ガンスミスの紡ぐ物語   作:ResistanceRaven

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┃・ω・`)

┃・ω・`)ノ【次話】

┃)=3ピャッ!


少年と少女

 ソーマ・ファミリア

 嫌な噂が絶えないファミリア。過去に何人もの眷属を摘発、または殺害してきた。盗み、強盗、殺人、誘拐、人身売買…様々な犯罪をあいつらは起こした。

 その度に俺やとあるファミリアが摘発していたが、そのファミリアは今はない。いや、一人例外はいるが今は活動していない。

 この頃あいつらの犯罪が段々巧妙になってきた。俺は世間から断罪者なんて言われているが、そんな俺でも〝証拠〟のない犯罪を裁くことは出来ない。

 何を言いたいかと言うと、あいつらはターゲットを市民から()()()へと変えたんだ。

 ダンジョンの中だったら俺の手は届かない。そう思ってるのだろう。悔しいが、それは事実だ。ダンジョンの中で死んだ奴は死体を捨て置かれる。死体は邪魔にしかならないからだ。そしてその死体はモンスター共に喰われる。そうすれば証拠は残らない。

 ダンジョンで死ぬ奴は少なくない。故にギルドの奴らも気付きはしない。

 被害者も、遺族も、これじゃ報われない。

 断罪者などと言う肩書は俺には重すぎる。が、これは誰かがやらなければならないことだ。

 犯罪者どもを然るべき場所に送ってやる。

 

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『しょ、正気かてめぇらぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?』

 

 男の叫び声が響く。確か…カヌゥとか言ったか?いや、ゲドだったか…まあいい。裏切りを今まで何度もやってきたやつが裏切られる側になったら取り乱す…か、酷いものだ。

 

「俺たちとやり合って…うぐっ!?」

 

 俺の持っているボウガンから矢が男の足に刺さる。小型でありながら高性能なボウガン。様々な矢を撃てる腕に付いた暗器。とあるゲームの武器を参考に作ったものだ。

 驚いてる所にガスグレネードを投げ込む。

 「プシュー」と間抜けた音がなる。が、そんな音にも関わらず男共+αはのたうち回った。

 俺が投げた物はただのガスグレネードではない。催涙ガスグレネードだ。催眠ガスとか神経ガスとか大層な物は俺には作れない。そもそも器具がないし、そう言う知識もない。だが、催涙ガスは唐辛子から作れることは知っていた。だから作った。失敗した時はが何とか作れた。

 効果は普通の五倍ほど。冒険者用の催涙ガスを使っている。毒ではない為毒耐性も貫通する。かなり辛いはずだ。俺は辛かった。

 

『ギッ!!!』

 

 瀕死のキラーアントに止めを刺す。

 

「だ、誰だてめぇ…」

 

 ダンッ!ダンッ!

 Five-seveNで5.7×28mm弾をそれぞれの脚に撃ち込んでいく。弾丸は脚を貫通し、地面に弾痕を残し血だまりを作る。

 

「断罪者。グリムリーパーとも呼ばれていたな。」

 

 ガスマスクによりくぐもった声が出る。

 

「断罪者…まさか、本当だったのかよ…」

 

 男が足を引きずりながら後ろへ下がる。

 

「安心しろ。まだ殺しはしない。場合によっては手が滑ってしまうかもしれないがな。仕方がないだろう?貴様らも似たような事をやっていたのだからな。」

 

 ドゴンドゴンドゴンドゴンドゴン!!!

 Five-seveNの5.7×28mm弾よりも重く、響く音が五回耳を打つ。

 ブラッディ・ゴスペルによる銃撃。通路から顔を出したキラーアントの頭を弾丸が撃ち抜いた。ブラッディ・ゴスペルの弾薬は9mmR.I.P特殊弾を参考にした特殊弾を使用する。9mmR.I.P特殊弾の特性をそのままに、威力を限界ギリギリまで引き上げた弾は当たった者を内部からズタズタに引き裂き破片は体内に残留し、ブレット本体は体内を暴れまわりながら貫通する。常人であれば即死し、生き残ったとしても破片が内部からじわじわと苦しめ死んでいく。

 そんな弾丸を頭に撃ち込まれたキラーアントはどうなるか?答えは即死だ。

 

「なんで、こんな奴が…ここに…」

 

「簡単なことだ。やり過ぎたんだ。貴様らは。そうだろう?」

 

 男共の腹を踏み抜き、気絶させる。

 

「お前は…」

 

俺はリリルカ・アーデの方へ向く。

 

「私を…どうするつもりですか?」

 

「正直言って、貴様も然るべき所に連れていくのだが…如何せん証拠が無いのでな。」

 

「情けですか…?」

 

「違うぞ。」

 

 男を袋に詰めて持ち上げる。

 

「忠告しておこう。もう二度と盗みはしないことだ。」

 

 

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 そう言って黒ずくめの男の人が去って行った。

 

「ベル様に会ったら…ナイフを返して…謝らないと…」

 

 きっと許してはくれないでしょう…ですが、やらないといけない気がするんです。

 

「リリぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

 ベル様の声が聞こえる。

 

「リリ!!!大丈夫!!?ケガはない!!?」

 

「…んで…」

 

「え?」

 

「なんで、リリみたいな盗人を心配するんですか!!?」

 

 気付けば私の口からは感謝とは真逆の言葉が出ていた。

 

「ベル様はバカなんですか!!?間抜けなんですか!!?救いようのない阿呆なんですか!!?」

 

「えっ!!?」

 

 自分の口が自分のではない様な、自分が言いたいことではない事がどんどん溢れてくる。

 

「リリはベル様に嘘をたくさんついてきました!!!リリはベル様のナイフを盗んだんです!!!リリは悪いパルゥムなんです!!!」

 

「え…えっと…」

 

「それでも私を…リリを心配するんですか!!?」

 

「うん。」

 

「どうして!!?」

 

「…それは…多分リリだからだと思う。それに…」

 

「…」

 

「泣いている女の子を助けなかったら、きっと英雄に近づけないから…」

 

 その言葉で私は気付きました。自分が泣いている事を。口では酷いことを言っておいて、ベル様に嫌われるのが怖かった。

 

「だから、僕はリリを助けに来たんだ。リリだから、リリに泣いてほしくないから、リリに居なくなって欲しくないから。だから僕はリリを助けたんだと思う。」

 

 私の目からどんどん涙が溢れてくる。とめどなく、とめどなく…

 

「さっきはカッコつけて言ったけど、きっと理由なんてないんだと思う。人を助ける理由なんて。」

 

 ベル様は笑いかけてくる。

 

「だからリリ。困った事があったら僕に相談してよ。僕は馬鹿だから、きっと気付けないと思う。」

 

「あぁ…あああぁぁぁぁぁ…!」

 

 我慢できず、声を上げて泣いてしまう。

 

「ちゃんと、助けるからさ。」

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!!!あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 まるで子供の様にベル様に縋り付き、泣いてしまう。

 そんな私にベル様は…

 

_____________

 

ダンジョンのとある場所、そこでは一人のヒューマンの少年と、一人のパルゥムの少女が抱き合っていた。

少女は泣く。涙が枯れる程。それを少年は苦笑しながら少女を抱きしめ、顔を綻ばせた。

 

_____________

 

 

「冒険者様!!!冒険者様!!!」

 

 バベルの門に女の子の声が響く。

 

「え?」

 

 女の子に呼ばれた少年は振り返る。

 

「サポーターはいかがでしょうか?」

 

「…うん!!!僕で良ければ!!!」

 

 女の子の呼びかけに少年は元気よく頷いた。

 ふと、女の子の近くに黒い影が現れる。

 

〝良かったな〟

 

 そう影は呟きかき消えた。

 その影はその場に本当に居たのか、気配すら感じさせない程だった。

 あれは陽炎だったのか…

 だが、少女と少年には分かった。

 少女にはあの断罪者だと。

 少年には憧れのあの人だと。

 二人は何も無かったように、ダンジョンへと向かっていった。




感想が来て書かなくちゃなぁって思って書きました。
すいません遅れてしまって(約一年)
お前何してたんだって言わないでください…どれもこれも地球防衛軍とレインボーシックスとゴーストリコンが悪いんや…
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