0話:出会い
夜の街、その景色はまるで宝石のように光り輝く。
嗚呼、この景色とオレというこのコラボレーションは、美しい……
夜の街を舞うオレの姿を見れない人間が可哀想だ……
人間はこのオレの姿に見惚れもせずに、ただ単につまらない日常を送っている…
オレが電波で出来ている電波体であるばかりに……
……ああ醜い。
オレは自分の美しい羽を休ませる為に地上へ降りた
ちょうどいいのがいないな……
オレと電波変換するに相応しい人間が……
それさえ見つかれば…この醜い世界を滅ぼすなんて簡単になるスターフォース……
それを探す為に人間の情報も必要だ。
…ふふふ、楽しみだ。
電波変換したオレの姿を…きっとその時のオレも美しいだろう……
◽︎
場所は変わり、天地研究所。通称アマケン。の駐車場。
「よお、宇田海君!今日、暇か?」
「っ!…な、なんですか。天地さん…」
「仕事終わりに飲みに行かないか?」
「あ、え、えっと……すいません!ほ、ほっといてください‼︎」
「え?ちょっと宇田海君!」
バタン!カチッ
ブルルッ!
ブーーン
「…宇田海君。」
◽︎
「さてと、そろそろ行くか。探しに。」
オレは再び羽を伸ばし飛んだ。
ぷっぷぷ〜
すると車がオレの目の前で走って来た。
「っ⁉︎ギャーーー‼︎」
キキィー‼︎
◽︎
あ、危なかった。良かったぁ、ひかなくて…おかしいなあ?
自動式があるから飛び出してきても止まるのに…ブレーキをかけたから止まったけど。
…っ!電波体か…
珍しいなぁ白鳥の姿なんて…ウイルスじゃなさそうらしいし、たすけてあげようかな……
◽︎
う、うーん……⁈
ここは…どこだ?
気がつくとオレはいつの間にか地味な部屋にぽつんといた。それと一人の人間が…
「あ、えっと…大丈夫です…か?」
「⁈お、オレが見えるのか⁉︎」
なんだこいつは、電波体であるオレが見えるなんて⁉︎
「……えっと、私。生まれつき見えるんです。あなた達の事。
……慣れているつもりだったんですが…貴方みたいな姿を見るのは初めてでつい……」
……そんな。
オレ達が見えるだと?冗談だと思いたいが本当でないとこの状況が説明出来ない……どうやら、本当らしい……
それにしても、こいつ……なんて醜い!
長身だか細い身体で目も虚ろだ。こいつは一番オレの電波変換に相応しい人間では無い‼︎
……まあ、こいつは利用する価値があるようだ。
オレに相応しい人間なんて、そういないだろう。こいつはオレ達の姿が見える人間だ。こいつを通して誘導すれば、電波変換にちょうどいい奴が見つかる……ふふふ。
◽︎
それから、翌日。作戦の為にこいつに居候することになった。
こいつの名前は宇田海深祐(うたがい しんすけ)。研究所で働いている科学者らしい。
宇田海は電波体が見えるが、道までは見えないらしい……まあ、別に作戦に差し障りはないだろう。
奴の仕事が終わるまでは別に何もすることがないが、質素過ぎな事を
省けば、結構快適な部屋だ。まあ、電波体だから何も必要ないのだがな。
…最近、飛び回っていたからな。休むのにはちょうどいい。
◽︎
ガチャ
「…ただいま。」
やれやれ、やっと帰って来た。こいつの人間関係について聞き、利用しやすそうな人間をピックアップするか……
「おかえり。仕事では友人がいて楽しいか?せっかくだから話してくれ。」
「…ません」
「えっ。」
宇田海はそうボソッと言った。
「…いません。友人と呼べる人が。いません。」
「……ああ、そうか、じゃあ仕事以外でも、」
「いません。」
「昔のでも、」
「いません。」
ん?……ま、まさか。……もしかしたら……
「…お前、友人いないのか?」
「はい、小さい頃から勉強にあけくれていて…人との関わりが無くて。この体質のせいで怖らがれて……」
などとブツブツ言っているが、オレは嫌な予感が的中してしまった…
こいつは……使えない。
流星のロックマン漫画版を呼んだら、キグナス・ウイングのキャラが変わっていたので、
(もしかしたら、キグナスがあのキャラなのかも…
…あれ、宇田海君は?……もしかして、原作よりもコミュニケーションが取れないかも…)
と考えたので作りました。
原作寄り&天地×海田海なので注意してくださいm(_ _)m