マシュマシュタイム人気だなぁ……ここまでキャラ崩壊させてるのが逆に良い! みたいな感じなのかな?
ちなみに……タイトルの『特別ゲスト編』というのは、作者が持っていないサーヴァントをマシュマシュタイムに出演させる時につけるタグのような物と思ってください。
では、お楽しみを!
「今日のゲストは……あれ? またカルデアにいないサーヴァントさんですか」
いつも通りのベッドホンを装備して、いつも通りにマイクに向かう。
その動きは熟練された者の動きであると言えるだろう。
既に、緊張するなどという初心者丸出しの感情は消え去っている。
「では、始めますか」
落ち着いた様子でスイッチを入れる。
ザッ……ザザザッ………
スピーカーから流れる聞き慣れたノイズ音に、カルデアにいる人間もサーヴァントも作業を止め、今から流れるであろう放送に意識を向ける。
『さぁーーて! 今日も始まりました、なんでも答えるマシュマシュタイム!!
私が誰かわかるかな? そうっ! みんなを癒すお耳の恋人、マシュ・キリエライトでぇーーーす!
みんなー? マシュマシューーー!!」
カルデアに無数のマシュマシューーー!! という叫び声が響き渡る。
今日のゲストは誰だろう?
今日も犠牲者は出るのかな?
一人一人、三者三様の思いが交差する中、一つだけ……
今日も楽しくなるだろうな! その考えだけは同じだった。
『さて! マシュの声だけをいつまでも聞いていたい? そーんな事は分かりきっていますが、私は非常に非情な判断を下してしまいます! 後悔も反省もしませぇーーん!!
では出てきてもらいましょう! 今日のゲストは〜……
霧に紛れてあなたを暗殺! だけど、お母さんは大好きだよ? ジャック・ザ・リッパーさんです! どうぞーーー!!』
『ジャック・ザ・リッパー……だよ。
えと……なんて言えばいいの?』
『マシュマシューーー!! ですよ!』
『うん、わかった。 マシュマシューーー』
女性サーヴァントの母性がくすぐられた瞬間だった。
そして、マスターがロリコンを拗らせた瞬間でもあった。
『ん〜……いい感じですねぇ〜、可愛かったです! ちょっと恥ずかしかったのか、赤くなってるのも非常にグーー!!』
『ちょっと……恥ずかしかった。
でも、ちょっと……楽しかった』
『あ…………ちょっと、ラジオの事忘れてもいいですか?』
カルデア内に鳴り響いたのは、マシュマシュタイム始まって以来初のブーイングだった。
ロリコンを拗らせたマスターに至っては、八つ当たりでクー・フーリンをスカサハに引き渡していた。
きっと、地獄の修行タイムが始まるだろう。
『はい! やっと己を取り戻せたので続きと行きましょう!!』
『うん』
『あ…………っと、いけないいけない! このワガママレディは人の理性をぶっ飛ばすのが得意ですね!
では、私が百合に目覚める前に! 最初のコーナー行きましょう!!
アダ名を決めようのコーナーでぇーーーす!!』
『わー、パチパチー』
以前も起こった現象なのだが、マスターが奇声をあげながら飛び跳ね始めた。
気持ち悪い。
『ジャックさんはどんなアダ名がいいですか?』
『あんまり、考えた事ない……かも』
『そうですかー……なら、可愛いのか、カッコいいのか、どっちがいいですか?』
『ん〜………可愛いの、がいい…かな?』
『はい! 既に可愛いので元からそうするつもりでした!!
聞いたのは体裁を保つためでした!』
『ありが……とう?』
廊下に響き渡るホッ! ホッ! という奇声。
その声に引き寄せられたのか、彼の仲間が集結した。
一人は、ジル・ド・レェ元帥(術)
そしてもう一人は、ジル・ド・レェ元帥(剣)
ここに再び、変態共が集結した。
『そうですねぇ……可愛いアダ名…可愛いアダ名………ポチ?』
『それは、なんか違うと思う』
『ジャックさん的にこれがいい! みたいなのってありますか?』
『…………ミケちゃん?』
発想はポチと大差なかった。
『そ、それでいいならそれにしましょう……ではミケちゃん?
ミケちゃんは最近良いことありました?』
『うん、マシュマシュと会えたこと……かな?』
『おっふぅ…………』
おっふぅ………
変態集団のピョンピョンタイムが始まった。
マシュのムラムラタイムも始まった。
『私の……娘になりませんか?』
『召喚してくれたら……いいよ?』
『えー、この放送を聞いているはずのマスターに命令です。
さっさと聖晶石を掻き集めてきて下さい』
了解! といい笑顔でレイシフトする変態集団。
恐らくだが、まだ聖晶石が残っているのはアメリカだけだと思われるので、マスター一人と変態二人だけでは返り討ちに遭うのが関の山だろう。
『では娘として迎える準備が出来たので、次のコーナーに参りましょう!!
お手紙コーナーのお時間でぇーーーす!!』
『パチパチー』
ちなみに、このパチパチーというのはジャックが自分の口で言っている。
それを聞くたびにマシュがビクビクしているのは、間違いなく百合に目覚め始めているからだろう。
『では最初のお手紙です! カルデアネーム、母性に目覚めた薔薇の皇帝さんからのお手紙です! 『最近妹が出来たのでな。出来ればでいいのだが余の妹と友達になってはくれぬか?』です! 私の娘でもあるので、これは私からのお願いでもありますね!』
『友達……うん、嬉しい、すごく』
『あぁっ! ミケちゃんはいい子ですねぇ…ま、私の娘達もいい子ですけど!!
では次のお手紙です! カルデアネーム、母性に目覚めた暴走姫さんからのお手紙ですね!
『最近、私にも妹が出来ました。 よろしければ私共々ご友人になってはいただけませんか?』だそうです! ほぼ同じ内容ですね!』
実はこの二人、マシュとの繋がりで大変仲が良く、二つの部屋を宝具でぶち抜いてルームシェアしているのだ。
その際ネロ……否、母性に目覚めた薔薇の皇帝は『劇的にビフォーアフターである!』と叫んでいたらしい。
つまりこの手紙、同じ部屋で相談しながら書いていた為、全く同じ内容になってしまったらしい。
『友達、4人も出来る……マシュも入れて、5人?』
『ほんっとうに良い子ですね! 反英雄ってのはガセネタですね! 後でドクターを殴ってでも書き換えさせておきますから!』
ロマ二に起こるであろう悲劇に、彼の同僚や部下達が黙祷を捧げていた。
「ぼ、僕まだ死なないよね!?」
その言葉に反応するものはいなかった。
『さて、次のお手紙が最後になりますね。
えーと……これは先輩の手紙だったので捨てておきます、どうせロクな内容ではありませんからね! ビリビリポイっと。
では気を取り直して…カルデアネーム、赤ジャケットに着物さんからのお手紙です!
『あのさぁ、あの霧ってどうやって出してんだ? 英霊って奴はこの目使っても殺しにくいから教えて欲しいんだけど』だそうです! 急に物騒な内容になりましたが、如何でしょう!』
『あれは…宝具の一つだから、教えられない……ごめんなさい』
『構いません! 可愛いからなんでも良いです!』
スピーカー越しに聞いていた式は、宝具だと知ってちょっとショックだったらしい。
いつもより数段脱力していた。
『悲しい事ですがそろそろお時間のようです。私もこの時間が永遠に続けばいいと思っていますが……これ以上尺を取るのは一流のMCとして、許容できる事ではありません。
では、最後に一つお伺いします』
『ん、何?』
『楽しかったですか?』
『うん、すごく楽しかった。 友達も増えたし、今日は色んな体験が出来た……だから、楽しかった』
『そうですか……わざわざ平行世界の果てから来ていただいたのです。
お楽しみいただけて、私も嬉しいです』
今日は本当に珍しい。 あのマシュが、マシュマシュタイムで何度も素に戻るなど前代未聞なのだ。
あの食欲魔人であるセイバー軍団ですら、食事の手を止めて、箸を落としている。
『また、来てもいい?』
『もちろんです。 次に来るときは、特別ゲストではなく、仲間として共に戦いましょう』
『ーーーーうん!』
ジャックらしからぬハツラツとした返事。
まるで花が咲くような笑顔を見られなかったカルデア職員&サーヴァント一同は、マシュに呪いをかけ始めた。
『では、最後くらいは元気にいきましょう!!』
『うん!』
『では、聖晶石を集めに行ったマスター達の冥福を祈りつつ〜……マシュマシューーー!!』
『ま、マシュマシューーー!』
ザッ……ザザザッ………
「お疲れ様でした、ジャックさん」
「んーん、ミケ」
お、おおぅ……予想以上に気に入っているみたいですね。
確かにジャックさんは猫っぽいですけど……
「で、ではミケさん。
今日は来ていただき、本当にありがとうございました」
「わたしも、楽しかったから……ありがと」
本当に良い子ですね。
ロンドンで戦った時の印象とはかけ離れていますね。
「娘さんたち……良い子?」
「最高の娘です」
「わたしより?」
甲乙付けがたいのが本音ですが…親としては娘だと答えたい、でもジャックさんを傷付けるのは忍びない。つまりここの最適解は……
「…………………では、お疲れ様でしたー」
「えー」
マシュマシュタイムはこれからも続く。
人理焼却の危機を脱した暁には、全国ネットで放送すると心に誓って今日も頑張る!
行け行けマシュ! 目指せ放送10年だ!!
さてどうでしたかね?
個人的にはジャックっぽさを出せていたと思うんですが…
いかんせん、持ってないから何とも言えないかもしれないです。
作中に出てきたマシュの娘というワードなんですけど、これは前の話を読んでもらえるとその正体が分かります。
ではでは、リクエストは随時受け付けているので、もうリクエストした方も、まだリクエストをしていない方も、どんどんお願いしますね〜
また次回をお楽しみに! マシュマシュ〜( ´ ▽ ` )ノシ