聖晶石
それは多くの魔力が込められた美しい石である以上に、マスターやサーヴァントの体力、魔力を全回復させる事が出来る摩訶不思議な石だ。
自己紹介が遅れましたね、私の名前はマシュ・キリエライト。
最近では礼装を装備して出撃するだけで、マトモに戦闘を行っていない事が多いデミ・サーヴァントです。
デミ・サーヴァントって何か…ですか? 説明するのが億劫なので、ドクターかダ・ヴィンチちゃんに聞いてください。
話を戻しましょう。
「よし……これだけあれば…」
そういう先輩の手には多くの聖晶石が抱えられていますね。
このカルデアには様々な科学の結晶が存在するが、この技術に関してはロンドンの時計塔や、アトラス院にすら勝っていると自信を持って言えます。
「来い……スカサハ…」
そう、サーヴァントを聖杯の力無しで召喚する事が出来るんです。
え? ならなぜ先輩が神に祈るようなポーズになっているかですか?
………それはですね。
まぁ、見てれば分かりますよ。 おっと、先輩がサーヴァント召喚機に聖晶石を投げ込みましたね。
本来なら4つでも良いんですけど……おぉ、今日は40個も行きましたよ。
先輩、カッコ良いです。
「セイバー、セイバー……? この私がセイバーとは、どういう理由だ?」
「DEBUUUUUUUUUUUU!!」
あぁ、まさかのカエサルさん登場で先輩の心が砕け散りました! ちなみにカエサルさんがここから出てくるのは20回目です!
「元気出してください!」
と声をかけると、虚ろな瞳でサムズアップしてくれましたね……
「セイバー、セイバー……? この私がセイバーとは、どういう理由だ?」
「DEBUUUUUUUUUUUU!!?」
「セイバー、セイバー……? この私がセイバーとは、どういう理由だ?」
「DEBUuuuuu………」
あぁ! カエサルさん3連発に先輩の心が再び砕け散りました!
「だ、大丈夫ですよ!」
まだ7回も残ってるじゃないですか! と声をかけると、無言で次のサーヴァントを呼び出すボタンを連打しています。
あ、光の円環が一本だ……それも6連続で。
「疑心の書……ムーンセルオートマン……疑心の書……疑心の書……青の黒鍵……アゾット剣……」
酷いです……ひたすらに酷いです。
ーーーーっあれは!?
「先輩! 光の輪が3本ですよ! しかもランサーの金カードです!」
「スカサハ師匠キターーーーー!!」
裏向きだった金カードが表向きになる。
ーーー毎回この瞬間は緊張しますね、しかも金でランサーとなるともしかして……
「アナタが新しいマネージャー? ヨロシク。大切に育ててね」
「ドチクショウがぁぁぁぁぁぁあ!!」
「「ひゃうっ!」」
先輩にしては珍しいガチ切れを見て流石にビックリしてしまいました……ひゃうっとか…恥ずかしいです。
それにしても…エリザベートさんでしたか。
彼女の場合は既に召喚してあるので、エリザベートさんの魔力が上昇して、宝具の威力があがるだけですね。
「マ、マスター? アイドルのエリちゃんですよー、貴方が子イヌだった時代からランサー枠で活躍してきたエリちゃんですよー」
うわっ、エリザベートさんが気を使ってる姿なんて中々見れるものじゃありませんよ?
いやむしろ、そんなエリザベートさんにすら心配されるレベルって事なんですよね……
「そ、そうですよ先輩。 スカサハさんが来なくても、私達には優秀なランサーであるエリザベートさんがいるじゃないですか!」
「でも、師匠が欲しかったんだもん」
「何よ、私じゃダメなワケ?」
「ダメじゃないけど……宝具の威力低いんだもん…あと、使う度に脳が揺らされるんだもん」
あ、エリザベートさんがブルブルしてます。
でもこれは先輩が悪いですね。 乙女心を理解してなさすぎです。
「マスターの……マスターの……バカァァァア!!」
あ〜あ、泣かせちゃいまいましたね。
マスターの名前を叫びながら走り去って行きましたけど……各方面から苦情が来そうですね。
「エリちゃん……」
「先輩が悪いですよ、あんな事言われたら傷つくに決まってます」
「どうしたらいいかな?」
「知りません!……と言いたいところですが、先輩だけにすると更に被害が増えそうなので、特別に助言します」
「助かる!」
おや、先輩の目にハイライトさんが帰って来ましたね。 おかえりなさい。
どうやら反省しているみたいですし、エリザベートさんをあのままにしておく訳にはいきませんからね。
「走って追いかけて、ごめんなさい! って頭を下げれば許してもらえると思いますよ」
「わかった、ありがとう!!」
走って追いかける先輩の背中は、なんだかさっきよりも一回り大きく見えますね。
さて、私もそろそろドクターの手伝いに行くとします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「エリちゃん! 待ってエリちゃん!」
何よ! 私だって頑張ってるのに、最近は召喚機と向き合う度にスカサハ、スカサハ……
そんなに私じゃ嫌なの!? 今までマスターの為に頑張って来たのに、私じゃダメなの!?
「ごめんエリちゃん! さっきは気が動転してて、思ってもない事言っちゃっただけなんだ! 俺が初めて手に入れた時から、エリちゃんが大好きなのは信じてくれ!」
………………ボッ!!
は、恥ずかしっ! 何を急に言ってやがるのよこのマスターは!
他の目が無いからまだいいけど……って、とりあえず、と、止まってあげようかしら。
「なによ……そんな事言いながら心の中ではスカサハ狙いなんでしょ?」
「そりゃ狙ってるのは否定しないけど、それでもエリちゃんをスタメンなら外す事なんてしないよ。
まぁ、特殊な特異点のときとかは我慢させちゃうかもしれないけど、それでもエリちゃんにはいつまでも活躍してもらうつもりだよ」
「はぁ………」
なんでこのマスターは一々恥ずかしい事を言うのかしら……でもまぁ、今回だけは許してあげようかしら。
「ふふっ……セイバーが相手の時も外しなさいよ?」
「ーーーーっ! ありがとうエリちゃん!」
「って、ちょっ! いきなり抱きついてくるんじゃないわよ!!」
実年齢はマスターより上だけど、精神と肉体の年齢は14歳なのよ〜〜!!
まぁ、必死に抵抗する気もないんだけど…
「と、そろそろ向こうに戻ろうか」
「子ジカにも迷惑かけたしね、謝っとかないと」
そのまま歩き出すマスターを見ていると、やっぱり乙女心が分かってないとしか思えないわね。
とりあえず無言で手をマスターの手に当ててみましょうか。
「ん? どうしたのエリちゃん」
あ、やっぱり今度調教しなきゃいけない気がしてきたわ。
「………手」
「手?」
「握り……なさいよ」
「へ?………あっ! お、おう!」
ガシッと握ってくる大きな手。
出来ればもうちょっと優しく握ってくれると嬉しいけど……ま、今はいいとしましょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あ、先輩」
どうやら、無事にエリザベートさんと仲直り出来たみたいですね。
手まで握っちゃってまぁ……
「っとと………先輩、ダ・ヴィンチちゃんからのプレゼントですよ。
竜の牙一本と、呼符です。」
「あ、いや〜、今はちょっと……」
エリザベートさんの方をチラチラ見ながら話してますね…初々しい感じですね。 私はこういった経験がないので、あくまでもそんな気がするだけですが。
「いいんじゃない? 出る確率なんて低いでしょうし、マスターには私がいればスカサハなんていらないんだしね」
「よし、エリちゃんの許しも出た事だし……そりゃ!」
気合が入ってる分、外した時のショックは大きいんですよねぇ……
「影の国よりまかり越した、スカサハだ。
マスター……と呼べばいいのかな? お主を」
って、本当にスカサハさんが来たんですか!?
「師匠キターーーーーーー!!!
ドンドンドンパフパフパフーーーー!!
これで怖いもん無しじゃぁぁぁい!」
物凄い喜びようですね……念願のスカサハさんが来たんですから仕方ないかもしれないですけど……
ほら、エリザベートさんがまたブルブルしてますよ。 しちゃってますよ。
「子イヌのバカァァァア!!」
「親密度下がった!? 待ってエリちゃぁぁあん!!」
ダダダっと二人して走り去って行きましたね。
ほら、見てくださいよ、このスカサハさんの顔。 唖然としてらっしゃいますよ。
「私のせい……なのか?」
「いえ……これが何時もの光景です。
そして、これからは貴女もこの光景に馴染んで下さいね。 スカサハさん」
「あぁ、久しぶりに楽しめそうな場所だ」
前より倍くらい長いですねw
それはそうと、実はこのガチャの選出は作者が以前体験したものです。
10連引いたらDEBU3連からのワカメフィーバー、そしてエリちゃんの宝具強化……携帯叩き割ろうかと思いましたねwww
もし、何かリクエストがあれば言ってくれてもいいのよ?(チラッ