1話:始まりの電波変換
しまった…孤独な人間なら洗脳しても、ろくな情報が手に入らない…それは思いつかなかった。
(……これは、失敗だったな…これだと作戦を変えるべきだな。)
「…まあ、その話はやめよう。もう夕飯の時間だぞ。お腹空いているだろ。」
まあ、オレは食べる必要がないが人間にとっては必要があるからな。
「あ、本当だ……す、すいません。長く話して。ああ、作るからちょっと待っててください。」
◽︎
そう言って私は一人分の料理を作り始めた。
……一人きりは慣れていたけどなあ。
電波体が見えても、無視すれば気持ち悪がられるのもないし。
下手に喋っても相手に不快な思いをさせるだけ。
一人きりで過ごす方が楽。…でも、少し寂しいけど。
「……オレ、ちょっと散歩してくる。」
「えっ?…ああ、いってらっしゃい。」
そう言って窓を擦り抜け行ってしまった。
……多分、あきれたのかな。いつもの事だから……大丈夫。
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『気持ち悪。』『気が変なんじゃ……』『頭が良くてもなぁ…』
…ごめんなさい……お願いだから……ボクを……
『私達はいい友人になれるよ。』
なんで……そう言ってくれたのに……
『なんでか?君を信じる人なんていないからだよ。』
っ!そんな……
……はっ!
私は目を覚ました。
(夕飯を食べ終えた後、寝てしまったのか。)
(……思い出してしまった。…嫌な記憶が。)
この体質のせいだけじゃない……
自分が悪くて、人に怖がれる。それは分かっていたことだけど……やっぱり、私は………
「……皿洗いしなきゃ。」
夕飯に使った調理器や皿をそのままにしていた事に気付き洗浄機を起動させたけど……あれ?
「…?故障かな。」
電源が付いたけど、様子が変だ。
調べてみよう……ん?
「…うわっ!」
すると電波ウイルスがウジャウジャと出て来た。どうやら、ウイルスに侵されていたらしい。
どうしよう……
これだけの量をどうやって…このままじゃ、部屋の中が大変なことに……!
「な、なんだこれは⁈ウイルスか!」
キグナスが帰って来た!
「ええ、どうしよう…こんなにたくさん……」
「オレだけだとさすがに……くっ、電波変換出来ればすぐに倒せるのに……」
「?電波変換?な、なんですか?それは。」
「!し、しまった…つい口が……
……電波変換というのは、人間と電波体が合わさることにて電波人間となるんだ。それが出来れば、ウイルスと戦うことが可能だ。」
た、戦うことが可能……?
怖い……けど、この状況をなんとか出来るなら……
「あ、あの……私でも、可能ですか?」
「っ⁉︎嫌っ。に、人間なら可能だが……お前が?……どんな醜い姿になるのだろうか……でも、そんなこと言っている場合じゃあない。仕方ないが電波変換しかないか……
………醜くかったら二度しないからな。」
?なにか、ボソッと言ったのが聞こえなかったけど…
「…?え、ええ。どうすればいいんですか?」
「………だ。」
「わ、分かりました。やってみます。……電波変換!宇田海 深祐、オン・エア‼︎」
すると、私達が一瞬光った気がした。
◽︎
……恐る恐る目を開けるとそこにはさっきまで無かった道があり、自分の姿が変わっていた。
『こ、これが……電波人間?』
信じられ無かった。他人が見られなかった世界がさらに見えるようになるなんて……
「…」
電波人間ではキグナスが身体の主導権を持っているらしく、私が動こうとしても反応が無い……
『?キグナス。どうしたの?』
「認めたくないが美しい……」
『…え?』
「…なるほど、人間がどんな姿であろうとオレの美しさは揺るぎないのか。……よかった。」
『………』
なんだか、失礼なことを言っているな……
「まあ、それより。まずはウイルスだな。いくぞ!」
キグナスが指揮を執り、素早い動きでウイルス達を蹴散らしていく。
『す、すごい。これが…』
私はただ、ウイルスと戦っているキグナスが見ている光景を眺めているだけだった……
キグナスはあっという間にウイルス撃破に成功した……
◽︎
「……ええと。つまり、スターフォースはどんな願い事を叶えるもので、それを使って世界を美しいものだけにしようと…?」
「そうだ!醜い世界を変える事が簡単に出来る物なんだ!」
「…う〜んと……」
「まあ、安心しろ。お前の願いも含めてやるからな!ははは!」
…キグナスの願いに少し呆れつつ、私はさっきの出来事に感動していた。
電波変換、電波世界、スターフォース、それらの事を今まで知らなかった。
私 の知らなかった事がその中に溢れていた……
流星のロックマン(板垣雅也)だと、二人ペアの掛け合いが少なかったのでちょっと残念でした……
10/9
ちょっと修正しました。いやぁ、感情を表現するのって難しいなぁ(^◇^;)