魔法使いの俺に弟子がいるのは間違っている   作:ゼルガー

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魔法使いの俺に弟子がいるのは間違っている㉔

 

 

 

馬鹿弟子の転移設定のミスで異世界に跳ばされてしまった俺達は、アクセルという名前の街で元の世界に戻るための生活資金を稼ぐことにした。

 

だがまあ、無一文でバイトなんぞ出来る筈もないので、俺が所持している魔法薬を売ることにした。

 

 

「んで、ここがマジックアイテム屋ねぇ」

 

「魔法薬、買ってくれるといいですね?」

 

 

アホ、俺の魔法薬は裏世界では億単位の値段で流通してんだぞ。

 

神秘が薄い世界であの値段だ。神秘に溢れてるこの世界では需要は少ないかもしれんが、そこそこの値段になるだろう。

 

取り敢えず、俺達は店の中に入ってみた。そこにいたのは、茶髪ロングヘヤーの女性だった。

 

 

「あ、いらっしゃいませー」

 

「すいません、魔法薬の買い取りってやってます?」

 

「え?いえ、買い取りはやってないですけど・・・・・・どんな魔法薬なんですか?」

 

 

っと、そういえば俺の手持ちの魔法薬は・・・・・・

 

 

「身体強化の魔法薬、透視の魔法薬、気配遮断の魔法薬、千里眼の魔法薬、性別変化の魔法薬、年齢詐称の魔法薬だな」

 

「うわ、どれも戦闘に特化してない役に立ちそうにない魔法薬ばっかですね先輩」

 

「うっせ。急な転移だから持ち合わせが少ないんだよ」

 

 

まあ、事実役に立たないモノばかりだな。というか、性別変更とか年齢詐称とか誰得って感じだな。

 

 

「買い取ります!!」

 

「「え・・・・・・」」

 

「ち、ちなみに魔法薬の効果はどれほどですか?!」

 

「え、えーっと個人差はあるが、半日から丸一日だな」

 

 

ちなみに、性別変更と年齢詐称以外は全部馬鹿後輩で実験してある。

 

この二つは本来、馬鹿後輩にお仕置きする為に用意したモノだったしな

 

 

「成程、見たこともない成分も混じってるみたいですし・・・・・・私の勘が正しければこれは高値で売れます!あ、お見積りはこれでどうでしょう?」

 

 

 

 

元の世界よりも格安の値段だが・・・・・・まあ、神秘に溢れたこの世界なら十分か。

 

元の世界に帰るまでの間だけだしな。

 

取り敢えず工房を含めた一軒家と生活費は何とかなりそうだな。

 

魔法具は俺の魔法袋に収納してるし、問題ないな。

 

 

 

「そういえば、お二人は見ない顔ですけど冒険者ですか?」

 

「いや、ただの旅の魔法使いだ」

 

「私はその弟子ですよー」

 

「え?冒険者じゃないんですか。意外ですね・・・・・・グールなのに魔法使いって」

 

 

ちょっと?俺の目は死んでるけど、グールじゃないよ?普通の人間だよ?

 

 

 

 

 

 

 

その後、「ご贔屓してくださいねー」と店主に言われてその場を去った。

 

んで、役所で安い一軒家を購入して、俺の魔法で家を強化し、改造した。日本の何処にでもある一軒家風に。だってこの世界には電気もガスもないんだぞ?

 

現代社会に慣れてしまってるから仕方ないね。

 

地下室に工房を作り、錬金術用の巨釜を用意したり、魔法薬の貯蔵庫とか、様々なレシピを用意した。

 

これで、アトリエは完成だな。

 

 

 

「あ、先輩!私冒険者になりました!クラスはアルケミストだそうです!」

 

 

はい?何してんのお前?

 

 

「だって、先輩がアトリエを開くなら依頼が必要ですよね?だから、私が冒険者になって依頼を受けて材料を集めて、先輩が依頼の品を作ればいいんですよ!」

 

 

ほう、馬鹿の癖に意外と考えていたのか。

 

馬鹿の癖に

 

 

「二回も言われた?!ふえええええええええん!こうなったら絶対に先輩をぎゃふんと言わせてやるーーーー!」

 

 

はいはい、ぎゃふん。

 

さて、どうなることやら。

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