東方天災手記   作:ベネト

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随時投稿です



人里の甘味と幻想郷

射命丸文と天逆美羽は人里の甘味処を目指す...

 

幻想郷の事を知らない美羽は天魔に殴られたことを忘れており、文も一安心といったところだ...

 

封印を解かれた天狗の最終兵器・天逆美羽が解放された現在...

 

幻想郷にもたらすのは吉か凶か...

 

それは誰にも分からない...

 

 

 

 

 

 

 

 

side文

 

「あやや...どうです?幻想郷は」

 

「は~ぁ♪懐かしい青い空に澄んだ空気...本当に久しぶりねぇ」

 

美羽は嬉しそうに空を旋回し辺りを観察する...

 

無理もありませんか...

 

900年もあの封印牢で缶詰だったのですからね...

 

 

ご機嫌をとれたことは何とかなりましたが、彼女には制約があります...

 

私は手元の書類を確認する

 

 

天逆美羽は強力な能力故に封印を施された云わば生きた爆弾みたいなもの...

 

それ故に彼女には色々と幻想郷のルール・自身の制約をしてもらわないと敵を作るきっかけになってしまいますし、天狗としても危ない...

 

 

「美羽~?人里の甘味処についたら色々と話があるのですが?」

 

「良いわよ♪後でならね」

 

彼女は私の話を流してそのまま滑空する...

 

...本当に大丈夫かしら?

 

「...とりあえず里についたら翼は畳んでもらわないと」

 

私は心の中で溜息をつきながら彼女を追う

 

 

 

 

 

 

人里に辿りつき私たちは翼を消して里の中へ入る...

 

ここは幻想郷で唯一の人が住んでいる場所であり、我々妖怪は姿を隠さないと大混乱になりかねません...

 

人と妖怪は食べられる立場・食べる立場となっています...

 

それにより人里では人を襲ってはいけないというルールが課せられていますのでこれをやぶることはご法度です!

 

まぁ...美羽に関しては人を襲うようなことはまず無いでしょう...

 

「中々の活気ね!」

 

「ええ!中々良い感じでしょ?すぐに好きになれますよー!とりあえず甘味処へ参りましょう!」

 

美羽は人里の様子を興味があるように見回し私は彼女の手を引っ張って甘味処を目指す...

 

 

 

 

甘味処についた私たちは席に座る...

 

美羽は店内を見回す...

 

「何か甘い匂いがするわね...」

 

「それはそうですよ~!甘味処ですからね!甘い物でも食べながら貴女の今後のことについてのお話をしますよ~!」

 

「できればもう少し観光をしたかったわ...」

 

彼女は残念そうな顔をするが不機嫌な雰囲気は出していない...

 

機嫌を損ねてはいないようだ...

 

 

「はいはい!注文をしてから始めますよ~!お茶とケーキにしましょうかね...」

 

「...じゃあアタシは団子とお茶で」

 

各自注文を取った後、私は書類を机に広げ、美羽はキセルを取り出しそれを咥える...

 

「では始めますよ!まず今後の貴女の方針ですが...」

 

「はいはい...何かしら?」

 

彼女はキセルの煙を吐いて淡々と答える

 

 

「今後の貴女の役目は、我々天狗組織の剣となってもらいます...あらゆる問題の対処...それが貴女の仕事です...」

 

「何となくそんな事だろうとは思ってたわ...」

 

彼女はつまらなそうに煙を吐く...

 

どうやら予想はついていたみたいですね...

 

 

「理解はしているみたいですね...」

 

「ええ...元々そんな感じの役目だったし」

 

とりあえずこの問題は通過完了...

 

ですが次が鬼門です!

 

 

 

 

 

 

「なら...次...今度は貴女の能力ですが...」

 

「アタシの能力?」

 

「ええ...貴女の能力は極力使用は制限してください...」

 

「はぁ!?問題の対処の他にアタシの力まで使用禁止なの!?」

 

彼女は私の言葉にやや不機嫌な顔をする...

 

「そればっかりは我慢してください...貴女の能力は危険すぎますので対策をとらせていただきます...それに使用の禁止ではなく制限です...±20%ぐらいなら出しても問題はないでしょう」

 

「...仕方ないわね」

 

美羽は諦めたかのようにキセルをしまい溜息をつく...

 

「天狗組織のために諦めてくださいな...」

 

「ふん...その気になれば組織ごと潰すことだってできるのよ?あまり舐めないで頂戴...」

 

彼女は僅かに妖気を流すがすぐに消す...

 

それもそう...ここは人里...

 

妖怪であることを人間にばれるわけにもいかないので彼女もあまり公に事を荒立たせることはできない...

 

 

ちゃんと言う事は聞いてもらえていますね...

 

 

 

「では次のお話で最後です...この世界幻想郷について少し知ってもらいましょう...」

 

「幻想郷ね...昔とどう違うのよ?日ノ本の情景と大差ないように思えるけど?」

 

彼女は不思議そうに運ばれてきたお茶を啜る...

 

流石の彼女でもこの世界のことは知らないみたいね...

 

 

 

「ええ...確かにここは日本...でもここは結界の中...博麗大結界によって外部から遮断された1つの世界なのですよ」

 

「結界の中ですって!?そんなことが!?」

 

「ええ...結界の中ですよ?外の世界は我々妖怪にとっては住みづらい世ですからね...」

 

「牢獄生活中にそんなことになっているとはね...ふふ!面白いじゃない!」

 

美羽は笑みを浮かべて団子を口にする...

 

う~ん...やはりこれくらいではそんなに驚きませんか...

 

 

「まぁ...ここが結界の中の世界であるということを覚えてもらえば幸いです...後はそうですね...」

 

...せっかく博麗大結界のことを教えましたし、彼女のことも教えておきますか

 

一応この世界の必要な存在ですし...

 

 

 

 

 

 

 

「ついでに博麗の巫女について教えときましょうか...」

 

「博麗の巫女?」

 

美羽は団子のクシを咥えながら私を見つめる...

 

「博麗大結界を守る幻想郷の守護者です!人間ですがね...」

 

人間と聞いた美羽は興味が無くなったのかクシを回している...

 

「ふん...この世界の結界を人間に任せるとは危ないわね」

 

「いえいえ...これが人間にしては強いんですよ...一応数多の妖怪が彼女によって退治されています...」

 

「...へぇ」

 

「貴女でも危ないかもしれませんがねぇ...」

 

書類を鞄に戻して私は再度彼女の方を向く...

 

 

 

 

 

「あや!?」

 

美羽の方を見るとさっきまでいた彼女がいない!?

 

「あやや!!どこへ行きましたか!!!」

 

まずい!彼女が勝手な真似をしたら私の立場が早くも危うくなる!!!

 

私は甘味処を後にして彼女の行方を追う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻...

 

ここは博麗神社...幻想郷の守護者である博麗の巫女の住居...

 

その境内にはその博麗の巫女である博麗霊夢がおり、彼女は日課である境内の掃除と賽銭箱のチェックを行っていた...

 

 

 

 

 

 

 

side霊夢

 

「今日こそ...今日こそ!!!」

 

私は意を決して賽銭箱を開く...

 

 

 

 

 

 

「...」

 

中身はカラ...

 

何ということなの...このお賽銭こそが私の収入源なのに!!

 

こんな山奥だから人が来ないのはわかっている...

 

でも少しくらいはいい思いしたっていいじゃないの!!

 

「はぁ...」

 

お賽銭箱に寄りかかり私は石段の方を見つめる...

 

本日も人が来る気配はないみたいね

 

「空からお札でも降ってこないかしら?きゃ!!」

 

変な妄想をしていると突風が吹き込み私は目を閉じる...

 

 

 

 

 

 

 

「う...!?」

 

「こんにちわぁ!」

 

「!?」

 

目を開けるとそこには灰色の長い髪をし黒い翼をもった女性が立っていた...

 

彼女は私を見つめて笑みを浮かべる...

 

 

 

 

 




まだあります

ではこれにて
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