曜ちゃんと幼馴染   作:クレイジー松本キヨシ

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他2つも更新しろって?

HAHA……。

もう少し待って(懇願)

※8/10
ダイヤさんとの関係を少し変更しました。


2話 転校生を捕まえろ!
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『2話 転校生を捕まえろ! 』

 

 

 

 

 

「1、2、1、2、1、2」

「また駄目だったの?」

 

右から左へ、左から右へ……。

スマートフォンから流れる曲に合わせながら、ステップをする千歌と曜。

 

曜はその最中、千歌にそう訊いた。

 

「うん。でもあと一歩、あと一押しって感じかな!」

「アハハ……。本当かな……?」

 

そう言って、曜はスマートフォンから流れる曲を止め、ベンチに座る。

 

「だって最初は『ごめんなさい!』だったのが、最近は〜『ごめんなさい……』になってきたし!」

 

千歌は梨子の声真似をしながらそう言った。

 

そう、千歌の学校に梨子が転入してから数日。

千歌は事あるごとに梨子にスクールアイドルをやらないか、と勧誘し続けているものの、全て断れ続けている。

 

「それ、嫌がってるようにしか思えないぞ」

「あ、空ちゃん!」

 

すると、鞄を持った空が現れた。

放課後になれば、天の川高校の生徒(両校が認めた生徒のみ)でも浦の星女学院の敷地に入ることが許されるのだ。

空は鞄をベンチに置き、曜の隣に座る。

 

「それで、朝言ってた俺に頼みたい事って?」

「空ちゃんにも手伝ってもらおうかなって思って!」

 

千歌は笑顔でそう言った。

 

「……千歌がやろうとしてる部活のか?」

「うん!スクールアイドル部!」

「いや、無理だろ」

「えぇー!?何でー!?」

「スクールアイドルって女がやるもんじゃないのか?男の俺には無理だろ」

「あっ、そういえば……。ならマネージャーみたいな感じので!」

「い・や・だ」

「えぇ……、空ちゃんも!?」

「アハハ……、だよねー……」

 

曜は笑い、千歌が後ずさりする中、空は言った。

 

「俺は水泳部に入ってる」

「でも、空ちゃんは泳ぐのが目的であって水泳部の陸での練習に出てないよね?」

「……まず俺はスクールアイドルに興味がない」

「まぁ、そこはおいおいと」

「……」

 

空が理由を語っていく中、曜は要所要所でツッコミを入れていく。

目を瞑りながら理由を語っていた空の顔は段々と険しくなっていく。

 

「とにかく!俺はスクールアイドルの手伝いはしないぞ!」

 

そう言ってバックを取り、帰ろうとする。

 

 

「あぁ〜。空ちゃんが手伝ってくれるなら、うちの露天風呂を好きなだけ使っていいようにお姉ちゃんにお願いしようかなーって思ったんだけどなー」

 

 

千歌が手を頭の後ろに回しながらそう言った。

 

途端、空の動きは止まった。

そして顔は千歌の方へと向き始める。

 

目を細めて千歌はニヤリと笑う。

 

「それに、曜ちゃんも兼部で入ってくれてるから、空ちゃんも兼部出来るよね?」

「なっ……!?」

 

空は曜を見る。

曜は「えへへ……」と笑っていた。

 

人数が少ないせいか、大体の部活が天の川高校と浦の星女学院は合併している。

また、天の川高校と浦の星女学院での部活兼部は認められている為、マネージャーとしてなら空もスクールアイドル部に参加できる。(これもまた両校に認められた生徒のみだが)

 

「……おい、千歌」

「ん〜?何だい空ちゃん?」

 

いやらしい笑みを浮かべながら千歌は空の答えを待つ。

 

「露天風呂の話、本当なんだろうな」

「もちろん。頑張って何とかしてみせるよ!」

「……ならお前達の部活、手伝ってやる」

 

空は仕方なさそうな表情を浮かべ、そう言った。

 

空の言葉を聞き、千歌と曜は顔を見合わせる。

 

「「やったー!」」

 

空はベンチに戻り、座る。

 

(まったく……。でも、まぁいいか。3人で一緒に何かやるなんてのは初めてかもしれないしな)

 

そう考えた空は小さく笑ったのであった。

 

○○○

 

「『お断りしますわ!』っだってさ。もぅ〜、前途多難すぎるよ〜」

 

あの後、空は2人に連れられ、生徒会室へ。

 

生徒会長のダイヤに部活設立申請書を提出したが、またも断れらた。

そもそも5人という規約すら守れてないのだから当然だと空は思った。

 

ダイヤ曰く、「まず楽曲はどうなるのだ」という事だ。

 

ダイヤと顔見知りあった空だが、あえて何も言わずにその場にいた。

楽曲をどうにかしないといけない以上、こちらには言い返す余地もない。

 

そして、3人は生徒会室から追い出されたという訳である。

 

今は3人でバスを待つがてら、防波堤に座って海を眺めている。

 

「じゃあ……、やめる?」

「やめない!」

「だよねー」

 

千歌の力強い言葉に、曜は満足そうに笑う。

 

「うーん……。空ちゃん、音楽得意だよね?」

「まぁ」

 

千歌は曜の隣にいる空に顔を覗かせてそう訊く。

 

「作曲とかは……「できるわけないだろ」だよね〜」

「音楽は得意だが、ピアノとかを習ってたって訳じゃないからな。そんな俺に作曲しろなんて無理な話だ」

 

紙パックのイチゴミルクを飲みながら空は答えた。

 

「あぁ〜、もうやっぱり――あっ、花丸ちゃん!」

 

後ろを向いていた千歌は「おーい!」と手を振る。

それにつられて、空と曜も後ろを向く。

 

そこには2人の女生徒がいた。

1人は木に隠れたが……。

もう1人の女生徒は軽く会釈する。

 

そして空は隠れてない方の女生徒を見て、普通の様子で呟いた。

 

「美少女だな」

「お、空ちゃんもそう思う?」

 

隣にいた曜は聞こえていたのか、そう反応を示した。

 

千歌がバックから棒付き飴を取り出して2人の女生徒に近寄ったので、空と曜もそれに続く。

そしてその最中、空は不意に言った。

 

「でも、俺からしたら曜と千歌も美少女の部類に入ると思うけどな」

「なっ……!?」

 

予想外の言葉(攻撃)に曜はその場で止まり、少し頬を紅く染める。

 

「ちょ、ちょっと!空ちゃん、それどういう意味〜!?」

 

再起動した曜は先を行く空を追いかけた。

 




次は海に潜るところまでかな。

空と初対面!

・花丸の場合
(カッコいい人ずら……)

・ルビィの場合
(男の人だ……お姉ちゃぁぁぁぁぁん!)
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