FAIRY TAIL 孤高の男   作:空元気

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4話

side〜比企谷〜

 

昨日の依頼で、右手と左足を怪我した俺は家で休んでいた。やっぱり家は最高だぜ!ベットの上でゴロゴロしながら、何するか考えていた。ここはマグノリアの街の外れにあって、滅多に人が来ない。

家に備蓄してある。食料の確認と昨日の報酬金を金庫に入れようとベットから出る。と家のチャイムがなる。宅配便は頼んでないし、わざわざ俺の家にまで来て俺に会いに来るような友達なんていないし、んー多分間違ってここに来たのだろう。うん、多分そうだ

俺はドアの方まで歩いて行き、ドアノブに手をかけた

「家、間違って」

「あ?八幡、大丈夫?」

と開けた瞬間に言うが、そこにいたのはミラさんだった。俺はドアを閉めようとするが、ミラさんは無理矢理押し入ってきた。

「いきなり、締め出そうとするなんてひどいわね」

「はぁ、何でここに?」

「怪我で、動けないかなーと思って、看病しに来たのよ」

ミラさんの手には、たくさんの物が入った袋が握られていた。ミラさんは俺の背中を押した

「はいはい、怪我人はベットで寝てなさい」

「自分で歩けますって」

自分でベットまで歩き、ベットに腰掛ける。ミラさんは俺の目の前にやってきて、袋から包帯を取り出す

「包帯変えてないでしょ?あたしが取り替えてあげるわね」

そう言って、ミラさんが俺に近づいてくる。ミラさんが俺の腕に巻いてある包帯を外し、新しい包帯へと替える近い近いいい匂い!

ミラさんの髪が、俺の鼻腔をくすぐる

「はい!終わった」

腕の包帯は取り替え終わったようだ。

足の包帯は、ズボンで隠れておりミラさんはそれに気づかなかった。

「八幡は何が食べたい?」

「なんでもいい。てか、ギルドに帰れよ」

ギルドには、ミラさんを目当てに来る人も少なくはない。そんな人が、こんなところにいていいわけがない

「いーの、いーの。休み溜まってたから、こんな時じゃないと休めないし」

そう言って、ミラさんは台所に行った。ミラさんの料理を作る音を聞きながら、本を読む。案外心地よいのかもしれない。ミラさんが料理を作り終えて運んでくる。いい匂いだ

「フェアリーテイル特製ラーメンよ。八幡ラーメン、好きでしょ?」

「え、なんでそれ知ってんだよ」

俺がラーメン好きなんて誰にも言ったことねーぞ。独り言でも言ったことないぞ

「時々しか来ないけど、毎回ラーメン頼んでたから、好きなのかなーって」

「お、おう、そうなのか」

もう昼も過ぎていて、朝ごはん面倒で抜いていたから、ラーメンがお腹の中に染み渡る。俺がラーメン食べているのを横から覗くようにミラさんが見ていて食べづらい

「あの、ミラさん?俺が食べているところ見ても何も面白くないですよ」

「八幡、そろそろわたしの事ミラって呼んでくれない?」

ミラさんは俺の目を見つめながら言った。昔から、ミラさんにはミラって呼んでって何回も言われている。なんかファーストネームだけで、呼んだり呼ばれたりするのはなんかこそばゆい。

「俺は、ナツ達みたいにできない」

しばらく静寂な空気になる。何分経っただろうか、もしかしたらほんの数十秒かもしれない。ミラさんは立ち上がった

「そっか………あ!八幡は明日も仕事休むわよね?」

「まぁ、報酬金たくさんもらったからな、しばらくは仕事しないつもりだ」

「な、なら!明日一緒に遊びに行かない!?」

 

 

 

翌日

 

今日は休みなのだが心がウキウキしない。それはミラさんと遊びに行く事が関係している。いや、別に普通なら嬉しいとそんな感情が湧くのだろうと思うが、ミラさんは結構な有名人だ。しかも美人で、面倒見がよくてありとあらゆる男性が好意を寄せているのだろう。そんな人が俺を遊びに誘うなんて何か裏があるのではないかと、つい疑ってしまう。ミラさんがそんな人ではない事は分かっている。だけど、疑う事をやめられない

今朝、俺の家のチャイムが鳴り、ドアを開けるとミラさんがいた

「お、おはようございます。何か用ですか?」

「なに言ってるのよ、八幡。今日遊びに行くって約束したじゃない」

ミラさんは笑いながら、そう返した。俺は冗談のつもりで言ったわけじゃないのに。俺は、ミラさんにちょっと待っててくださいと言って、部屋に戻り着替え始めた。着替え終わり、洗面所に行き手を濡らして顔を叩く。とりあえず、デレデレしない。もしかしたらナツやグレイが遠くから見ているかも知れない

「お待たせしました。で、今日はどこに行くんですか?」

「クロッカスに行こうと思ってるの。八幡はそれでもいい?」

クロッカスとはフィオーレ王国の首都で、別名花咲く都と呼ばれている場所だ。俺はまだそこに行った事はなく、いつか行こうと思っていた

「別にいいけど、なにしに行くんだ?」

「それは、着いてからのお楽しみって事で。じゃあ行こっか」

マグノリアからクロッカスまで列車に乗った。列車の中では各々が自分の事をしていた。俺は、ケム・ザレオンの本を読んで、ミラさんは雑誌を読んでいた。しばらく列車に揺られ、クロッカスに着く

「んーー。こっちだよ」

ミラさんは背伸びをしてから、俺を手招きした。背伸びするのはいいんだけど、胸が強調されてるから、つい目線がそこにいってしまう

歩く事10分、ある看板が目に入った。看板にはネコカフェと書いてあった。

「ここ、フィオーレ王国初のネコカフェでとても人気で、わたしも1回は来てみたかったんだー」

店内に入り店員さんに席に案内される。店内には、ありとあらゆるネコがいる。だが、ここにはハッピーみたいに喋ったりするネコはいないようだ。

席に座り、俺はコーヒーミラさんは紅茶を頼み、ネコと戯れる。時々、ミラさんが喋りかけてきて、俺はそれに答える。いつの間にか2時間が経っていて、お腹が空いた事に気づく。俺たちは店内から出て、料理店を探していた

「八幡はなにが食べたい?」

「これが食べたいって、物はないな」

俺は周りを見渡して、適当な看板に指を指した。それはパスタ専門店と書いてある看板だった

「あれでいいんじゃないか?」

「そうね、パスタにしましょうか」

その店に入りそれぞれが注文して、食べ始める。俺が一口目を食べた時、ミラさんが俺のパスタを見ていた。

「どうかしたんですか?」

「え?ちょっと八幡の美味しそうだなーって思って………一口だけくれない?」

「はぁ、別にいいですけど」

俺がそう言ったのを聞くと、ミラさんは目をつぶって口を開けていた。

「絶対しませんからね、小皿もらってきます」

俺はそう言って、席を立ち小皿を取りに行った。ミラさんはなにを考えているのだろうか。俺は小皿を持って席に戻り、一口分入れて、ミラさんに渡すが、そっぽを向いている。俺は気にせず、自分のパスタを食べる

「八幡、八幡」

ミラさんが俺を呼んだので、顔を上げる。パスタが巻いてあるフォークが顔に近づけられていた。

「あーん」

少し動揺したが、俺は食べようとしなかった。だが、だんだんとフォークが近づき、圧力も上がっていく。

「はぁ……、あーん」

深いため息を吐き、観念して口を開き、食べる。顔が熱い、多分顔が赤くなっている。ミラさんはニコニコとそれを眺めていた

それから、食べ終わり店から出る。しばらく歩きながら話していた。

日も傾き始めた時、俺の頭に声が届く、これも魔法の一種で念話と呼ばれている。

(比企谷、お前が欲しがっていた情報が手に入った。今どこにいる)

(クロッカスだ)

(近いな今すぐ行く、街の外れで待ってろ)

念話と相手はそう言って念話を切った。俺は指定の場所に行かなければならない。ミラさんには悪いが、黙って行こう。

先程まで、ベンチに座って2人で喋っていたのに、そこには八幡の姿はなくミラジェーンしかいなかった。彼女はいなくなった、彼を探し名前を呼び続けて

 

街の外れ

「今日はお前が頼んでいた、ゼレフに関係するものの情報を持ってきた」

俺が寄りかかっていた木の後ろから声が聞こえた。何度もこの人にあっているが俺は、この情報を言ってくる人の顔も名前も知らない。ただ、持ってくる情報に嘘偽り、間違いはない。

「やっとか」

「3つある。1つは封印されているララバイの場所。もう1つは氷漬けになっていて、行方不明になっていたデリオラの現在地。最後にある闇ギルドの目撃情報。全部買うだろ?」

「ああ」

「じゃあ、詳しく話す」

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