ハイスクール・フリート 〝護衛艦隊と艦娘、はいふりの地にて〟   作:しがみの

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どうも。作者のAobaです。どうしても書きたくなったので、書きました。




なお、ジパング色が強いです


第1章 遭遇
第0話 護衛隊群出港


179、120、121とかかれた艦と、艦娘が輪形陣で海原を進んでいく。

 

 

しばらく進むと、護衛艦の127mm単装速射砲が動き、艦娘も、護衛艦と同じ方向に主砲を動かした。

 

護衛艦と艦娘の単装速射砲から同時に弾が撃たれる。しばらく撃つと、冷却水が放出され、それと同時に「海鳥」が179と書かれた着艦し、その後、短魚雷、CIWS、SSM、アスロックの順に撃たれた。

 

 

 

 

 

しばらく経つと、全ての動きが止まった。そう、これは、ビデオ映像である。

 

ここは広島県江田島市にある海上自衛隊艦娘研修学校で、艦娘になった直後の艦娘達を育成する学校だ。

 

 

そこのある1つの教室に、艦娘の制服を着た艦娘候補生が座っていて、教壇には海自の冬服を着た少女が立っていた。彼女は、護衛艦娘、〝ふぶき〟これはあくまでも艤装がある状態で呼ばれている。艦娘名だと〝吹雪〟である。

 

「「あおば型」は、我が国初の艦娘との共同使用艦、「おぼろ型」を発展させたもので、あたご型と同様のイージスシステムが追加されたのが大きな特徴です。私が、副艦娘長、そして、副長を勤める「みらい」は、この「あおば型」の2番艦です。他にも、内火艇・・・・・・」

 

吹雪は、まだ話を続ける。

 

「吹雪のヤツ、意外と様になってるわね・・・。」

 

「こういう事が仕事だからね・・・。」

 

それを後ろで見ていた霧島、鳥海は、話をしていた。そう、この3人は同期、しかも、護衛艦娘だからだ。

 

 

 

 

「さらにこの艦には、新たな機能が付与されました。従来では不可能だった、艦娘との艤装のリンクが、艦娘がCICで操作することのみに限定されるが、可能となりました。副長未満に適応されるが、原理的には、通常の自衛官と艦娘、どちらも同じ担当を持つ事で、艤装リンク時、担当の自衛官と同じ役職を持った艦娘が代わりに操作し・・・・・・」

 

吹雪の次は、鳥海が教壇に立ち、話し始めた。

 

「妙に言葉が堅いわね・・・。」

 

「あがってるのよ。」

 

「普段冷静な鳥海が?」

 

吹雪は、霧島の言った言葉に、驚きながら聞いた。

 

「意外と小身者だからね・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、つまり、艦娘の力を発揮するのは、艦隊行動!!!結局はチームワークよ!!!防大の棒倒しを思い出せば分かるでしょう!!!私がいた代では・・・・・・」

 

霧島は、黒板に、〝勝利はチームワーク〟とでかでかと書き、皆に過去の自分たちのことを話し始めた。

 

「アイツは一体何を話しに来たの?」

 

「さあ?」

 

吹雪が呆れながら鳥海に聞くと、鳥海は少し、微笑みながら答えた。

 

 

 

 

 

 

 

霧島の話が終わると、教壇の中央に吹雪が立ち、その横に鳥海と、霧島が並んだ。

 

「艦娘は、高い能力で知られています。ですが、その進化は、艦魂、つまり、昔の守れなかった時の屈辱を示す通り、僚艦を、そして、我が国を守る事にあります。君たちは、もうすぐここを卒業し、それぞれの部隊で活躍する事になるでしょう。その時、自分たちの持つ力の事を改めて考えて欲しいです。以上。」

 

「気を付け、敬礼!!!」

 

吹雪が、話終わると、艦娘候補生達は、起立をし、敬礼をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「済まなかったわね。挨拶に来てくれただけなのに・・・。」

 

3人は、校長室で、艦娘候補学校の校長、大和の反対側に座っていた。

 

「いえ。私の話が後身の力になれるなら光栄です。」

 

霧島がそう言うと、吹雪と、鳥海は、顔を見合わせてフフッと言いながら微笑んだ。

 

「君たちがもう入艦してもう12年か・・・。同期の3人が同じ艦隊、しかも、同じ艦に配属されるなんて、私が知る限り、初めてよ。」

 

「私が思うに、これは優秀人事集結策なのでは・・・。これも、校長の指導の賜物かと・・・。」

 

霧島は、2人が喋らなくてもどんどん喋っていく。

 

「それだけ、これからの責任が重大という事だね

。期待してるわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3人は、校長との話が終わると、外に出て、鳥海と霧島は、ベンチに座った。

 

「しかし、学生長だった吹雪や、優等生の鳥海ならともかく、私が教壇に立つ日が来るとはね・・・。」

 

霧島は、ベンチに両腕を広げて2人を見ながら言った。

 

「いや、私は経済的な理由で防衛大学校を選んだだけよ。むしろ、艦娘への憧れがあって、進路を決めた霧島達の方が適任よ。」

 

鳥海は、そう言いながら、制帽のつばを若干下に下げた。

 

「憧れ?ちょっと違うわ。私はただ命懸けで旗なんか守るのがつまらなくなっただけよ。どうせ守るならデッカイほうが良い。日本を守るってデッカイじゃない。」

 

霧島は、胸ポケットに入っていた暴走族時代の写真を見せた。

 

「確かにね。ケンカをされてはたまらんが・・・。」

 

「私だって、単に母さんに影響されただけかも知れない。」

 

3人の中で唯一立っていた吹雪は、ベンチに座っている2人を見ながら言った。

 

「あー、吹雪の母さんは、艦娘候補学校栄光の1期生だもんね。」

 

霧島は、そう言いながら椅子を立ち、歩きだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おおっ!!!コイツも健在ね!!!」

 

霧島は、そう言いながらあるオブジェクトに走っつ近づいた。

 

「大和級46cm主砲弾、91式徹甲弾。仰角45°で発射すれば90秒で42km先に着弾する。しびれるわ。」

 

霧島は、46cm主砲弾が飾ってある台に登り、2人の方向を向いた。

 

 

 

「だが、「みらい」や、艦娘のイージスシステムなら、発射された主砲弾の迎撃すら可能よ。」

 

それを聞いていた鳥海は、霧島の方を見ながら言った。

 

「言うわね。だが、いくらシステムが優れていても結局は使う人間の問題よ。」

 

「鳥海が砲雷長代理なら、外さないわ。」

 

鳥海の横にいた吹雪は、鳥海を見ながら自信満々に答えた。

 

「やれやれ。大層な自信ね。私も同じ意見だけどね。」

 

霧島は、微笑みながら鳥海の方を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「変わらないわね・・・。この雰囲気。」

 

霧島は、3人で、教育参考館の中にある階段を上っている最中に言った。

 

「ええ。私は挨拶やら講義とかよりここに来る事が目的だったと言ってもいいわ。」

 

霧島の言葉を聞いていた鳥海は、霧島の方を見た。

 

「実は私もよ。」

 

「考える事は一緒、か・・・。」

 

霧島と鳥海は、顔を見合わせて、また前を向いた。

 

「この中に英海軍ネルソン提督、東郷平八郎元帥、連合艦隊総司令官山本五十六大将の遺髪があるのね・・・。」

 

1番上の階にある扉の前で、3人は、立ち止まった。

 

「誰も見た事が無いんでしょ?」

 

「必要が無ければ見せなくても良いのよ。そこにあると、皆が思うのが大切なのよ・・・。」

 

鳥海に聞かれた吹雪は、質問に答えながら制帽を取ると、胸の前に当てた。2人も吹雪に続き、制帽を胸の前に当てると、扉の前で、頭を下げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「霧島、貴女、ばあさんに会わなくて良かったの?」

 

帰りの船で、後ろの柵に捕まり、江田島を見ていた霧島を見つけた吹雪は、そう問いかけた。

 

「大丈夫。ばあちゃんまだ元気だし。いつでも会えるわ。」

 

「そう。」

 

「江田島は私達の原点よ。ここに戻れば初心に戻れる。

ありがとうな、江田島。また来るわ。」

 

霧島は、そう言いながら船の柵から手を離した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

江田島を訪れた2日後、3人はが横須賀基地に着いた。埠頭には、「みらい」艦長の梅津三郎1等海佐が居て、「あおば」に接舷している「みらい」を眺めていた。

 

「梅津艦長!!!

松坂(吹雪)2佐、他2名。只今帰艦しました。」

 

「ご苦労。」

 

「艦に何かありました?」

 

「見ていただけよ。いやー、出港前の癖でね・・・。」

 

 

 

梅津艦長は、そう言いうと、タラップを上っていき、「みらい」艦内に消えていった。

 

ピーッ『総員起こし、5分前。』

 

梅津艦長の後ろ姿を見ながら埠頭に立っていると、「あおば」から総員起こしのアナウンスが聞こえた。

 

‐次の日‐

(以下台本形式)

 

 

吹雪「6番離せ。」

 

梅津「出港用意。」

 

パッパパーパパパパー♪『出港よーい!!!』

 

「米軍との合同演習会に、海上自衛隊が参加します。!!!」

 

埠頭では、男性アナウンサーがテレビカメラに叫んでいる。

 

 

演奏隊が、出港する護衛隊群に向けて軍歌を演奏していた。

 

 

 

吹雪「3番離せ。」

 

吹雪の合図で「みらい」がゴゴゴと動き、埠頭から艦が離れる。

 

吹雪「前後部、曳索離せ」

 

梅津「両舷前進微速。」

 

航海士「両舷前進微速!!!」

 

『護衛艦隊司令官長官に敬礼する。左、気をー付け!!!』

 

放送が鳴り、甲板や、ウイングには自衛官達が集まる。

 

『かかれ!!!』

 

梅津「左帽振れ。」

 

『左帽振れー!』

 

艦に乗艦している自衛官らと艦娘達は制帽を振っている。

 

 

 

 

 

梅津「両舷前進半速。」

 

梅津が制帽を被り、指示を出すと、「あおば」の速力が上がり、横須賀港から少しずつ遠ざかっていく。それと同時に軍歌や、人々の声は遠ざかっていった。

 

 

アナウンサー「派遣艦は、第5護衛隊群旗艦、〝あおば〟以下、新鋭護衛艦〝おぼろ〟〝みらい〟そして、補給艦〝あまぎ〟の計4隻。ハワイ沖で、米軍艦隊と合流すべく、護衛隊群が、今、出港しました!!!」

 

アナウンサーが出港していく護衛隊群の後ろでテレビカメラに向けて話していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‐2日後‐

 

 

護衛艦は、単縦陣で進んでおり、その周りを護衛艦娘が囲んでいた。

 

CIC要員1「ESM探知、120度。」

 

梅津「教練対空戦闘用意。」

 

航海士1「第2戦速、とーりかーじ。」

 

航海士2「第2戦速とーりかーじ!!!」

 

砲術長「ミサイルシーカー波、ロックされています。」

 

菊池「落ち着いてやれ。」

 

杉田(砲術長)「はっ!!!シースパロー発射用意。イルミレーターリンク。インレンジ4秒前。3、2、1。目標、インレンジ、撃てー!!!」

 

杉田がボタンを押すが、教練対空戦闘中なので、ESSMは発射されない。

 

麻生(先任伍長)「第一目標命中。第二目標接近。」

 

吹雪「CIWS迎撃用意!EA攻撃始め!」

 

菊池「ミサイル近体制!!!」

 

CIC要員2「CIWS、AAWオート、うちーかたはじめ。」

 

CIWSが動く。

 

ウイング要員「ミサイル左90度で突っ込んでくる!!!

 

 

 

本艦左弦に命中!」

 

麻生「あおば、柳1曹負傷と・・・。」

 

柳「え?」

 

柳は自分を指さしながら柳の方を見た。

 

放送『機関室にしんすーい!』

 

 

数人の自衛官が角材を急いで持ち、トンカチで叩いている。

 

自衛官2「急げ!!!ダメコンの作業の手際こそ、艦の命運を左右する作業だ。グズグズしてたら海の底だぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

梅津「この空・・・。妙だな・・・。」

 

艦橋では、艦長が窓の外を見たところ、どす黒い雲が接近しているのが見えた。

 

 

 

吹雪「演習終了しました、艦長。」

 

艦橋で吹雪が梅津艦長に報告をした。

 

梅津「了解。」

 

吹雪「未だ5分遅れですが・・・。」

 

梅津「まあ、良かろう。張り切りすぎちゃ、身は持たんよ。緊張もほどほどに。」

 

吹雪「はっ!!!」

 

梅津「ところで、航海長。気象情報について問い合わせてくれないか?」

 

尾栗「はっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後、護衛隊群は、嵐の中に突入し、周りは、雲に覆われた。

 

「艦長、気象庁からの報告です。父島南西に低気圧あり。気圧965hPa。風速40メートル。なお、勢いを増している模様です。」

 

梅津「予報になかったな・・・。シケに備えよう。荒天準備となせ。各艦との連絡を密にせよ。追艦距離4000ヤード。艦娘を収容せよ。」

 

吹雪「了解。」

 

『荒天準備。移動物の固縛を厳となせ。』

 

「みらい」艦内で放送が鳴り、自衛官らは持ち場に急いで移動していき、艦娘達は、各艦に入っていた。

 

霧島「こりゃあ演習じゃないわ。本物だ!!!」

 

霧島は、ウイングに出て、雨雲を見つめていた。

 

 

 

 

ピカッ・・・ドッシャァァァァァァァァン!!!

 

 

 

 

その時、「みらい」近辺に雷が落ちた。

 

尾栗「何だ?雷が落ちたか?」

 

 

副長の吹雪は直ぐに艦内電話を取る。

 

吹雪「応急指揮所!艦内各部の被害を報告せよ!」

 

『電気系統、機能正常。艦内各部、異常なし。』

 

(台本形式終わり)

艦橋が焦りから落ち着きに変わった後、驚くべき情報がCICから伝えられた。

 

 

『艦橋、CIC。水上レーダー、僚艦を捉えられません、僚艦をロスト!』

 

「レーダーが効かないって事があるの!?通信は!!!」

 

『1番艦あおばとの交信不能、おぼろ、あまぎ、共に返信ありません!全交信周波数、完全に沈黙!』

 

「今も4000先のおぼろを確認しているわ!!!衛星はどうなの!?」

 

「JSAT、捕捉できません。」

 

「衛星追尾アンテナ、チェックせよ。」

 

「雷の影響で電波障害発生中!!!正常に動作してません!!!」

 

艦長がCICはどうだと聞くと、CICは異常なしと伝えたので、電波がジャミングされたのかと疑った。しかし、その瞬間、艦橋の各種計器に異常が発生した。

 

「各種計器に以上発生、制御不能です!」

 

「強力な磁気嵐に入ったのかもしれん、CICはどうなっとる?」

 

「CIC、艦橋。状況を報告せよ。」

 

梅津艦長からの報告を聞いた吹雪は、直ぐに艦内電話で、CICと連絡を取った。

 

「全ての探知システム、管制システムが障害を起こし、機能しません!!!艦内電話もノイズが酷く聞き取れません!!!」

 

「この艦は最新鋭艦だぞ!!!こんなことがあってたまるか!!!」

 

リンク無しの場合の砲雷長である菊池は、操作盤にインカムを叩きつけた。

 

「一体何が・・・。」

 

吹雪が、そう呟くと、艦隊は、雨雲の中を抜け、周りが青空となった。

 

「抜けたようだな。」

 

梅津艦長は、ホッとしながら椅子にもたれ掛かった。

 

『艦橋、CIC。レーダー回復しました!!!レーダーで捕捉できなかった僚艦を捕捉しました!!!』

 

「良かった。もしかしたら違う艦が誤作動で電波のジャミングをしたのかも知れない。」

 

艦長がそう推測すると、CICから違う報告が来た。

 

『艦橋、CIC!!!345度180マイル!!!不明艦を発見!!!帝国海軍の駆逐艦クラスです!!!本艦隊に向かって接近中!!!』

 

「「「!?」」」

 

その瞬間、艦内は、驚愕した雰囲気になった。

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