思い付いちゃったfateネタ集   作:ジャックハルトル

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雑食主義者さんからのリクエストです。
きっと本人が思っていた小説とは違うんでしょうね、色んな意味で。

では、お楽しみあれ……


ジオラマの祖・母の爆誕

 

 

 

 

 

どうも、マシュ・キリエライトです。

 

実は最近、新しい趣味が出来たんです。

フィギュアやプラモデルを使って『ジオラマ』というのを作っているんですが…どうにも上手く出来ません。

 

一人で細々とやっていたんですが、そんなとき……ある一人の、師匠とも呼べる人に出会ったんです。

 

そして、家族にも出会ったんです!!

フゥ〜、フゥ〜……失礼、興奮しすぎました。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

今日はレイシフトする事もなく、自室で黙々と趣味に没頭しています。

机の上には作りかけの大きなジオラマが置いてあります。

私の机は、ネロさんの尽力によってかなりの大きさがあります。

 

50cm四方の舞台で、軍艦のミニチュアを使った海上大決戦!

というのを作っているんですが……波飛沫が上手く表現出来なくてうんざりしちゃってます。

 

 

「ん〜…ダメです、戦艦は上手く作れたつもりなんですが…やはり水の表現が難しいですね…」

 

アクリルなどを使っては見ているんですが、どうにも……

 

コンコン

 

おや、来客でしょうか?

私の部屋に来るのはネロさんと清姫さんが多いのですが…

 

ウィーーン

 

「はい、誰で……ってどうしたんですか? メディアさん」

 

「どうも〜、ちょっとマシュちゃんにお願いがあってね。 あ、入らせてもらってもいいかしら?」

 

「あ、どうぞどうぞ」

 

廊下で立ち話も失礼ですからね。

それにしても何の用でしょうか?

 

「お紅茶淹れてきますね」

 

「あら、ありがとう。

ん? これは…ジオラマかしら?」

 

あ、片付けてませんでしたね。

と言っても、大き過ぎるので隠せる物でもありませんが。

 

「はい、暇潰しに始めたのですが、ちょっと拗らせてしまいまして……今では立派な趣味になりました」

 

「へぇ〜、この戦艦は……大和、長門、三笠かしら? 細部も拘ってあるし、接着剤がはみ出てる部分も少ない……バリも綺麗に削ってあるし、エアスプレーも上手に使ってるわね。 うん、上手だと思うわよ」

 

なんか、凄い詳しいですね…接着剤のはみ出しなんて素人じゃ分からない程度に抑えているのに……

 

「メディアさんは、こういった物に詳しいんですか?」

 

「詳しいって程ではないけど、フィギュアの自作くらいは出来るのよ?

今日来たのも、マシュちゃんのフィギュアを作る為に身長と3サイズを教えてもらうつもりだったんだから」

 

「フィギュアを自作ですか…凄いですね。

私なんてプラモデルの組み立てくらいしか出来ませんよ。

あ、後で私の身体データ、お渡ししますね」

 

男性なら断固としてお断りしますが、メディアさんなら大丈夫そうですからね。

 

「本当? 助かるわ〜、清姫ちゃんとネロちゃんのフィギュアを作ったから、二人と仲のいいマシュちゃんも作りたくなっちゃってね」

 

私の衣装はまだしも…ネロさんのドレスと、清姫さんの着物を作るのは相当骨が折れそうですね。

 

「実は持ってきてるのよ、見てみる?」

 

「いいんですか?」

 

「構わないわよ、はい」

 

ふ、ふおぉぉぉ……等身大サイズにしたら、本人と見分けがつかないかもです……

って、関節まで動くんですかコレ!?

フィギュア独特の関節でもないし、むしろ肌なんてプニプニと柔らかいです…服だってこれ、本物の布使ってますよ!?

 

「ど、どうやって作ったんですか!?」

 

「簡単よ? 骨組みは竜の牙を削って、それをパズルみたいに組み上げるの。

関節には無間の歯車を使ったわ。

皮膚はホムンクルスを作る要領で生み出した人口の皮膚を肌として貼り付けただけ。

服なんかはもっと単純よ、切って貼って縫って魔術をかけただけよ?

髪の毛は二人から一本ずつ貰ったのを培養して、それを編み込んだのよ」

 

なんか……そこまでやると、礼装の触媒としても使えそうですよね……メディアさんの魔術って神代のものですからね…魔法の領域に片足どころか肩まで浸かってそうですし。

 

「もうちょっと凝った魔術をかければ、喋って動く自立型チビ清姫ちゃんとネロちゃんの完成よ」

 

「こ、これ……もらえません? もちろんその魔術をかけた後で…って、無理ですよね! 折角作った物を私なんかにあげるなんて……」

 

馬鹿な事を言ってしまいましたね…ついつい欲に負けてしまいました。

 

「いいわよ」

 

「ごめんなさーーーほぇ!? い、いいんですか!?」

 

「いいわよ、自分で作ってるのも楽しいけど、他人(ひと)に褒められるのもやっぱり嬉しいしね。

私の分はまた作ればいいだけの話よ」

 

な、なんて優しくて良い人なんでしょうか……自立型清姫ちゃん人形と、ネロちゃん人形の使い道は全く考えていませんが、きっと部屋にいても楽しくなりますね!!

 

「あ、ありがとうございます〜。

さっ、お礼に3サイズでも感度でも調べ尽くして下さい!!」

 

「だ、大丈夫よ、そんなにかしこまらなくても……それより、私にこのジオラマ作りの手伝いをさせて欲しいのだけど?」

 

「本当ですか!? メディアさんほどの人に教えてもらえるのなら、完璧なジオラマが作れます!」

 

なにせこのレベルのフィギュアを自作してしまう人ですからね……よし、決めました!

 

「お願いします、師匠!」

 

「あら、良い響きね。 任せなさい、この私が最高の作品にしてあげるわよ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

それから、メディアさんによるジオラマ作成教室が始まりました。

その教えは、優しくもあり、厳しいものでもありました……

 

 

「接着剤の量が多い! もっと適量で塗布すればはみ出しなんかしないわ!」

 

「はいっ!師匠!」

 

 

メディアさんの技術は予想通り素晴らしいものであり、同時に狂気を感じました。

 

 

「砲身の中が綺麗な銀色な訳がないでしょう! 大和、長門、三笠といえば日本でも素晴らしい戦果を挙げた戦艦よ!?

もっと歴史と勇姿を感じられるよう、黒炭を砲身に振るように焦げ跡を作るのよ!」

 

「勉強になります! 師匠!!」

 

 

しかし、そんな師匠だったからこそ、私は全力で師事することができ、全力で完成に向けて走れたんだとおもいます。

 

 

「戦艦が海上を走っているのに、静かな水面の訳がないだろうがぁあ!!

固まった水性アクリルの上に戦艦を乗せ、ウォーターエフェクトと言われるこの素材を使って少しずつ波を書いていくのよ!!

水上ジオラマを作るのならこれくらい知っていなさい!!」

 

「御教授痛み入ります! 師匠!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そしてそれから1週間後……ついに、ついに完成しました。

最高の師匠による最高の教えの下、最高の作品となった私の最高傑作。

 

「で……出来た……うぅ…ひぐっ…あり、ありがっ…ありがとう、ございました〜」

 

「私も嬉しいわ……私だけではこんな素晴らしい作品は作れなかった……貴女のお陰よ、マシュちゃん」

 

「いえ……師匠のお陰です、ぐすっ…師匠のお陰で完成したんです」

 

はぁ〜、よかった〜……よし、早速カメラで撮影しましょう。

折角作った作品だからいつまでも見られるように取っておかないと!

 

「さて、それじゃあ約束の自立型フィギュアを作りましょうか?」

 

「よろしくお願いします」

 

「じゃあ………」

 

メディアさんはジオラマの横にフィギュアを置くと、それに両手を翳して魔術の詠唱を始めました。

 

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師キルケー。

 

降り立つ風には壁を。

四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ

 

閉じよ(みたせ)

 

閉じよ(みたせ)

 

閉じよ(みたせ)

 

閉じよ(みたせ)

 

閉じよ(みたせ)

 

繰り返すつどに五度……ただ、満たされる刻を破却する。

 

         

――――Anfang

 

――――――告げる

 

――――告げる

 

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。

 

誓いを此処に。

 

我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。

 

【されど汝はその魂を、五の齢に…汝、其の者を母とし慕う。

母の名はマシュ・キリエライト、其の者は令呪の担い手】

 

汝三大の言霊を纏う七天、

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!!」

 

…………あれ? その詠唱って…

 

「………ふぅ…やっぱり英霊の召喚は疲れるわね…」

 

「な、な、な、何やってるんですかーーー!?」

 

英霊の召喚って……明らかに人形に降ろす形での召喚でしたよね!?

ちょっと待って下さい……それって、私と同じーーー

 

「しょうかんに応じてさんじょうしました!デミ・サーヴァント、清姫でございます! 母様!!」

 

「お、同じく…デミ・サーヴァント、ネロ・クラウディウスです……母上」

 

あ、もういいや、可愛いからなんでもいいです。

なんですか、このギャップ! 普段は淑やかな乙女である清姫さんがピョンピョン飛び跳ねてる元気な女の子に!!

そして! 普段は暴君と呼ばれているあの優しいネロさんが、ビクビクおどおどしながら清姫ちゃんの後ろに隠れて……だ・め・でぇぇぇぇす!! 可愛いすぎるぅーーー!!

 

「あらあら、マシュちゃんの足元走り回っちゃって……は〜い、二人ともお姉さんの方に寄ってらっしゃっ〜い」

 

なになに? と言いながら手の平サイズの我が子がテチテチ歩いて行きます。

あぁっ! ダメですっ! 鼻血出そうです!

 

「今のままじゃ小さ過ぎるから、貴女たちをちょっとだけ大きくするおまじないをかけるからね〜」

 

「い、痛いんですか?」

 

グハッ! ネロちゃんの行動が一々私を殺しに来てます……

 

「ん〜ん、痛くないわよ〜。

ネロちゃんも清姫ちゃんも、じーっとしててくれれば直ぐに終わるわよ〜」

 

「はーい! ネロちゃんも大丈夫だよ! 私がぎゅってしててあげます!」

 

「ありがとう、清姫ちゃん…」

 

ーーーーティッシュ何処にありましたっけ?

 

「じゃあ行くわよー。

 

【我、汝に命ずる……ティターンの権能をもって、巨大化の加護を与える】」

 

おおっ!? 二人の身体が光ったと思ったら、グングン成長していきました!……成長?

正確には巨大化ですね。

それは、私の腰くらいの大きさで止まりました。

 

「わ〜、ありがとう、お姉さん!」

 

「ありがとうございます……お姉ちゃん」

 

ブッ!

 

あ、メディアさんもやられましたね。

 

「母上……私、眠い……」

 

「母様、私もちょっと眠いですぅ…」

 

「そっかそっか〜、じゃあお布団で寝ましょうね〜。

と、その前に……メディアさん、本当にありがとうございました。

では、お帰りはあちらです。 早く出て行って下さい」

 

母と娘のおやすみタイムに、いつまでも部外者がいるとは無粋な!

先程の事は感謝していますが、これはこれ、それはそれ。

 

「あっ、もうちょっと、もうちょっとだけ〜……」

 

ウィーーーン……

 

さて、邪魔者は排除しましたけど……ベッドのスペースがあまりないですね。

こんな事ならシングルではなく、ダブルかキングにしておけば良かったです。

 

「母上?」

 

「母様?」

 

「ごめんね〜、直ぐに作るからちょっとだけ待ってて下さいね〜」

 

デレデレです、自分でも分かります、反省はないです。

それにしてもベッドを今から発注するわけにもいきませんね。

あ、机とベッドを合体させれば……

 

「邪魔ですね、コレ」

 

とりあえず邪魔なジオラマを、無造作に床に投げました。

こんな無機物よりも、娘の就寝が優先に決まっています。

 

「よいしょっと……ここに、置いてっと…」

 

「母様ちからもち〜」

 

「母上、凄いです…っ!」

 

目がキラキラしてますね、ヤバいですね。

と、後は机の上に布団を敷けば即興のベッドが出来上がりです。

確か、押入れに女子会用に用意しておいた筈ですけど……あったあった。

 

「これでよしっ! さっ、寝ましょうか」

 

「わーい!」

 

「フカ……フカ……ふにゃ〜」

 

こうして、家族3人仲良く川の字になって寝る事にしました。

ネロちゃんも清姫ちゃんも、現界したばかりで相当眠かったのか、直ぐに眠りにつきました。

 

「おやすみなさい、清姫ちゃん、ネロちゃん……」

 

 

 

 

 

後日、メディアさんが代わりの服を作ってくれたり、ネロさんや清姫さんに見つかるなど色々な事件が起きました。

ネロさんも清姫さんも、『お姉様』と呼ばれた瞬間、血の海に沈んでました。

 

きっとこの二人がカルデア最強のサーヴァントですね。

 




小ちゃいネロと清姫とか……出血多量で死ねるかもしれませんね。
え? ジオラマ? そんなのあったっけ?

ちびネロとちび清姫は今回限りのゲストキャラにしようと思う反面、想像したらあまりにも可愛かったんで、迷ってますww

さて、まだまだリクエストを受け付けているので、ご用命の方は活動報告までお願いします! むしろリクエストしてくれないとネタが……ネタがぁぁあ!!

では次回も、マシュマシュ〜( ´ ▽ ` )ノ
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