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嘘予告一回やってみたかったので満足しました←
「モモンガ様とベタベタと……いくら友人だからって許せません!あぁっモモンガ様っ!慈悲深き尊い御身!」
ちょっとちょっとちょっとタブラ様ちょっと。
この子スゲェ怖い顔で睨んでくる!
「モモ、 モモンガさん」
「くそっ!GMコールもメッセージもダメだ!」
「いやそんなどうでもいいことよりも、 見て。 今すぐ見て」
「どうでもいいって、 コンソールも出ないんで…す…」
「モモンガ様?いかがなさいましたか?」
さっきまでの鬼のような表情はどこに行ったの?
と問うたら殺されるな、 と私の第六感が告げていた。
耳障りのいい声に女神のような表情で、 モモンガさんを見上げるアルベドさんは立ち上がると必死の様子でモモンガさんに詰め寄っていた。
なんかモモンガさん光ってる気がする…なんだあれ。
あっそっかー流石タブラ様だーアルベドさんに音声機能までついてるーモモンガさんとの会話も成立してるわー凄いー抱いてー
なわけあるか。
「GMコールが効かないようだ」
「あっ本当ですね……バクでしょうか?」
「(ギリィ)」
「ひぇ」
「お許しをモモンガ様。
無知な私ではGMコールというものに関してお答えすることができません」
おぉっ!改めてみるとアルベドさん凄い美人だ。
何か考え込むようにアルベドの唇を凝視するモモンガさん。 昼間っからいやらしいことはダメだけど、 今は夜中だからいいんだろうか?ダメだアルベドさんが怖すぎて思考回路がおかしい。
私もあれぐらい綺麗な見た目になれたらニグレドさんと釣り合いが……いやいや今はそんな場合じゃない!
一応コンソールを試してみたけど開かない。 モモンガさんの言う通り使えなくなっている。
相変わらずのクソ運営っぷりを披露してるのかな?それともユグドラシルのサービスが終了というのはドッキリだったとか?
外の様子はどうなっているんだろう?他にも私たちのように最後まで残っていたプレイヤーもいたはずだから、 話を聞いてみたい。
「モモンガさん」
モモンガさんはコクリと頷いた。
「あの、 モモンガ様!先ほどの守護者統括としてあるまじき失態を、 払拭する機会をどうかいただけないでしょうか?どうか、 どうかっ」
モモンガさんが口を開こうとした次の瞬間。 今にも泣きそうなアルベドさんが胸元で腕を組みながら許しを乞うていた。
なんか可哀想だな……GMコールくらい教えてあげよ、 と声をかけようとするもモモンガさんが先に口を開いた。
「お前の全てを許そうアルベド。 しかし今は慎重に行動しなくてはならない、 それほどの事態なのだ。 分かるな?」
「はい!そうとは知らず取り乱してしまい申し訳ありません」
「うむ」
モモンガさんがチラッとこちらを見てきた。 え?何だろう。 アルベドさん胸大きいとかかな。 跪いたら凄い見えますもんねモモンガさんのむっつりー!
……スタッフですねを殴られた……全然痛くない……優しい……。
「えっ!?」
「チッ」
「あっごめんなさい……」
いかんいかん。 思わず声を出してしまった。
でも普通声でるよね?
だって今スタッフが当たったのにダメージ表示0が出ないし、 何より体の感覚と脳の反応が一体化してたような気がしたんだから。
それに……今頃気づいたけど、 アルベドさんの口動いてた。
あぁ!モモンガさんはさっきそれを見てたのか!
こんな時でも冷静とか流石アインズ・ウール・ゴウンのギルド長だ。 かっこいい。
「セバス」
「はっ」
沈黙。 えっちょモモンガさん?おーいモモンガさん?
骸骨の無言怖い。
「セバス。 大墳墓を出て周辺の地理を確認せよ」
「承知いたしました。モモンガ様」
「えっ?1人で行かせるんですか」
「昆布サケ。 貴方先ほどからアインズ様に意見しているようだけれど、 何様のつもりなのかしら?」
「申し訳ありませんでした!」
「分かればいいの」
染み付いた社畜根性は私にきっちり60度のお辞儀
をさせた。
そうだよねーモモンガさんには考えがあってセバスさんに行かせるんだから私が意見する必要ないよね分かります。
けど気になったんだもん……そんな怒らなくたって……アルベドさんさっきから私にあたり強くないか?
「よ、 よいアルベド。 昆布さんも頭を上げてくれ」
「はっ!偉大なる御身」
(テステス。 ニグレド大好き隊長の昆布さん応答願います)
おぉう!?耳元で声がしてとっさに左耳を抑える。
アインズさんの一撃!
効果はバツグンだ!
(死にます)
(生きろそなたは美しい)
(アインズさん余裕かwってかメッセージ使えましたね。 これで意思疎通が楽になりますよ)
(ですね。 とりあえず彼らには退室してもらいましょう)
「プレアデスたちは侵入者を警戒せよ」
「はっ!」
「アルベドに命ずる。 今より1時間後に第六階層の闘技場に来るよう守護者たちに伝えよ」
「かしこまりました」
「第四、 第八守護者はよい」
「はい。 しかと承りました」
なるほど。 これで人払いと状況把握が一気にできるわけか。 流石モモンガさん頭いいな。
「はぁ……一体何がどうなっているんだか……」
「支配者の仮面一気に外れましたね。 骨だけに」
「黙れヘタレ悪魔」
「私をヘタレ悪魔と呼んでいいのはタブラ様だけです(キリッ)」
なんだそのやれやれ、 というポーズは!私の渾身のキメ顔に文句でもあるっていうのか。
「……まぁ1人でこんな状況に陥らなくてよかったです。 ね、 ヘタレ悪魔」
「ちょっと聞いてますか!?」
「ほら時間ないんだから行きますよヘタレ悪魔」
「むっつり骸骨」
「じゃあ俺は先に転移するので、 第六階層まで自力でお願いしますね」
「連れてって!連れてって!」
「必死か」
結局一緒に連れて行ってくれた。 優しさの塊だからなモモンガさん。
だからこそ癖の強いギルメンに愛されていたんだろう。 昆布納得。
というか第六階層初めて来た。 闘技場とか古代の遺物っぽくて超かっこいい。 残念ながら例の事件の時は第五階層で出会ったニグレドさんに見惚れすぎてそれ以降の戦闘頭に入ってこなかったんだよなぁ。
……ん?アルベドさんと会話が成立したってことはニグレドさんとも会話が成立する的な素敵展開があったりするのかな?
無いな(笑)
流石にそこまで夢見るボーイじゃいられない。
「昆布さん?いいですかこれから他のNPCたちに会います。 そこで俺は態度を変えるかもしれませんが、 それに合わせて下さい」
「それアドリブ、 ってことですか?というかゲームなんですから口調なんて」
「ユグドラシルで布の感触がわかったり、 NPCと会話したり、 匂いを感じたりしたことあります?」
「無いです」
「つまり、 今ここにいる俺たちは未知の世界に飛ばされたのかもしれません」
「えぇっ?」
いやいやモモンガさん(笑)それはいくらなんでもアニメの見過ぎでは?
それならまだ進化版DMMOとかの方が納得できますけど。
しかし、 モモンガさんの妙に真剣な様子(骸骨なのに真剣具合が伝わる謎)
に黙って頷いた。
多分ほらモモンガさんの病気が再発したのかもしれない。
別名ウルベルト病。
闘技場に足を踏み入れるとその美しさに目が細まる。 星空と相まってなんと美しいことか。 驚キング。
「とぅっ!」
空中4回転を決め優雅に着地したのはダークエルフだった。
Vサインを決めモモンガさんの元まで駆け寄ってきた少女……名前は確か
「アウラ、 か」
そう!アウラさん!
茶釜さんの作ったNPCだったよね?うわぁ流石のクオリティ。 可愛いなぁ。
「いらっしゃいませモモンガ様!……と、 あの?」
「こちらは昆布 サケ。 私の友だ。気にせずともよい」
「え、 えっと……こほん。 私たちの守護階層までようこそいらっしゃいました!」
気にせずともよいって貴方……まぁ初対面だし気まずくなるよりは無視してくれてた方が楽か。
というかそのオーバーロードっぽい演技に即座に入れる対応力が凄すぎて私が話したら台無しになりそうな予感。
なるべく黙っておこう。
「マーレ!モモンガ様に失礼でしょ!とっとと飛び降りなさいよ!」
「む、 無理だよお姉ちぁゃん」
「マーレ!!」
「わわ、 分かったよぅ」
声のする方を見ればアウラのように飛び降りて、 着地の際チラリと見える素敵な太も……何でだろう。 一瞬ペロロンさんを殴りたくなった。
この2人が茶釜さんのNPCか。 モモンガさんを見る目が輝いてる。
2人とも凄い好きなんだなぁってのが伝わってきて飴ちゃんあげたい。 無いけど。
(昆布さん。 魔法とか試したいんですが、 先にやります?)
(それはこの双子に処刑されろってことでアンサーですか?)
(あぁ。 2人ともギルド武器に興味津々でしたしね)
そう言うことじゃないぞ鈍感骨野郎。