前兆のようだった

「ぷはァ〜〜っ!」

ネズミは煙を吐き出す。最悪なことにその煙の範囲に、俺は少し入っていた。一瞬警戒する。その一瞬が、その煙を体内に取り込んでしまったのだった。足元が少しふらつき、倒れる。気絶寸前までなってしまうほどの臭さだった。現にナツは倒れていて、グレイは俺と同じようになっていて、ルーシィが入っていた時計も倒れていた。俺は立ち上がり、あいつらの元に向かう。見殺しにしてしまうのは、不本意だ。

「八幡、助かった」

ナツを背負い、グレイとルーシィと一緒に走る。だが、すぐに追いつかれそうになる

「比企谷!あんたが連れてきたんでしょ!なんとかしなさいよ!」

「なんとかできるならもうやってる!」

俺にできることはない。なら、誰かにやってもらうしかない。俺は、グレイにアイコンタクトを送る。グレイが舌打ちして、地面に手をつける

「アイスメイク!“床”」

地面に氷を張り、ネズミがそこを踏み、滑って倒れる。

「今のうちよ、あの遺跡に入りましょ」

ルーシィがそう言って後ろを振り向くが、ナツとグレイがネズミをボコボコにしていた

「さっさと行くぞ」

俺は2人にそう言って、遺跡に向かって歩いて行った

 

side〜ルーシィ〜

 

「うわー広いね」

あたしたちは遺跡の中に入った。遺跡の中はボロボロで、今にも崩れそうだ。

「見ろよ、何かを月みてえな紋章があるぞ」

月の島に月の呪い、月の紋章この遺跡なんか怪しいな

「比企谷。あんた何か知らないの?」

「知らないな」

比企谷は、地面を少し触っていた。その地面をナツは強く踏み始めた

「ちょっと!やめなさいよ!崩れたらどうすんのよ!」

そう言った瞬間、床が崩れ落ちた。

「バカーー!」

あたしたちは、遺跡の地下に落ちていった

「ねえ、ここ、どこなの?」

「とりあえず、俺の上からどいてくれ」

あたしの下から、声が聞こえた。下を向くと、あたしが比企谷の上に座っていた

「重い」

「ご、ごめん!て、てかあたし、重くないわよ!」

あたしは、即座に立ち上がり横に移動する。比企谷も服を払いながら立ち上がった

「なんだ?あれ」

さっきまで、はしゃいでいたナツが急に大人しくなった。あたしたちは、ナツが向いている方を見る

「え?」

「でけぇ怪物が凍りついている!」

そこには、凍っている怪物がいた。動かないと分かっていても、それでもなおその怪物から、威圧感を感じる。今まで見たきた、生物の中で一番巨大だった

「デリオラ!?」

あたしたちがその威圧感に、言葉が出なかったが、グレイだけが叫んだ

「え?」

「バカな!!デリオラがなんでここに!?」

グレイは、とても取り乱しながら叫んでいた

「あり得ねえ!こんな所にある訳かまねえんだ!」

「ちょっと!落ち着いて、グレイ!」

グレイは、からだを震わせながら下をうつむいた

「ねえ、何なのこいつは?」

「デリオラ。厄災の悪魔」

グレイの代わりに比企谷が答えた

「あの時の姿のままだ。どうなってやがる」

グレイは、自問自答をしながら自分を落ち着かせるように呟いた

「だれか来る。隠れろ」

比企谷がそう言って、あたしたちを押して岩の後ろに移動させた。本当に来ているのか疑問に思っていたが、それから少し経った時、洞窟内にカツカツと足音が2つなった

「人の声したのこの辺り」

「おお〜ん」

二人の男がやって来た。1人は、犬の耳を頭につけていて、半裸でお腹をポリポリとかいていた。もう1人は、眉毛が濃く髪形は個性的だった

「オマエ、月の雫浴びてね?耳とかあるし」

「浴びてねえよっ!飾りだよ!わかれよ!」

「からかっただけだ。バカ」

「おおーん」

犬の耳をつけている男は、先程までの怒りがなくなったかのような態度になった

「月の雫?呪いのことかしら?」

またしても、月に関する物が出てきた。月の呪いは、月の雫の影響なのかもしれない。だが月の雫の事をあたしは、よく知らない

「比企谷、何か知らないの?」

あたしは、小声で隣にいる比企谷に話しかける

「噂でしかないが、魔法の効果を打ち消すらしい」

ここで、あいつらの仲間らしき女性が来て、彼らを連れて行った

「何だよ。とっつかまえていろいろ聞き出せばよかったんだ」

「まだよ、もう少し様子をみましょ。グレイも何か知っていることがあったら教えて」

「10年前、イスバン地方を荒らしまわった不死身の悪魔。俺に魔法を教えてくれた師匠ウルが、いのちをかけて封じた悪魔だ」

「でも、何のためにデリオラをこんな所に持ってきたの?」

「おおかた、封印を月の雫で、解除してまた暴れさせるつもりだろうな」

グレイが、比企谷を胸ぐらを掴む

「お前、何か知ってんのか!?昨日居なかったのも、関係してんのか!?」

「落ち着いて、グレイ」

比企谷はグレイの腕を払い、服を整えた。あたしは、比企谷に話せることがあったら話してほしいと思いながら、比企谷を見た

「分かったよ」

 

side〜比企谷〜

 

俺は、昨日していた事と、戦闘の事を話した。

「なによ、そのダンテって人の魔法で、あの場所があんなにめちゃくちゃになっていたわけなの!」

少し語弊があるが、伝わっているようだった

「それがデリオラに、なんの関係あるんだ?」

「ダンテが言っていたんだよ。封印の解除もしているってな。おそらくだが、あいつらの仲間だと思う」

「じゃあ、あいつらをぶっ飛ばせばいいわけだな」

ナツが陽気に、先程までいた三人組の元に行こうとするが、ルーシィに止められた

ナツなら、そう言うと思っていた。何に対しても好戦的で、自分の勝利を疑わない

「それでだ。零帝ってやつを最優先で倒さなければならない」

あの三人組の話でも出てきていた、ここのボスらしき存在である

「なんでだよ!?」

「現状、デリオラを倒せる手立てがない。だから、デリオラを復活させない事が最優先だ。そのために集団の頭を、倒さなければいけない」

「でももし、復活しちゃってもララバイを倒した時みたいに、デリオラもなんとか出来ないの?」

「できるかもしれないが、あんなに上手くいく保証はない」

「だったら!今すぐ奴らを追いましょ!」

「いや、月が出るまで待つんだ」

「グレイの言う通りだ。今までの事全て月に関係している。ここで、待っていれば何かわかるかもしれない」

ナツは、追いかけると最後まで言っていたが、いつの間にか寝ていた

「俺も寝るわ」

俺は、ナツたちから少し距離をとって1人になれる場所まで行き横になった。あーもう地面で寝たくねぇ。はやく家に帰りたい

 

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