曜ちゃんと幼馴染   作:クレイジー松本キヨシ

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梨子ちゃんの家の設定がわからないけど、場所は勝手に決めた…。

市内説もあるけど、それは休日によく市内に行くということで……!

追記
(ノ∀`)アチャー千歌ちゃんの家の裏だったか〜。
よーし、千歌ちゃんの家も近くにしちゃおう。


2

「ん、んぅ〜。はぁ……」

 

バスから降りた千歌は背伸びし、思わず溜め息を漏らしてしまう。

 

今朝方、スクールアイドル部設立の為の部員勧誘をしていたところ、生徒会長である黒澤ダイヤに「私が生徒会長でいる限り、スクールアイドル部は認めないからです!」と言われたからだ。

更に、曜から「生徒会長はスクールアイドル部が嫌いみたい」という噂も聞き、前途多難のスタートになってしまったのだ。

 

しかし、それでも千歌は諦めていない。

 

「どうにかしなくちゃなぁ……。折角見つけたんだし……。ん?」

 

すると、千歌は船着場に誰か居るのを見つけた。

 

その人は千歌と同じくらいの女の子であった。

 

浦の星女学院の制服ではなく、はたまた天の川高校の制服でもない。

この辺りでは見ない制服だ。

 

千歌は暫くその女の子を見ていると……。

 

「えっ」

 

その女の子は制服を脱ぎ始めたのだ。

 

「えっ?」

 

そして、女の子が脱ぎ終わったと思ったら、下には競泳水着を着ていたのだ。

 

そして千歌は女の子の次の行動が、わかってしまう。

 

「まだ4月だよ……?」

 

そして、千歌が思った通りになる。

 

「たぁぁぁぁー!」

 

女の子は声を出しながら、海へと走り出したのだ。

 

千歌は慌てて、女の子に抱きついて止める。

 

「待って!死ぬから、死んじゃうから!」

「離して!行かなくちゃいけないの!」

 

女の子がそう言うも、千歌は離れない。

 

一進一退の攻防が続くも、それは呆気なく終わりを迎える。

 

「へっ?」

「えっ?」

 

2人とも、前のめりになってしまう。

 

「「わぁぁぁぁ!?」」

 

そして、2人は海に落ちてしまったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

ドラム缶の中にどうにかして火を起こし、2人は暖をとっていた。

 

「くしゅん!」

「大丈夫?沖縄じゃないんだから」

 

そう言いながら、千歌は家から持ってきたタオルを女の子に掛けてあげる。

 

「海に入りたければ、ダイビングショップもあるのに」

 

髪を拭きつつ、千歌は続けてそう言った。

 

すると、女の子は答えた。

 

「海の音を聴きたいの」

「海の音……?」

 

その言葉を聞いて、千歌は驚いた。

 

何故なら……

 

「空ちゃんみたい……」

「えっ?」

「いや、えーと……。私の知り合いにもあなたみたいなことを言ってる人がいてね〜」

「そうなの!?」

 

ハハ、と笑いつつ千歌は言う。

女の子は驚いてるような顔をし、千歌の方へ顔を向ける。

 

千歌はそれに応えるように言った。

 

「えーと、空ちゃんはなんて言ってたっけな……。『水は生きている』……みたいな?」

 

その時に千歌は小さいということもあり、小難しいことを言ってるとかいう理由で、半分聞き流していた。

今となっては、まさかこのような場面に直面するとは思わず、ちゃんと聞いておけば良かったと少し後悔している。

 

そんな千歌の言葉を、女の子は真剣に聞いていた。

 

「ゴ、ゴメンね、その頃小さかったから聞き流しちゃってて……あんまり覚えてないや」

 

そんな女の子に罪悪感を覚えたのか、千歌は正直に言った。

 

「そう……」

 

女の子は再び前を向いてしまった。

 

「でもどうして海の音を聴きたいなんて……?」

 

千歌はそう言うも、女の子は答えない。

 

「もうわかった、訊かない〜。……海中の音とか!?」

 

次にそう言うと、女の子は小さく笑い、答えた。

 

「私、ピアノで曲を作ってるの。でも、どうしても、海の曲のイメージが浮かばなくて……」

「へぇ〜!ピアノで作曲なんて凄いね!ここら辺の高校?」

 

女の子は小さい声で答えた。

 

「……東京」

 

それを聞いた千歌は驚く。

 

「東京!?わざわざ?」

「わざわざっていうか……」

 

何か言う前に、千歌が隣に駆け寄り、腰を下ろした。

そして、千歌は訊いた。

 

「そうだ。じゃあ誰かスクールアイドル知ってる?」

「すくーるあいどる?」

「うん!ほら、東京だと有名なグループ沢山居るでしょ?」

 

女の子の答えに期待するも、返ってきた答えは予想外の答えであった。

 

「何の話……?」

「へぇっ?」

 

2人の間に、何か言い難い空気が流れたのであった。

 

○○○

 

私――桜内梨子はあの後、高海千歌さんともう少し話をしてからお別れしました。

 

話してて興味深かったのは、高海千歌さんの知り合いである"空ちゃん"という人。きっとその()()なら私の疑問にもヒントや答えを教えてくれるかもしれない、そう思いました。

 

帰る頃には水着も乾いていて、もう一度制服を着て、自宅へと向かいました。

 

こちらには着いたばかりで、地図を頼りに新しい自宅に向かっています。

 

暫くして、家の近くまで来たところで私はある物に視線が行ったんです。

 

みかんの木があったんです。

 

東京にはまずありませんし、家にみかんの木があることに驚きました。

 

「おい、アンタ」

「は、はい!」

 

そうしたら、いつの間にか私の後ろに1人の男性が立っていました。

 

制服を着ていて、見たところ私と同じ年齢か、1つ上に見えます。

 

「ウチに用か?」

 

どうやら男性の家の前だったようです。

 

「い、いえ。みかんの木があったので珍しいなと思いまして……」

 

そう言うと、男性はみかんの木を見て、もう一度私を見てきました。

 

「見ない顔だな」

「今日こちらに越してきました」

「……あぁ、だからか。あそこの家か」

 

引っ越し業者のトラックが近くに停まっている家を指差して言いました。

 

「あ、そうです。また後でご挨拶に来ると思いますが、桜内梨子です。よろしくお願いします」

「七瀬だ。少し待ってろ」

「?」

 

そう言うと、七瀬さんは家の中に入って行きました。

 

そして暫くすると、もう一度こちらに戻ってきました。

その手にはスーパーの袋が。

 

「みかんだ。持って行け」

「いえ、そんな」

「ウチのみかんは無駄に余る。持っててくれ」

「ならお言葉に甘えて……」

 

七瀬さんから袋を受け取り、袋の中を見ると、4つほどのみかんが。

 

「冷凍庫で保管してあるから解凍したほうが良い」

 

それだけ言うと、七瀬さんは「それじゃ」と言って家へと戻って行きました。

 

とても美味しそうなみかんを貰ってしまいました……。

ご近所に挨拶する時は、少し良い物を持って挨拶しないといけませんね。




梨子ちゃんの喋り方ががが。

設定集

天の川高校
浦の星女学院の近くに建つ高校。
一般の公立高校とそう変わらない。
浦の星女学院と共同の室内プール場がある。
浦の星女学院の生徒数に比べれば多いが、一般的な公立高校よりも少ない。
その為、浦の星女学院とは一緒に行事や部活をすることが多々ある。
まだ廃校は決まっていない。


七瀬空の休日
7時 起床
水風呂に入る
8時 朝食
9時 プール(室内プール場で浦の星女学院水泳部と一緒に)
12時 曜と一緒に昼食
15時 おやつ休憩に千歌達が遊びに来た
16時 プール終了(まだ泳ぎ足らない)
17時 曜に連れられ水族館のカフェでおやつ
18時 帰宅、入浴
19時 夕食
21時 砂浜を散歩中に千歌と果南に遭遇して歌を歌うのに付き合わされる。
22時 就寝

こんな感じで!
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