FAIRY TAIL 孤高の男   作:空元気

8 / 26
8話

side〜比企谷〜

 

ここは、ベットの上か。俺は感触と体勢で判断した。そっか、流石に無理し過ぎたのか。そういえばあれを使うのは、久し振りな気がする。あまりにも体に、負担がかかるため、ゼレフの書の悪魔限定で使う事にしていたが、普通の敵にですら苦戦を強いられ、深い傷を負うことが多くなってきた

ずっと同じ体勢だったので体がしびれる。寝返りをしようと少し、体を動かす。

「起きてんのか?」

と声が聞こえた。俺は目を開け隣を見る。そこには、カゲヤマがいた

「なんだよ?悪いか」

「いや、悪くない。最後に挨拶をしておこうと思ってな」

「別にそんなのいらねぇよ」

俺は断り、布団を被る。それにもかかわらず、カゲヤマは勝手に喋り出す。

「俺は今は後悔しているんだ。お前らのギルドを見て、正規ギルドがとても羨ましかった。お前は、いやいい。じゃな罪を償ってくるわ」

そう言って、カゲヤマは行ってしまった。多分、逮捕されたのだろう。結局何が言いたかったのだろうか。ただの懺悔だろうか、それなら俺じゃないだろう。だけど、最後カゲヤマは笑って部屋から出て行った。俺は体を起こし、着替えはじめる

「何か、新しい魔法でも覚えてみるか」

と呟き、俺は部屋から出た。お金が底を尽きそうなのを、駅まで行ってから気づく。体は痛むが、お金がない事には何も出来ない。

「一回、ギルドに帰って依頼をやってからだな」

俺はマグノリア行きの列車に乗り、ギルドを目指す

 

side〜ルーシィ〜

 

ギルドの前は騒然としていた。今日はナツが、鉄の森を倒しに行く前に行っていた、エルザとの戦いの日だった。あたしは、ナツとグレイとエルザがフェアリーテイルのトップだと思っていたが、違ったようだ。他にも強い人がたくさんいるらしい。

そんなことはどうでもいい。ナツとエルザが戦うという事があたしは嫌だ。どっちにも負けてほしくない。そんな気持ちがあって、応援なんてできない。エルザは換装して炎帝の鎧を着る。ナツは構える。両者の準備が整った。

「始めいっ!」

マスターの掛け声とともに戦いが始まった。ナツの攻撃をエルザは躱し、エルザの攻撃をナツは躱す。両者一歩も譲らない戦いだった。

「すごい!」

「な?いい勝負しているだろう」

「どこが」

エルフマンが褒めるが、グレイは認めない。やっぱり、グレイはナツより上にいたいのだろう

エルザが剣を振り下ろし、ナツが殴りにかかる。ここで、突然手を叩く。大きな音が鳴った。それは、ナツとエルザの戦いを、邪魔した。

「そこまでだ。全員その場を動くな。私は、評議員の使者である」

カエルのような人?人のようなカエル?どうでもいいが、そんな人が来た。

「先日の鉄の森テロ事件において、エルザスカーレットを逮捕する」

「え?」

突然の事で、困惑する。当然エルザも、呆然としていた。

 

side〜比企谷〜

 

ギルドに帰ってきたのはいいが、すごく静かだった。何があったのかは、分からないが、依頼板に向かう。誰にも気づかれずに依頼板についた。あれ?俺、魔法使ってないのに、誰1人気づかないなんて、俺、空気過ぎ。あ、目から汗が。俺は依頼板のクエストを一つとり、マスターの近くに行く。その途中、喋るトカゲが閉じ込められていた。

「おー、八幡か。クエストじゃな。分かったぞ」

「助かります。で、何かあったんですか?」

俺はマスターに問うが、答えたのは、ルーシィだった

「この前の一件で、エルザが逮捕されたのよ」

「そ、そうなのか」

マスターに聞いたはずなのに、ルーシィが答えたので、少し反応に困る。

まあ、色々壊していたからな、捕まっても仕方ないだろ。俺は、ギルドを出て行った。

依頼を終え、ギルドに帰ってきた。今回は怪我もなく、しばらくは仕事をしなくてもいいほどのお金が手に入った。明日からの予定を脳内で立てつつ、ギルドに入る。そこには、いつものうるさく、賑やかなギルドだった。今回の原因である、エルザが帰ってきていて、後から分かったのだが、ナツも一緒に捕まっていたらしい。しかも、余計な事をして1日牢屋に入れられていたらしい。何してんだよ

今から帰って、飯を作る気にもなれないし、外食するにしてもギルドで食った方が安いので、ここにきたのだがあまりにもうるさすぎる。ナツが、この前の続きと言って、エルザに殴りかかり、エルザが振り払うと、ナツがぶっ飛んでゆき、一発で倒れる。

やっぱりこんなところで、食べる事は出来ない。自分の家に戻ろうと、後ろを振り向く。突然、眠気がしてきた。後ろではこの、眠気に耐え切れず、ほぼ全員が寝ていた。今にも、寝てしまいそうになりながら、その魔法をかけた張本人を待つ。

「八幡、よく起きていたな」

「この魔法、何回受けてきたと思ってんだよ。ミストガン」

ミストガンは、ギルドのメンバーに姿を見せないようにしている。俺も理由は分からないが、ミストガンには、昔一回助けられていて、その際に、少し指導を受けた。俺も、ミストガンもあまり喋らない方なので、俺は「用事あるので」と言ってギルドから出て行く。ミストガンは、依頼を受けに行った。

 

side〜ルーシィ〜

 

今の眠気はなんだったのだろう。皆は口を揃えて、ミストガンと呼んでいた。

「ミストガン?」

「フェアリーテイル最強の男候補の1人だよ」

と隣にいた、ロキが説明するが、あたしと分かると、距離を取られた。

「どういう訳か、誰にも姿を見られたくないらしくて、仕事をとる時はいつもこうやって全員眠らせちまうのさ」

「なにそれっ!」

それだけ、聞くとすごく怪しい男のように聞こえる。

「だから、マスター以外誰も、ミストガンの顔を知らねぇんだ」

「いんや、俺は知ってっぞ」

今聞こえた声は、二階からだった。

「もう1人の最強候補だ」

とグレイが説明する。

「ミストガンはシャイなんだ。あんまり詮索してやるな」

この男の名は、ラクサスと言って。ギルドにいることすら珍しいと、他の人が言っていた。

「ラクサスーー!俺と勝負しろーっ!」

とナツが叫ぶ

「ミストガンの魔法に耐えられないやつが、俺に勝てねぇよ。そういや、1人起きているやつがいたな」

すごい、あの眠気の中で起きている人が、いるなんて。

「名前は確か、比企谷だったか?」

比企谷が、あの眠気の中で起きていた人だった。エルザですら、寝ていたのに。ナツは、比企谷を探しに行って。あたしはその後、二階についての説明をミラさんに聞いていた。S級クエストがあるから、二階にはマスターに認められないと入れないのだ。

あたしは家に帰り、ドアを開ける。家には、ナツとハッピーが筋トレをしていた。

「おかえり」

「きゃああああっ!汗くさーい!」

あたしは、ナツのお腹に足から飛び乗る。ナツはふんごっと、声をあげる

「筋トレなんかじぶん家でやりなさいよ!」

あたしはそう言うが、ナツはそれを無視して、筋トレを続ける。

「オレ、決めたんだ」

いきなり、ナツがそう呟く。そして、あたしの方を向き、笑う。

「S級クエスト行くぞ!ルーシィ」

ハッピーがS級クエストの紙をあたしに見せる。

「どーしたのよそれ!!」

あれ、ナツはまだ二階に上がったらダメなはずなのに、なんで?

「ちょっとどういう事!?二階には上がっちゃいけないはずでしょ?」

それにハッピーが答える

「勝手に取ってきたんだ。オイラが」

「とりあえず、初めてだからな。二階で一番安い仕事にしたんだ」

ギルドのルールを破る事は、破門されてしまう可能性がある。せっかく入ったフェアリーテイルをやめるわけにはいかない。

「あたしは行かない。2人でどうぞ」

「でも、これもらえるよ?」

とハッピーが、あたしに紙を見せてくる。お金の下に金の鍵と書かれていた。

「ウッソォ!?黄道十二門の鍵がもらえるの!?」

「行きたくなっただろ?」

「うん、うん」

黄道十二門の鍵なんて、めったに手に入る物ではない、誰かにとられる前に、あたしがとらなくちゃ

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。