馬鹿弟子の転移ミスによって異世界に跳ばされた俺達は何とか元の世界に戻る為の触媒を集めることが出来た。
ただ、クズなニート野郎や駄女神、どうしようもないドM女騎士に爆裂魔法ジャンキーに出会ってしまい、メンドクサイ目にあったが、何とかなった。
そこに馬鹿弟子が加わるから、本当にめんどくさかった。
アトリエを引き払うのは勿体ないが、施設や道具は全て俺の圧縮空間に収納してるから元の世界で展開できる。
さあ、帰ろう。俺達の世界へ!
・・・・・・ってなったらどんなに良かっただろうか
馬鹿弟子がまたやらかしたおかげで様々な平行世界を彷徨う事になっちまった。
人理が崩壊した最後のマスターがいる世界
次元世界が存在する魔導師の世界
ゲッター線でヤベー事になってる世界
自称神がいるドクターライダーの世界
絶唱する少女たちがいる世界
人類保管計画が存在する世界
俺達が歩んだ歴史とは違うIFの世界
そして
「ご主人様、次の書類の判子をお願い」
「あいよ漣」
「ヘーイ、テートク!ティータイムにするネー!」
「金剛、悪いがまだ書類が終わってない」
「提督さん、卵焼きたべりゅ?」
「飯食ったばっかだろ瑞鳳。せめて晩飯にしてくれ」
「提督!夜戦!夜戦しよ!」
「やかましいぞ川内。夜の模擬戦ならしてやるから書類の邪魔はするなよ」
「提督さん!一緒に遊ぶっぽい!」
「だから夕立、今は・・・・・・」
「提督、お腹すきました」
「お前はさっき食べたばっかだろ加賀ぁ!!!」
「提督!新兵器開発したのでアトリエ貸して!」
「夕張、そう言ってアトリエを爆破したの忘れてないか?」
「せんぱーい!また魔宝具の開発失敗して工廠を壊しちゃいました!てへ?」
「こんの馬鹿弟子ぃぃぃぃいいいいいいい!!」
「ふええええええええええん!またげんこつされたーーーーー!」
そう、何故か俺は異世界の日本の千葉で鎮守府の提督をしている。
原因は俺にもあるから何も言えない。
今から一か月前の事だった。元の世界に戻れずこの世界に転移してしまったのだが、転移先がこの鎮守府だった。
この千葉鎮守府は大本営に見捨てられた鎮守府で、多くの艦娘と呼ばれる少女が死んでしまったそうだ。元々いた提督は逃げ出してしまったらしい。
たった一人取り残された艦娘の駆逐艦の漣だけたった
しかも丁度転移した時、大規模艦隊が鎮守府に侵攻し、漣たった一人で戦いを挑んでいるところだったんだ。
そう、たった一人の最終決戦!
・・・・・何言ってんだ俺
とまあ、見捨てるわけにもいかないから俺の魔法と馬鹿弟子の魔道具で敵を全て薙ぎ払ってやった。
ちなみに馬鹿弟子は魔導師の世界でオリジナルのレイジングハートの持ち主と出会い、レイジングハト改を開発してしまったのだ。
葉山の奴、大丈夫か?馬鹿弟子曰く、部長に渡した一号機に付属していたおまけは変更してないと言っていたが・・・・・・
◇
体育館、バスケの授業にて
「何故だ・・・・・・暫くは平穏だったのに・・・・・・具体的に言えば二年くらい。(´;ω;`)ブワッ」
「隼人くん、どんまいっしょ!」
「それな」