〜ルーシィ〜
あたしとグレイとハッピーで少し歌を聞いていた。その歌を聞いて、泣いたグレイに言われナツと比企谷に続き、寝た
あたしは、目が冴えていてなかなか眠れなかった。
比企谷のあの強さの秘密が、知りたい。本気の比企谷がナツと戦ったら、どっちが強いのか知りたい。ナツとエルザが、戦った時はどっちも負けてほしくないと思っていたが、比企谷とナツの戦いには、そんな感情が出てこない気がする。やっぱり、ナツの方が強いのかな
「はぁ」
あたしは目を開け、手の甲の紋章を見る
「この前まで、比企谷のこと弱いと思ってたんだけどな」
そう思っていた頃の、自分は少しバカだったと思う。正々堂々と戦ったら、あたしと互角くらいだと思っていた
「なんか呼んだか?」
あたしの呟きは、比企谷まで届いていたらしく、比企谷が起きて話しかけてきた
「えっ、呼んでない、呼んでない」
あたしが、手を小刻みに左右に振って否定する。少し不自然かもしれない。誤魔化す必要はないが、とっさの事でこういう反応になってしまった
「あ、ああ。すまんな勘違いして」
そう言って、比企谷はまた寝ようとする。あたしは、もう眠れる気がしない。なら
「ね、ねえ、少し話さない?」
side〜比企谷〜
あー恥ずかしい恥ずかしい、今すぐ家に帰って、現実逃避してえ。なんで、俺名前呼ばれたと思ったんだよ。ルーシィが、俺の名前なんね、呼ぶわけないしなに勘違いしてんだか。はぁ、辛い、もう一回寝よ
「ね、ねえ、少し話さない?」
「は?」
ルーシィが話しをしようと言ってきた。また勘違いした可能性もある
「俺?」
「そうだけど?」
「なんだよ?金ならないぞ?」
「なんでなのよ!?お金なんて、とらないわよ!」
「俺と喋っていても、楽しくないぞ?」
「別にいいの」
「………さいですか」
「なんで、いつも1人でクエスト受けてんの?ほとんどの人、チーム組んでクエストしてるのに」
「ボッチだからな。チームでやるとかできない」
ルーシィは、なんでこんな事を俺の口から言わせるんだろう。言ってて悲しくなる。もしかして、新手のイジメなの?
「本当にそれだけ?」
「それだけだ」
「いつも、どこかに行くのは関係ないの?」
「お前が、それを知ってどうなるんだ?」
ルーシィが、それを聞いて少し俯く。それからしばらく、お互い無言になった
ゴゴゴゴと地鳴りが鳴り始めた
「なんの音!?」
その音に、寝ていたグレイとナツとハッピーが起きる。徐々に天井の岩が動いていき、開いていく、そこから光が差し込んでくる
「紫の光、月の光か!?」
その光で、周囲が包まれる。一瞬目が見えなくなるが、すぐに慣れ周りが見えるようになる
「月の光が、デリオラに当たってる!偶然なんかじゃねえぞ」
俺たちは、近くにあった、階段を使い登っていく。一階に上がる
「この遺跡の真ん中には、あながち空いてたのか!」
月の光が、遺跡の中にある穴を通って地下のデリオラに当たっていた。その光はさらに上からきている。登りに登り、頂上に着く
「何だアレ?」
そこには、何人もの人が穴を中心に周りを囲み、何らかの呪文を唱えていた。あの光は、月から穴の中に入っている
「月!?本当に月の光を集めてんのか、こいつ等!」
「やっぱり、こいつ等はデリオラを復活させる気だな」
「バカな、絶対氷結は解けない氷なんだぞ!」
また、グレイが怒りを見せるが、先程少しは落ち着いているのか、直接的な行動は見せない
「そうだな。だが、もし本当解けてしまうならマズイ。今すぐにでも」
俺が、動こうとする。だが、ルーシィが腕を振り俺に当てる
「待って!誰か来たわ!」
歩いてきたのは、仮面にマントを付けたいかにも、ボスらしきものだった。もし、ボスじゃないならだだの中二病だろうって格好だ。その後ろから昼に見た、三人組とあと1人いた。生きているなんて思っていなかった。あの時、生死を確認しておくべきだったと後悔する。そこには、ダンテがいた。失った足は氷の義足になっていた
全員が奴らに注目する。
やはり、零帝と呼ばれた奴は、変な仮面にマントを付けた奴だった
「デリオラの復活は、まだなのか?」
「この調子だと、今日か明日には」
「いよいよなのだな」
零帝は、デリオラの復活は近いと言っている。これで、ほぼ間違いなくなった。早くあいつ等を倒さなくては
「侵入者の件だが、村にしか人はいないハズだな。そうだな、村を消してこい」
零帝は、高らかと部下に命令した。それで、走り出したのはダンテと三人組だけだったが、ナツ、ルーシィ、グレイに焦りが出る
「もうコソコソするのは、ゴメンだ!!」
ナツは、隠れていた塀の上に乗り、大声を上げそして、火をふく
「邪魔しに来たのは、俺たちだァ!!」
それに、その場にいた全員が注目する。走っていた者たちは止まるが
「何をしている、とっとと村を消してこい」
と零帝が言い、また走り出す。俺は魔法を使い、姿を見られないようにし追いかける。穴の近くを通り、魔導士を半数近く、銃で撃ち眠らせながら走っていた
side〜ルーシィ〜
「てめえぇっ!」
グレイが、零帝に向かって走っていく。地面に手をつける。そこから氷が地面を削るようにして零帝の元に行く。が零帝も同じように地面に手をつけ同じ魔法を使う。それはお互いの魔法を打ち消した
「リオン、てめえ自分が何やってるかわかってんのか?」
「ふふ、久しいなグレイ」
「知り合い!?」
怒るグレイと、冷静な零帝。ドサドサと零帝の後ろでなった。先程まで呪文を唱えていたおよそ半数の人が倒れた
「なっ!」
零帝は初めてここで焦りを見せた。あたしたちはあっけにとられていた。誰が、やったのかは分かっている。だけど思考が追いつかない。その間に、零帝は魔法を使い、ナツの周りに氷の風できる
「何!?」
ナツが苦しそうに呻く。
「ハッピー、ルーシィを頼む!」
その言葉にハッピーは、私の服を持って飛び立つ。あたしは、あそこで何の役に立つこともできなかった。せめて、最後までいたかった。ナツを助けたかった
「このままじゃ、ナツが」
ハッピーなら、ナツの相棒のハッピーならナツを一緒に助けてくれるのではないか。すがる思いで、ハッピーを見る。そこには今にも泣きそうな目をしたハッピーがいた
「全員やられたら、誰が村を守るんだよ!」
「ごめん、ナツを助けたいと思っているのをガマンしいたのに。そうよ、大丈夫よ。火竜に氷なんて効くもんですか!」
「あいっ!」
あたしたちは、あたしたちにできる事をする。そのために村に向かう。
ハッピーがあたしを村まで運ぶ。村につき、すぐに村人に、広場に集まってもらうように言った。そうして、集まった村人たちに事情を説明した
「ーという訳でね。これから、攻めてくる奴らは、この呪いの犯人なのかもしれないのよ」
村人たちがざわめき出す
「捕まえれば、元に戻す方法が見つかるかもしれないわ」
「捕まえるって言ってもあの三人、たぶん魔導士だ。簡単にはいかないよ」
とハッピーが、あたしに言う。ハッピーにしては、真面目な事を言った
「そうね、こっちの方が人数が多いが多いとはいえ、魔導士はあたし一人」
「え?ルーシィ戦えるの!?」
「バカにするんじゃないわよ!」
あたしは、ハッピーの頭を殴る。ハッピーの頭にたんこぶができた
「はぁ、まったく。あ、いー作戦思いついちゃった!」
あたしは、手を叩き笑みを見せる。これなら、相手の戦力を下げれるかもっ
さっそく、あたしはその準備にとりかかった。バルゴを呼び出し、穴を掘ってもらい、その上に草を乗せる。用意している間に、爆発音が鳴る。昨日と同じ爆発音だった。だから、比企谷八幡がそこで戦っているのかもしれない。比企谷八幡に全ての敵を倒してほしい思ったり、思わなかったり、なんか複雑だ
「完璧だわ」
この完成度の高さに、あたしは自分の作戦の素晴らしさに自画自賛する
「あのさー。オイラ、やっぱりルーシィってバカかもって本気で思うんだ」
ハッピーが、淡々とあたしの悪口を言ってくる
「こんな、子供だましな罠にかかるとは、どうしても思えないよ」
「何言ってんのよ。完璧な落とし穴じゃない」
「こんなのに、ひっかかる人はいないと思う」
ハッピーがそう言うと、皆口々にハッピーに同意して行く。穴を掘ったバルゴまでも、ひっかからないと言った
「見てなさいよ、あんたたち!」
「ルーシィさん!何か近づいて来ますよ!」
門番が、あたしに伝える。
「奴等だわ、門を開けて!」
「はっ!」
だんだんと門が開いていく。この作戦が成功すれば奴等を捕らえることができる
「さあ、来なさい!」