曜ちゃんと幼馴染   作:クレイジー松本キヨシ

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非力な私を許してくれ……。

連載中の掛け持ちは4つまでに決めました。なので投稿するにも後1つだけです。(作品は)

あ、FateGO6章はもうクリアしましたよ()


4

「えぇ嘘!?」

「ホントに!?」

「えぇ」

 

翌日。

 

朝に梨子から「放課後、高海さん達に話がある」と言われ、放課後に星の浦女学院に訪れた空。

 

その話というのは、梨子が千歌達のスクールアイドル活動の為の作曲をしてくれるということだった。

 

そのことに千歌と曜は嬉しがり、抱き合っていた。

 

「作曲だけか?」

 

空がそう質問すると、梨子は答えた。

 

「えぇ。曲作りは手伝うけど、スクールアイドルにはならないわ」

「まぁ、こっちは助けてもらう側だから無理は言えないな」

 

それを聞いた千歌が「そうだよね……」と残念そうに納得していた。

 

そして梨子は千歌達に言った。

 

「それじゃあ詞を頂戴?」

「詞?」

 

千歌はそう聞き返した。

何か見当もついていない様子だ。

 

それに対し、空は溜息を吐く。

曜は「アハハ……」と苦笑を零し、千歌に教える。

 

「千歌ちゃん、詞って言うのは歌の歌詞のことだよ?」

 

千歌は首を傾げ、言った。

 

「歌詞?」

 

空はまた溜息を吐き、呟いた。

 

「この先大丈夫か……?」

「七瀬さんも大変そうね……」

 

梨子は苦笑しつつ、空に同情した。

 

○○○

 

その後。

 

千歌の家で作詞をする事になった。

 

「どうした、入らないのか?」

 

千歌の姉である志満ねぇの紹介も終わり、千歌達が家に入っていく中……。

 

何故か梨子は家に入らない。

空は梨子の視線を辿り、その先にあるモノを見た。

 

「……しいたけがどうかしたか?」

 

そう、高海家が飼っている犬のしいたけであった。

 

「な、何でもないわ」

 

そう言う梨子だが、明らかに怖がっている様子である。

 

「……ほら、しいたけ」

 

それだけで空は察し、しいたけに近寄る。

しいたけは嬉しそうに空へと飛び込んだ。

 

「ちょっ!?」

 

重さで尻もちを着くが、特に痛いところもない。

しいたけは空に頬ずりしたり、舐めたりしている。

 

そう、しいたけは空のことが大好きなのである。

もしかしたら高海家の人間よりも……。

 

そんなことをしている内に、空は梨子へ「今の内に中に入れ」という旨の視線を送る。

 

それを受け取った梨子は「ごめんなさい、七瀬さん!」と律儀に一礼してから中へと入った。

 

「……しいたけが桜内のことを気に入っちゃうよな、これだと…」

 

空は苦笑すると、少しだけしいたけと遊ぶのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暫くして空が千歌の部屋に入ると、そこには修羅(梨子)が居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○○○

 

「作詞って難しいぃ……」

 

千歌はそう言うと、テーブルに伏せてしまう。

 

空が思っていたよりも作詞作りは難航していた。

 

「ワードはいくつか出ているが、どれも恋の歌とは言い難い」

「そうね。やっぱり、恋の歌は無理なんじゃない?」

 

床に無造作に置かれている紙に書かれているワードは、千歌自身もピンと来ていない様子だ。

 

「嫌だ。μ'sのスノハレみたいなの作るの」

 

しかし、それでも千歌は恋の歌を作りたいようだ。

 

「そうは言っても、恋愛経験なんて無いんでしょ?」

「何で決めつけるの?」

「……あるの?」

「……無いけど」

 

そんな千歌と梨子の会話を空と曜はベッドに座りながら聞いていた。

 

「渡辺さんと七瀬さんはある?」

 

梨子の質問が2人にきた。

 

「私は無いかな〜?」

「何で疑問系なんだよ。俺も無い」

「……私も無いし、これじゃあ難しいわね」

 

梨子は溜息を吐いた。

 

「……でも、ということはμ'sの誰かはこの曲を作ってた時に恋愛をしてたってこと?ちょっと調べてみる!」

 

千歌は手元にあったパソコンを開くと、すぐさまネットで調べる。

 

「そんな情報出てくるのか?」

「そうよ、それに今は作詞の話でしょ?」

「でも、気になるし」

 

千歌は止めることなく、パソコンで調べる。

 

その様子を見た曜が、少し呆れながらも言った。

 

「千歌ちゃん、スクールアイドルに恋してるからねぇ」

 

その何気ない一言に、空と曜、梨子はピンと来た。

そして千歌を見る。

 

「何〜?」

「千歌ちゃん、スクールアイドルにドキドキする気持ちとか、大好きって感覚とか」

「そう言うのなら書けるんじゃないか?」

 

曜と空がそう言うと、千歌は顔を上げ、嬉しそうな表情をして言った。

 

「うん、それなら書ける!いくらでも書けるよ!」

 

千歌はやはり嬉しそうに筆を走らせている。

 

そんな様子を見て、空と曜は顔を見合わせ微笑む。

 

そして、梨子は羨ましそうな視線を千歌に送っていたのであった。

 

○○○

 

その後、良い時間になってきたとのことで今日は解散した。

 

空と梨子は帰る方向が同じなので、一緒に帰宅していた。

 

そこで、空は梨子に訊いた。

 

「何か悩みでも出来たのか?」

「……」

 

しかし、梨子は答えない。図星なのだろう。

 

空は続けて言った。

 

「迷ってるなら、自分がやりたいことをしてみれば良い。それで答えが出ないなら、その時はその時だ」

 

それを聞いた梨子は驚く。

 

「何で……?」

「千歌の家を出た時……、いや途中からずっとそうだったからな」

「よく見てるのね」

「趣味ではないが、人間観察は得意だからな」

「何それ」

 

梨子は小さく笑った。

 

 

 

 

その日の夜。

梨子は千歌に悩みを打ち明けた。

そして千歌の誘いを受け、スクールアイドルを始めることになったのであった。

 




※千歌ちゃんのタオルは空が拾ってます

梨子宅 千歌宅
空宅

のような構図。
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