ナザリックと共に   作:ファン・ジーター

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夏休みに入り、曜日感覚が狂ってました。
すみません(>_<)


目標

 雑談後、睡眠を取るというつるぴかを第九階層の客間に案内した。

 モモンガはアンデットであるからか、睡眠欲がわかなかった。そのため、つるぴかのメンバーに知られたくないことは今のうちにやっておいた方がいいだろう。そう判断し、各階層守護者達に1時間後に玉座の間に集まることを伝えるようセバスに指示を出す。

 セバスが去った後、付いてこようとするプレアデスに極秘に行いたいことがあるなどと適当に言い訳をしてモモンガは転移した。

 

 

 

 ――桜花聖域

 

 そこは第八階層にあり、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを使用しないと入ることができない場所である。プレアデスの末妹が守護するその領域では転移門の管理を行われていた。

 

 モモンガは彼女に現在のナザリックの状況を述べると手短に用件を伝える。

 

 「1つ目だが、ギルド武器を壊された場合どういう影響があるのか分からない。だから、スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを守護しておいてくれ。それともう1つ、現在協力体制にあるつるぴかのメンバーが転移した場合は即座に連絡してくれ」

 

 「かしこまりました」

 

 用件を伝えたモモンガは舞い散る桜を名残惜しそうに見ながら転移した。

 

 

 

 

 ――玉座の間

 

 各階層守護者、セバス、プレアデスの姿がそこにはあった。

 

 

 「皆、よく来てくれた。面を上げよ」

 

 

 その言葉に応じて、一斉に全員の目がこちらに向けられる。

 

 

 「まず、先の会談の内容だが、彼らと協力することが決まった」

 

 

 そう告げると少しばかりどよめきが上がり、シャルティアが真っ先に声をあげた。

 

 

 「何故でありんすか?」

 

 

 先程、プレアデスの一人、ナーベラル・ガンマにも同じ質問をされたため、問題なく答える。

 

 

 「この世界について私たちは一切知らない。どんな敵がいるのかも分からない。そんな状況でわざわざ敵を増やすようなことはするべきではないと判断した」

 

 「殺してしまえばいいのではありんせんか?お命令いただければ行動いたしんすが...」

 

 「彼らの仲間がいたらどーする?あの1500人の討伐隊を忘れたのか?」

 

 

 そう言うと、シャルティアは黙り守護者全員が納得した顔を見せた。

 どうやら転移前の記憶はあるようだ。

 それを確認したモモンガは話を続ける。

 

 

 「かといって、私も完全に信用しているわけではない。彼らは元は侵入者だったのだ。アルベドよ、姉ニグレドに彼らがナザリック外に出た場合は監視するよう伝えろ」

 

 「かしこまりました」

 

 

 その後、アウラに第六階層につるぴかの住居を、ナザリックの前に検問所がわりとなるログハウスを立てるよう指示し解散となった。

 

 

 

 

 現在、ナーベラル・ガンマが付き添い、ある実験をしていた。

 多くの実験は夜が明けてからつるぴかの面々と共に行う予定となっているが、これくらいはいいだろう。

 その実験とは、剣を持てるかどうかである。

 ユグドラシルでは魔法詠唱者(マジックキャスター)は基本的に剣を装備できなかったが、ここが現実世界となったのなら普通はできるはずである。

 しかし、そんな予想に反して剣を装備することができなかった。

 剣を握ることさえできなかったのである。

 

 ユグドラシルで魔法詠唱者(マジックキャスター)は基本的に剣を持つことができない――では、例外はどうか。魔法で武具を作り出す。そうすることによって、剣を装備することができたのだ。

 

 クリエイト・グレーター・アイテム《上位道具創造》

 

 漆黒の全身鎧に赤いマントのついた装備を身に纏う。

 この状態なら問題なく剣を握ることができた。剣を上段に構え降り下ろす。すると、ゴォという音とともに、部屋の中の空気が慌ただしく動き出した。

 この結果に満足したモモンガは、またも極秘に行いたいことがあるなどと言って転移した。

 

 

 モモンガが転移した先、そこはシャルティアが守護する墳墓であった。しかし転移した直後、目の前に現れたのはデミウルゴス配下の三魔将、強欲、嫉妬、憤怒のLv80モンスターであった。その光景に一瞬固まるが、すぐに何かに抑制され落ち着きを取り戻すと、この異常事態でナザリックの警備レベルが最大に引き上げられたことによるものだという結論を出す。

 すると、デミウルゴスが現れた。

 

 

 「モモンガ様。近衛もつけずに、このようなところまで如何なさいましたか」

 

 

 全身鎧を装備しているにも関わらず言い当てられたことにギクリとするが、一方で、その頭脳に改めて感心していた。

 

 

 「少し極秘に行いたいことがあるのだ」

 

 「なるほど、そういうことでしたか。しかし、近衛もつけずにとなると見過ごすわけにはまいりません」

 

 

 何を分かったんだ?ただ、外に出てみたかっただけなんだが...などと思いながらも、支配者として振る舞うため冷静に答える。

 

 

 「では、デミウルゴス。1人だけ許そう」

 

 

 そう言ってデミウルゴスを連れて歩き出し外に出ると、フライ《飛行》の魔法が付与されたマジックアイテムを取りだし飛び上がる。

 空気を切る音を聞きながら、雲の上まで来たところで停止する。

 モモンガはあまりの美しさに絶句した。第六階層の星空も桜花聖域の桜も見事であったが、それ以上に素晴らしかった。

 その星空、森林、明かりがついていると思われる地、視界に入る全てに目を奪われ、思わず口にする。

 

 

 「キラキラしている。まるで宝石箱だ」

 

 「この世界が美しいのはモモンガ様の身を飾るための宝石を宿しているからかと。お望みとあらばナザリック全軍を持って手に入れて参りましょう」

 

 「この世界の敵の強さも分からない段階でか?でも、そうだな、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 ま、無理だろうけど。

 ブルー・プラネットさんにも、この景色を見せてあげたかったな。などと考えていたモモンガにはデミウルゴスの表情を見ることはなかった。

 

 もし見ていれば、この世界は幾分かマシになったかもしれない。

 その悪魔に相応しい顔を。

 

 この瞬間、ナザリック各守護者達の目標は、モモンガ様の身を宝石で飾ること―即ち"世界征服"となったのであった。

 

 





話の展開が遅い(+_+)

次回はやっとカルネ村です。
次回か次々回くらいにお待ちかねのニグン=サンが出てきます。
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