前回に引き続き、アルカードさんのリクエストです。
今回で決着ですが、どうにも上手く書けなかった、気がしないでもない……理由はあとがきで〜
では楽しんでくださいな。
ドンドン! パフパフ!
やけに周りがうるさい……何よ、こっちは気持ちよく寝てるのに。
どんだけ私の事が嫌いなのよ……
「あぁもう、うるさーーー」
『さぁ始まりました、カルデアvs弄られーズ! 実況、解説はマシュ・キリエライトでお送りいたします! マシュマシューーー!!
おっと、今日はラジオじゃありませんでしたね! でもマイクの前に立つと自然とこうなってしまうので許して下さい!!』
「!?」
な、何が起こってるの!? 確か私は……そう、確かあの酒呑童子とか言う鬼に酒を飲まされ続けて…
ていうか、この豪華なセットはなんなのよ…
茨木童子とカルデアの奴らが向かい合って座ってるし、その間に……なんかでっかい舞台があるし。
『ではルールを説明しましょう!
野球拳、王様ゲーム…この2つのゲームで争っていただきましょう! スキル、宝具の使用は禁止です!
勝ったチームは負けたチームに、一つだけ命令をする権利が与えられます!
ルールはゲームごとに違うので逐一説明していきます! ここまでで何かご質問は!?』
「はい!はい!」
『はい! 飛び跳ねながら自己主張をしているジャンヌ・オルタさん! なんでしょう!」
「そんなつもりじゃないわよ!」
とりあえずジャンヌ・オルタを弄りたいマシュのテンションは完全にマシュマシュタイムの暴走モードに入っている。
「これは一体なんなのよ! 突然変なイベント始まってるし! いつの間にかあんたらがいるし! 茨木童子はちょこんと椅子に座ってるし! 訳わかんないわよ!」
『はい、お答えしましょう!色々あったんです! 以上!!」
答えになっていなかった。
ジャンヌ・オルタがその答えを聞いて『ふんがぁーー!』と暴れているが、このマシュを止めるには至らない。 無念。
『はい! ジャンヌ・オルタさんが早くしろとうるさいので最初の勝負に参りましょう!』
「あんた耳付いてるの!?」
『はい、うるさいです!
では説明を始めますね! 最初の勝負は野球拳です。 聞き覚えのない方もいらっしゃますよね! とりあえず先輩からの説明を聞いてみましょう!』
マシュは不埒な発言すんなよ? という視線をマスターに向けてからマイクを手渡した。
それを受け取って力強く頷くと、その口を開いた。
『ジャンケンで負けたら一枚ずつ服を脱いで、全裸になったら俺の前で踊るゲーあがぁぁぁあ!! 過去に前例のない痛みぃぃぃい!?』
割と体重を乗せたマシュの蹴りが、マスターのケツにクリーンヒットした。
不埒どころか馬鹿な発言をした馬鹿に対しての制裁としてはベストな選択だろう。
『はい、先輩の発言は無かったことにしましょう! しかし、大方のルールは合っているので、裸踊り以外は覚悟してくださいね!
弄り倒しますので、精神的にも、物理的にも!』
カルデア勢も、弄られ勢も、全員が震え上がった。
マシュマシュタイム特有の暴走マシュならやりかねないと、本気で思っているのがよく分かる。
『はい! それでは第1戦目の参加者は〜…茨木童子さんvsスカサハさんでぇーーーす!!
両者、前に!』
その言葉に従って、両者が前に出てきた。
茨木童子は、酒呑童子との愛のために……この戦いに勝つという信念をもって。
スカサハは、なんとなくノリで……帰ってもいいなら帰ろうかな? と思いながら。
両者譲れぬ思いを胸に秘め、舞台に上がり睨み合う。
「ほう、鬼とはな……神でもないのなら楽に倒せる。 もっとも、神だろうと殺してみせるさ……ノリで」
「吾は愛のために生きる…そう、ぶっちゃけると酒呑に接吻して欲しいだけだから…」
『では、お二人のノリと愛を確認したので……早速行きましょう!
じゃーんけーん……ぽん!』
スカサハ・グー
茨木童子・チョキ
「脱げ」
「ぐっ…不覚……」 ヌギヌギ
元々肌蹴ていた着物だが、やはり人前で脱ぐのは恥ずかしかったのだろうか、少しだけ赤くなっている。
一枚の脱いだ茨木童子の見た目は……マスターの股間に直撃した。
「みっずっぎ! みっずっぎ! なんじゃそのレオタードぽっいぃぃぃっひっいぃぃぃい!」
「ひぃっ! こ、こっちに来るなぁ!」
マスターから溢れ出るピンク色の魔力に怯えたのか、茨木童子が小さく縮こまってしまった。
「先輩、うるさいです」
「痛い! とっても痛い! あと音がした! 何かがへし折れる音が聞こえたよ!」
しかし、そんなマスターの暴走を止めるべく、違う意味で常に暴走していたマシュによる肘鉄によって、その暴走は収まった。
その代償としてか、マスターの肋骨が数本犠牲になった。
『さぁ! 第二回戦です、茨木童子さんは見た目的に後がありません! 対するスカサハさんはまだまだ着込んでいるので、大分余裕があるはずです!』
「ひぐっ……こ、怖くなんかなかったんだぞ……」
『茨木童子さんが泣き始めていますが、続きと行きましょう!
じゃーんけーん……ぽんっ!』
スカサハ・パー
茨木童子・チョキ
「やった! 吾の勝ちだ!」
「むっ……やるではないか」
『さて、スカサハさんの負けですね! 脱ぐ順番としてはマントかヴェールを先に……』
「…………」ヌギヌギ
『あ、アンビリーバボーーーー! なんとなんとスカサハさん! 一番最初にそのタイツ? を脱ぎ始めましたーーー!!』
マシュの言葉通り、何故かタイツを脱ぎ始めたスカサハ。
一体何を考えているのかは分からないが、裸になった彼女は……何処か幸せそうだった。
「さぁ、次の勝負と参ろうか」
「なぜ貴様は平気そうなのだ!? 恥ずかしくはないのか!?」
「ふむ……私の身体のどこに恥ずべき部分があるというのだ?」
完璧なプロポーションをもつスカサハは、その肢体を見てくれと言わんばかりにポーズを決めている。
ちなみに、マスターの目はマシュによってボコボコにされたボクサーのように腫れ上がっており「なに!? なにが起きたんだ! 雰囲気からするとスカサ痛いって!!」
と、叫んでいた。
『素晴らしいエロスをありがとーーー! では次です! じゃーんけーん……ぽんっ!』
スカサハ・チョキ
茨木童子・パー
「クソがぁぁぁあ! なんで全裸の奴にこの吾が負けねばならん!!」
『ルールなので』
「ルールだからな」
全裸でキメ顔という行動を取ったスカサハには、残念美人という称号がよく似合う。
ジャンケンに負けてしまい、ついに全裸を晒さなければいけなくなった茨木童子。
嫌なのはもちろんだが、目の間にいるのは素晴らしいプロポーションを持つスカサハだ。
胸を見比べるとどうしても涙が出てくる。
「ぬ、脱がなければ……ダメか?」
「少なくとも私は、お前が脱いだときに味わえるであろう絶対的な優越感に浸りたい」
「人でなし!」
「お前は鬼だがな」
観念した茨木童子がレオタードに指をかけようとしたその時、酒呑童子が彼女を庇うように前に出た。
「マシュはん、スカサハはん、どうか堪忍してはもらえまへんか?
こらでも一応うちの親友……裸に剥かれるのを黙って見て見ぬふりは、出来へんのよ」
「酒呑………ぽっ」
『感動しました! 不肖このマシュ、猛烈に感動しました! 今回は酒呑童子さんの顔に免じて、裸にひん剥くのは勘弁してあげましょう!』
マシュからの許しが出たので、服を着直す茨木童子とスカサハ。
ようやく目が復活したマスターが舞台に目を向けると、そこには既に服を着なおした二人が並んでいるだけであった。
「ちくしょう……えぐっ……ちくしょう……」
「えぇやん? この勝負に勝てば……茨木もそこの黒いおかたも、好きに出来るんやよ?
マスターはんの部屋に呼んで…一晩中、情熱的に、獣のように……もちろん、うちも呼んでくれるんやろうな?」
「令呪をもって命ずる! 絶対に勝っ痛いって! それは本当に痛そうだからやめて!」
頭上に持ち上げられたマスターの叩き落とされるであろうポイントには……マシュの膝が、丁度股間を強打させる位置に置いてあった。
「2度と不埒な事を言わないと誓うなら、普通に降ろします」
「誓うから! お願いだから俺の息子を無事に返して!」
「………いいでしょう」
無事に息子の命を返してもらったマスターは、大人しくマシュの隣に座っている事にした。
『さぁ!勝負が決したので、次の試合に行きましょう!
全員参加で頑張ろう! 王様ゲームの時間です! ルールは簡単、クジを引いて赤い印の王様が当たったひとは、番号を指定します。
そして、その番号のクジを持っている方は王様の命令に従ってもらいます!
その命令を拒んだ選手のいたチームの負けになります!
クジは公平性を重視して、私が持つ事にします。なお、生死に関しての命令は禁止とさせてもらいます、では始めてください!」
マシュの指示に従って、それぞれがクジを掴んだ。
それぞれが緊張した面持ちの中、ついにクジを引く瞬間が訪れる。
『では、引いてください』
バッと一気にクジを引き抜く。
そして、赤い印の付いた王様クジを引き当てたのは……
「あら、私? どんな命令にしましょうかしら〜、アイリ困っちゃ〜う」
全員から、古い……というツッコミが入り落ち込み出すアイリスフィールだが、その怒りをぶつけるように叫んだ。
「一番と二番の人は……今後1週間、マスターの事を『お兄ちゃん』と呼びなさい!」
「ナイスだアイリ!」
マスターが喜ぶ中、一番と二番を引いた者は……
「うわっ……私よ…」
「うちもやな」
ジャンヌ・オルタと酒呑童子だった。
ドキドキして待っているマスターの方を向いて二人はこう言った。
「お、お兄ちゃん……」
「ん? そんなん、嫌やったら話しかけなければいいだけの話とちゃいますの?
うちは構へんよ?
お・に・い・は・ん…こんなんでええなら、いつでも呼んではるさかい、気にならへんよ」
マスターはジャンヌ・オルタと酒呑童子に、お兄ちゃんと呼ばれたので、気持ち悪いほど大騒ぎしだした。
ジャンヌ・オルタは酒呑童子の言葉を聞いて、普通に涙した。
マスターがあまりにもウザいので、マシュは全員のクジを回収すると次の勝負に乗り出した。
『では、クジを掴んで下さい……』
全員がクジを掴むと、一気に引き抜く。
さてさて……次の王様は誰になるのか…
「あ、私ですか? 王様ゲームより聖女ゲームにしませんか?」
ついに来た、ここに召喚した時の言葉が
『あ、黒い私がいます。 とりあえず
でマスターを唖然とさせた聖女(爆) 。
マシュマシュタイムを毎回、大爆笑しながら聞いている性格破綻者でもある。
「んじゃとりあえず、3番と5番さん」
「げっ……私よ…」
「吾…か……」
ジャンヌ・オルタと茨木童子は気づいていない。 二人が命令の前に番号を言った瞬間の、ジャンヌ・ダルク(悪)の笑顔に……
「えーと……マスターとエロエロなプレイをして下さい。今すぐ、ここで、早く、早く、ハリーハリーハリー!!」
全員が思った。
『あ、こいつ最悪だ。 多分聖女じゃなくて、性女だ』………と。
命令を出された二人は無表情になり……
「「あ、リタイアで」」
と答えた。
当然の選択だろう。
とりあえず、ジャンヌの命令を聞いた瞬間暴れ出したマスターの息子が、マシュによって………これ以上は言うまい。
「で、貴方達が勝ったのだけど…変な命令は無しよ? そこのクソ性女みたいなね」
「クソとは失礼な。 ちょっと性格悪いだけです!」
そんな事を、えっへんっ! と胸を張って威張っている辺り、この聖女はきっと、白いアヴェンジャーで間違いないだろう。
「で、どうするのよカルデアのマスター?」
「俺の息子を返して………」
切実なお願いだったらしい。
だが無理なものは無理なので、マシュによる『黙れ』の一言で
「それでは先輩の代わりに私が……」
「まぁ……無理難題じゃなきゃ聞くわよ、ルールだし」
「汝……そこは守るのだな……」
こほん……とマシュが咳払いをすると、シンたした空気に包まれた。
弄られ組は、先ほどからのマスターに対する制裁を見ているので戦々恐々としている。
「簡単な事です。 2度とイタズラでこんな事をしないでください。
次にやった場合は、カルデアのサーヴァント全員で襲いかかって裸に引ん剝いた挙句、先輩の前で全裸ダンスを披露してもらいます」
茨木童子もジャンヌ・オルタも、全力で首を縦に振っていた。
特異点の元凶を倒した? せいなのか、二人の体からキラキラと光が漏れ始めた。
英霊の座に帰るのだろう……最後に、と言って、今回の出来事に対して話し始めた。
「マスターが代わったらカルデアに行ってあげるわ」
「酒呑の接吻………」
一人だけ、最後の最後まで自分の欲に忠実だった。
「そんなん、うちの所に来てくれるんなら……いつでも、どこでもしたるよって…早よカルデアに来ぃ」
「酒呑〜」
そして二人は姿を消し、カルデア陣もやる事が無くなったせいか、続々とレイシフトをしてカルデアに戻っていった。
『僕、途中から空気だったよね!』
その後、この事件を知っている全てのメンバーは、ジャンヌとマシュを怒らせたらヤバいという危機感と、マスターに近づいてはならないという暗黙の了解が出来てしまったらしい。
まえがきで言ってました言い訳がこれです。
どうにもキャラが多くて生かしづらい……マスター、マシュ、酒呑童子、茨木童子、ジャンヌ・オルタ、ジャンヌ・ダルク、スカサハ、アイリスフィール、ロマ二………2話完結にしたい奴が出す量じゃねぇな。
次からは気を付けます!
そろそろリクエストの量が少なくなって来たので、出来ればリクエスト募集してます。
活動報告に『fateネタ集・リクエストボックス』というスレがあるので、リクエストしていただける方はそちらにお願いします。
では次回も…マシュマシュ〜( ´ ▽ ` )ノシ