いつも通りの授業を受け、特に何もなく放課後になった。
同じクラスの由比ヶ浜、馬鹿後輩と合流し、部室に向かった。
しかし、部室の前で部長と雪ノ下が困惑した表情を浮かべていた。
「おーっす、部長どうしたんすか?」
「えっと、めぐり先輩もゆきのんもなんで入らないの?」
「何かあったんですかー?」
心当たりとしては、小町が何かやらかしたか?
「えーっと、うん。まあ確かに比企谷君の妹さんの事も含まれてるのよね」
「でね、小町ちゃんがもう一人の人ともめてるって言うか・・・・・・入り辛いんだ」
成程。まあ、小町関係なら血縁で俺の責任になるな。
仕方ない、中の様子は・・・・・・
「ねえ、さっさと出て行ってくれないかな?小町はお兄ちゃん以外には興味ないんだけど?」
「OK、八重歯ガール。そう殺気を出さないでくれ。俺は友である八幡に用があって来たんだぜ」
「ていうか、カッコつけててナルシスト?ぶっちゃけ三枚目ですね」
「ふっ、知り合いの毒舌女からよく言われるよ」
俺はそっとドアを閉めた
「さあ、帰るか」
「「「ダメ」」」
ですよねー
はあ、このまま何も見なかったことにしたかったんだけどな
俺は意を決して扉を開け、中にいる人物に声を掛けた。
「俺に何の用だ。材木座」
「少し手伝ってほしいことがるのさ、マイフレンド八幡」
◇
日本人には珍しい銀髪。制服の上に赤いスカーフ。そして帽子をかぶったキザなナルシスト。それがこの男、材木座義輝。
まあ、一応知り合いである。お互い、群れるのは好きじゃないから知り合いってことで体育の時間にコンビを組んだりしている。
俺の数少ない、友人の一人ではある。
「エンドレスフロンティアで共に戦った事がある戦友に対しても相変わらず冷めた男だな」
「ほざけ、自称さすらいの賞金稼ぎ(バウンティハンター)」
エンドレスフロンティア。それは俺が普段口にしている異界の事だ。
しょっちゅう、魔法薬の調合に必要な材料を取りに行く時がある。
だが、中には強いモンスターとかいるわけだ。ドラゴンとか。
ぶっちゃけ、俺一人だと面倒だから、その世界の賞金稼ぎに依頼して行動を共にするのだが、まさかこの男が地元の人間だと知らずに行動を共にしてしまったのだ。っていうか、こいつ向こうだと偽名使ってたからわからなかった。
ちなみに小町は再び簀巻きにしている。やかましかったからな。
「ヒッキー、エンド・・・・・・なんとかって何?」
「エンドレスフロンティアな。様々な“世界”、あらゆる“人”、そして“刻”さえも混ざり合う、通称「未知なる無限の開拓地」。限りなく近く、限りなく遠い世界に存在している異世界だ」
「私と先輩は魔法薬の調合に必要な材料を集めるためによく行くんですよねー」
「俺の師匠が作ったゲートのおかげでな」
あれが無いと、材料集めができん。
「比企谷君、その世界ってどんなところなのかしら?」
「この世界において俺達は異端だが、向こうの世界ではどこにでも存在する当たり前になる。化け物、幻想種、亜人、妖怪となんでもござれだ。過去に魔女狩りに会った魔法使いや、神秘の衰退で絶滅の危機を恐れた幻想種が逃げ込んだ世界とも言われてるな」
「あ、私も行ったことあるよー」
部長なら行っても不思議じゃないから別にいいです。
「んで、俺に何の用だ?対人戦限定で言えば俺よりも強いし、頼れる相棒の毒舌ロボ女や刀使いの女がいるだろう」
「いやまあ、そうなんだが・・・・・まあ、色々あるんだよ。それで、頼みたい事なんだが・・・・・・」
この材木座の依頼がまさかあんなことになるとは、この時の俺は知る由もなかった。
次回予告
比企谷八幡だ。
ったく材木座の奴め面倒な依頼を持ってきやがって。報酬は多めに貰うからな。
それにしても、材料調達以外で異界に来るのは久しぶりか。おまけに何故か部活メンバー全員で行くことになってるし・・・・・・めんどくせー
材木座の依頼である物を手に入れてとっとと帰りたいぜ。ま、簡単にはいかねーのが異界の厄介な所なんだよなぁ
んじゃ、次回も見てくれよなー。