魔法使いの俺に弟子がいるのは間違っている   作:ゼルガー

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遂に由比ヶ浜が登場。

意外な人物がオカ研の顧問に!

そして、独神は懲りない


魔法使いの俺に弟子がいるのは間違っている⑫

 

 

休日が明け、一日の授業を終えた俺達は旧校舎の部室に集まっていた。

 

 

「皆にお知らせがあります!オカ研の顧問の先生が決まりましたー」

 

「「「おー!」」」パチパチパチ

 

 

まあ、あの独神じゃなければ誰でもいいけどな。

 

 

「ご紹介します!アザゼル先生です!」

 

「おー、今日からオカルト研究部の顧問になったアザゼルだ。まあ、よろしくな」

 

 

なんかすっげーやる気を感じないおっさんが来たんだけど!?ていうか、こんな教師見たことね―よ!?

 

っていうか、うん?この気配は・・・・・・

 

 

「ひょっとして、堕天使?」

 

「お、気が付いたか坊主。まあ、グレゴリの堕天使総督をやってたんだが、そこの嬢ちゃんに召喚されてな。まあ、暇だったから教師することにしたんだわ。まさか、平行世界に呼ばれるとは思わなかったぞ」

 

 

・・・・・・・城廻先輩、アンタ何を召喚してんですか。

 

 

「あ、頭が痛いわね。伝説の堕天使ともいえる存在を簡単に召喚して、教員にするなんて・・・・・・」

 

「えっへん!はるさんに頼みました!」

 

「姉さんに?でもあの姉さんは・・・・・・ああ、なるほど」

 

 

おい、雪ノ下。何で遠い目をしてるんだ?そんなにおっかないのか、お前の姉は

 

 

「・・・・・・会えばわかるわ。会えばね」

 

「「?」」

 

 

俺と一色は理解ができず、首を傾げた。一体何者なんだ?

 

 

「つか、このオカルト研究部もメンバー濃いなぁ。俺が元いた世界のオカルト研究部の面々も濃かったけどな。魔法使いが二人に半妖。そして部長は錬金術師・・・・・・でいいんだよな?な?」

 

 

城廻先輩に関しては俺も同意見です。錬金術師を超えたナニカですよね絶対に。

 

 

「んじゃ、俺は他の教員にあいさつ回りしてくるから後は適当にやっててくれ。この世界には神器がなさそうだし、休暇だと思ってゆっくりしたいしな」

 

 

そう言って、アザゼル先生は部室から出て行った。堕天使だけど、人間臭いしいい人っぽいな。苦労してそうだけど。

 

 

「それじゃあ今日の活動は、失われた古代文明の遺跡について「し、しつれいしまーす」んー?」

 

 

城廻先輩が今日の活動を発表しようとしたとき、部室の扉が突然開いて誰かが入ってきた。

 

 

「って、何でヒッキーがここにいるし!?」

 

「オイこら、誰がヒッキーだ。俺は引きこもりじゃねーぞ」

 

 

魔法使いだから引きこもりと思われがちだが、俺はアウトドア派だ!

 

 

「あら?貴女は2年F組の由比ヶ浜さん?」

 

「え?知ってるんですか雪ノ下先輩?っていうか、F組って・・・・・・ジー」

 

 

そう睨むな、馬鹿後輩。俺のクラスだな。つか、こいつ見覚えがある。

 

一年前に車に惹かれそうになった犬を助けだことがあるんだが、その時の犬の飼い主がこの女だったはずだ。

 

まあ、俺は魔力障壁で無傷だったからすぐにその場を立ち去ったハズ・・・・・・なんだが?

 

 

「ええ。ちょっと事情があって彼女を知ってるのだけど。でも、どうして貴女がオカルト研究部に?」

 

「えっ?ここって、悩みを解決してくれる奉仕部じゃないの?平塚先生に聞いてきたんだけど?」

 

 

その言葉を聞いて、俺達は頭を抱えた。何を考えてるんだ、あの教師は!

 

 

「えっと、いいかな由比ヶ浜さん?私はオカルト研究部部長の城廻めぐりって言うんだけど、それ本当?」

 

「え!?せ、生徒会長!?はっはい!悩んでたことがあって担任の先生に相談しようとしたら平塚先生に声を掛けられて、そしたらここを紹介されたんです」

 

「ふーん・・・・・・・お仕置きが必要かな」

 

「「「「ひっ!?」」」」

 

 

そのセリフを呟いた先輩の目に光は宿っていなかった

 

部員である俺達は愚か、由比ヶ浜も先輩の表情に悲鳴を上げた。わかる、わかるぞその気持ち!

 

 

 

「ちょっとゴメンねー?私、職員室に用事が出来ちゃった☆せっかく来てくれた由比ヶ浜さんにも悪いし、私が戻ってくる間に相談に乗ってあげてねー?」

 

 

出来れば、その右手に持っているエスカリボルグを振り回さないで欲しかったです。

 

先輩が出て行った後、怯えている由比ヶ浜を馬鹿後輩と雪ノ下が落ち着かせ、空いている椅子に座らせた。

 

 

「さてと、俺は少し席を外すな?年頃の女子の悩みなら男子がいない方がいいだろ?」

 

「ええそうね。申し訳ないけど、それでお願い」

 

「オッケーが出たら私がメールで知らせますね先輩!」

 

「おー、頼むな馬鹿後輩」

 

 

ていうか、なんで由比ヶ浜は俺をチラチラ見るんだ?

 

取り敢えず一服として自販機に向かうことにする。一息つくときはMAXコーヒーに限るしな。

 

道中、独神の断末魔が聞こえた気がしたが、俺には無関係だ。自業自得だし、大人しく地獄に墜ちて欲しい。

 

自販機に着くと、そこには見覚えのある男がいた。同じクラスメイトで、トップカーストの葉山だった。

 

 

「ん?君は・・・・・・ヒキタニ?」

 

「比企谷だ。間違えやすいかもしれんが、間違えんな」

 

「あ、あはは・・・・・・ごめん」

 

 

ん?何でコイツ、こんなに元気ないんだ?しかもこいつが飲んでるのって・・・・・・MAXコーヒー?

 

 

「ん?ああ、コレかい?何というかね・・・・・・この現実は苦いから、コーヒーくらいは甘くていいって思えてね」

 

 

なんかどっかで聞いたことがあるセリフだな。・・・・・・いや、俺のセリフだよ!現実の部分を人生にしたら完全に俺のセリフだよ!パクんな!

 

ていうか、お前本当に何があった!?今まで興味が無くて気が付かなかったがマジでやつれてるぞ!?

 

 

「昨日もさ、警察の人にお世話になるし、同情されるし、すぐに服が弾け飛ぶし。これから先、俺は一体どうなるんだろうな・・・・・・」

 

 

レイジングハートが原因か!!!いや、もう許してやれよ!流石の俺も見てらんねーよ!?

 

いや、言っても無駄だと思うけど。

 

 

「そ、そうか・・・・・強く生きろ葉山」

 

「ああ。ありがとう比企谷」

 

 

その場を去る葉山の背中は哀愁が漂っていた。

 

数分後、遠くから葉山とその他の悲鳴が聞こえた。きっと、城廻先輩がアレを使ったんだろう。

 

葉山が去った方向に、俺は自然と敬礼のポーズをとっていた。

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