FAIRY TAIL 孤高の男   作:空元気

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14話

side〜比企谷〜

 

「村って、どこだっけ?」

昨日の昼に作っていた地図は、先ほどの戦いで燃えてなくなり、なおかつこの場所もわからない。森を歩きまわり、知っている場所を探す。ただでさえ、暗い森の中それすらも難しい

「迷った時は、むやみに動かないのがいいと聞くがな」

それは、助けてもらえるあてがあるからであり、あいにく、俺を助けてくれるような奴はいない。とりあえず森から出ようと、歩きまわる。ボスゥゥゥンと何かが落ちる音と、砂煙が上がっる。距離はここから近い

何が出てくるかはわからないが、行かなきゃ行けない気がした

 

 

side〜ルーシィ〜

 

「あいたたた、あれ?あの女は?」

痛めた体を起こし周りを確認した。周りには地面に落ちて気絶しているネズミと、倒れている木しかなかった

「よくも、やってくましたわね。お嬢さん」

あの女は、少し高い崖のような高台にいた。しかも、なんか泣いていた

「零帝様の私に対する信頼できるは、ガタ落ちです。もう愛されない!」

「愛!?」

突然妙な事を言い出した。愛とか意味わかんないこと言うし、どんな性格なのよ

「その上、アンジェリカまで………。許しませんわ!」

「上等!かかってきなさい!」

アンジェリカと言うネズミはもう、いないしあの三人の中で一番弱いであろうこの女なら

彼女は、あたしの近くにある木に手を向ける。ミシミシと音を木が上げる

「木人形!!」

「木が動いた!?」

地面に埋まっていた根が足のようになり、枝が手のように動き出す。手足を得た木は、彼女が声を上げると、あたしに攻撃してきた。その攻撃は地面を割り、あたしはその衝撃で体制を崩した。そんな中あたしは、鍵を手に取る

「開け!金牛宮の扉、タウロス!!」

「MOォォォー!」

タウロスを呼び出す。タウロスは、大声を上げ出てくるとほぼ同時に、木を両断する

「ナイス!タウロス!次はあの女をやりなさい!」

「MO!」

彼女に向かって行ったはずのタウロスが、くるりと顔をあたしに向ける

「え?」

「MOーーっ!」

なぜかタウロスは、あたしに向かって斧を振り下ろした

「ちょっと!タウロス!どうしたの!?」

タウロスはあたしの首と手を掴み、地面に固定する

「私の魔法、“人形劇”は人間以外のものを操る魔法。それは、星霊だって同じ。人間ではないですもの」

「そ、そんな」

タウロスは操られていて、彼女の命令であたしの服を破り始めた

「閉じろ!金牛宮の扉!」

タウロスを消すために閉門しようとするが、できなかった。何回も何回も試すができない

タウロスは、ついにあたしの体をへし折ろうと手に力を入れ始める

「所詮、妖精の尻尾の魔導士といってもこんな程度ですのね」

あたしは、悔しかった。あたしが弱いせいで妖精の尻尾自体が弱いと言われたのが。もっと強くありたい。もっと強くなりたい

「閉じろ!!金牛宮の扉!!」

あたしは、今までで一番の力をそして声を使い言った。想いが通じたのか、タウロスがだんだんと消えていく

「で、できた。強制閉門ができたっ!」

「ま、まさかそんなことができる魔導士が居たなんて」

あたしは、立ち上がりいつも持っている鞭を手に取り、構える

「勝負はここからよ」

「あなたの星霊は私には、通用しませんのよ」

「どうかしら?まだまだ強い星霊は、いっぱいいるのよ!」

「人形劇岩人形!」

「無駄よ、あたしの星霊が壊してあげるわ」

「壊す?この岩を?」

岩が、モンスターを作り上げる。見るからに、硬く頑丈そうでこれを壊せる星霊がいるかどうかも怪しい

考えている間でも、攻撃してくる。逃げるしか手がなかった。やみくもに走るが、途中か何かにつまづく

「海…」

目の前には海が広がっていた。後ろからは岩のモンスターが追ってきている

「もう、逃げ場はありませんわよ」

ここなら、アクエリアスを呼べるけど、あたしまで巻き添えになる。それに水じゃ岩は壊せない。巻き添え!そうか巻き添えになってしまえばいいんだ

あたしは、攻撃を避けつつ海に飛び込む

「開け!宝瓶宮の扉!アクエリアス!」

「人形劇操り人形」

出してすぐに、女にアクエリアスを操られる。操るかどうかは、賭けではあったが、あたしは賭けに勝ったようだ

「これで、アクエリアスは使えませんわ。とっとと帰らせなさい」

「いやよ、これあたしの切り札なんだから」

「だったら、その海の力でくだけ散るがよろしいですわ!」

「あ?言われなくてもやってやるァァ!」

アクエリアスは、持っている壺から水を出し操り、巨大な波の渦ができ、あたしを呑み込む、さらに、女までものみ込んでいく。一仕事終えたアクエリアスは、自分で勝手に閉門して消える

「うふふ」

あたしは、ふらふらとした足取りで歩く

「アクエリアスは、敵味方関係なしに大波を起こすのよ」

「キー!うかつでしたわ!でも引き分けですわね」

お互い、ポコポコと子供の殴り合いのようなことをしながら喋る

「引き分け?あたしの勝ちよ」

あたしは、前に倒れる力を使って腕全体で相手を殴る

「わたくし、が、負け」

ジーンと腕が響く。でも、勝てた

「チュー!」

気絶していたはずのネズミが、空高く飛んでいた。多分着地地点はあたしだろう

「脚が動かない」

ネズミに潰されるかもしれない恐怖があたしを襲う。とっさに顔をかばうが、落ちてくるネズミから目が離れない

突然前に背中が現れた。その背中は比企谷のものだろう。頼りないようで頼れる。なんかよくわからない。でも安心できるような気がした

 

side〜比企谷〜

 

飛び出してきたはいいものの、ルーシィは足が動かないみたいだし、背負って、逃げるしかない。だが、露出が多すぎるルーシィを背負うことに抵抗がある。覚悟を決め、ルーシィを担ぎついでに、敵だった奴も担ぐ。ルーシィが「え?え?」とびっくりしているが、無視して急いで安全圏に移動する。もう、安心だと思うところにつく

「比企谷」

ルーシィが名前を呼ぶ。我に返って、力を抜いてしまう。担いでいたルーシィと女が、地面に落ちる。ルーシィが文句言ってくるのを軽く流し、ネズミの方を見る。すると落ちてくるネズミと地面の間に、エルザが現れる。エルザはネズミを斬り飛ばし落下地点をずらす。

え?俺、背負って移動させなくても助かったんじゃね?覚悟決めた意味ってなんだったの?つーか、この島に来てから黒歴史ばっか作られてる気がする。気のせいだろうか?

ネズミはチュゥーと断末魔を上げ、地面に落ちた

「エルザ!」

ルーシィは、俺なんかよりエルザさんの助けの方が助かったみたいだね。いや、別に助けたつもりなんてないんだけど。だが、振り向くエルザさんは怖い顔になり、殺気を出している

俺は、エルザを見た瞬間、即座に魔法を使い隠れたため、エルザさんには見つかっていないはずだ。そうだよね?エルザさん俺の方見てないし。見つかっているであろうルーシィはその、殺気に当てられ顔がこわばる。もう俺の存在に気づいているルーシィには、魔法は効いていないらしく、必死に助けてとアイコンタクトを俺に送ってくる。

そればっかしは無理だと、手だけで謝る。まだ、俺はエルザさんにバレてないんだ!このままやり過ごさせてもらう。てかそんなに見るなよ気づかれちゃうだろうが

「そこにいるのだろう、八幡」

気づいてたのね、はい……。俺は、魔法を解いて、ルーシィの横に移動して正座する

「私がなぜ、ここにいるかわかっているな」

「あ、いや、その。つれ戻しに、ですよね?」

ルーシィが、そう答える中、ハッピーがのんきに空を飛んでやってきた。なんというか、バカだと思う

「よかったー!ルーシィ無事だったぁ?」

ハッピーは、俺たちの様子を見て固まり、即座に逃げるが、ほぼ一瞬で捕まり、尻尾を掴まれ大人しくしている

男女二人が正座していて、女に怒られている。客観的に見ると、浮気がばれた男みたいな感じだ。やだ、俺モテ期なの?

「八幡は、止める側ではなかったのか?」

「ひゃ、ひゃい!その、アレがアレだったんで…」

自分でも、何を言っているのかよくわからなくなっていた

まあ、こんな言い訳が通じるはずがない。エルザの表情に怒気が含まれていき、だんだんと怖くなってきた

「す、すみませんでした!」

俺は、土下座する。ルーシィは、蔑んだ目で俺を見てくるが、関係ない。プライドなんて、もう捨てた。これが俺の本気だ!まだ、怒っているなら靴を舐めるまである

「はぁ、もういい顔をあげろ」

俺は、エルザが許してくれたと思い顔をあげる。すると目の前に、拳があった。その拳は、俺の顔に当たり、俺は吹っ飛んだ。地面に何回か打ち付けられ、俺の意識が刈り取られた

 

 

 

「知らない天井だ」

俺は、人生で一回は言ってみたい言葉を言ってみた。

その感動を噛み締め、現実逃避する

「あんた何言ってんのよ」

俺が寝ている横には、縛られたルーシィと威圧感を出しまくって座っているエルザさんがいた。寝起き?すぐに見るには少しカオス過ぎる。少しくらい現実逃避したっていいじゃないか

「起きたか、八幡」

「は、はい」

「お前は、先にナツを探しに行ってもらう。そして、見つけたら私に知らせろ」

睨みながら、言ってくるエルザさんに怯えながら、あの空気から解放されることを喜びながらテントを出る。悪いなルーシィ、ナツについて行ったお前の自業自得だ。頑張って生きろよ

「知らせろって、どうやって知らせればいいんだよ。ナツは遺跡に行けば、いると思うけど」

 

 

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