ーーーあれから数時間後。
俺は何とかお花畑?から無事に帰還した。どうやら北郷一行を通り抜けようとしていたら限界が来てしまいそのままスヤァ。どうやら簡雍が助けてくれた様だ。
しかしあの時は本当にヤバかった、危うく前世と同じ様に死ぬところであったかもしれない。部下には当然心配され、春華(簡雍の真名。何故か預けられた)には泣かれ、星には小言を言われた。
忙しい事もあり医者に中々診せていなかったが、今回は流石にヤバイという事で医者に診てもらった。そしたら『お前は阿保か!!』とマジギレされ無理矢理寝かされた。まだ仕事が片付いていないので抜け出そうとしたら気絶させられた。解せぬ
其れから1日くらい寝ていたそうだ。急いで溜まりまくっている仕事を片付けようと起き上がろうとしたら医者に拘束された。
医者の話によると部下が頑張ってくれているらしい。本来は俺の仕事なので面目無い……。医者によるとあんなオーバーワークな生活を送っていると明日にでも死ぬと言ってきた。それでも無理だと答えれば、『華佗と言う奇妙な治療をする医者がいるから機会が有れば探せ』言っていた。
そんなん探してる暇無いんだけどなぁ。
それに最近星が『主!』『主!』となんか五月蝿い。俺はクーデターなんか起こすつもりねぇよ?一応政権握っているが面倒いし俺なんかにここの主人は重過ぎる。それに魅力が無い俺なんかがクーデター起こした所でついくるのは極僅かな知り合いぐらいだろうし………。なんにしてもそんなことするぐらいなら故郷に帰ってのんびりしたいなぁ
それに北郷達が近くにいるのにそんな話止めよう、謀反かと思われちゃうから
話は変わって、遂に黄巾の奴らが反乱を起こしたらしい。星に言っていた事が本当になってしまった。
どうも2日後にその鎮圧に行く様で、文官なのに俺も呼ばれた。確かに問題だが俺は政務の方やりたいんだが………。
理由は分かってる。何故か何時も俺の率いる軍の統率力が異常にあり、其れは偶に関羽や張飛の功績を上回る程だ。
全く訳がわからない。皆んな妙に気合が入っている。それにこの前の戦で近くにいた兵士が流れ矢から身を挺して肉壁になってまで守ってくれたりして俺が自分の命は大切にしろと叱った程だ。
春華や星に聞くと『李儒様の人望が伺えますね』や『李儒殿だからこそだな』と言ってくる。
そら、人使いの荒い北郷一行と比べりゃましだけどさぁ
おかしいなぁ、精々俺がやったのは仕事をなくした難民を保護し職を与えたり、街や城にいる人達に話しかけたり、相談に乗ったり、問題を解決してやっただけなのになぁ。
戦場じゃあ、本当の後方で指揮してるだけだぞ。他の武官みたいに先頭切って突撃なんてしないのに。
そんなことを考えながら俺は思考を仕事モードに変えて少し遅れた仕事に取り掛かった。
そして時が経つのは早きものであっという間に二日後、黄巾討伐の日になった。
はっきり言うと二日なんて有ってないようなものだった。
ずっと部下と仕事に明け暮れていたし、前日になって討伐を企画した一部の武官達(北郷一行も含む)が何やら特別訓練と言って北郷とイチャコラしてた。
『は?(怒)』
と言いそうになったマジで。慌てて口を塞いだがね
つか北郷を強くする意味ある?生存率を上げるため?イヤイヤ北郷は戦場に出ないし一番後ろにいるだけじゃん。其れとも戦力にする為?其れこそ冗談。たかが剣道やってた学生が一気に強くなるとでも?覚醒とかすんのは創作の中だけだ
はっきり言うとやる意味ないと思うんだ(確信)
まぁ、その結果準備は少数の武官でやる事に。そして手が足りないと俺に丸投げ………。
完全に俺の管轄じゃねぇ!
お前ら面倒くさいだけだろ!其れにイチャコラしてる奴らも指示くらいできるだろ。せめて命令だけも部下に言っとけよ。
その所為で俺はもうおなじみであるTETUYAをして夜通し準備に取り掛かりました(泣)
翌日、夜もお楽しみの様だった北郷一行が何食わぬ顔で指揮を取っていた。僅かに疲労が見えるのは気のせいか?支障がでるまでヤルって………。
ゆうべはおたのしみでしたね………ってか!?
関羽に至っては過去北郷が来る前に『武人たる者いついかなる時も動ける様に気持ちを戦場に身を置くものだ』と言ってたけどそれって戦場(意味深)だったんですね〜。
まぁ、そんなどうでもいい話は置いておき、仮眠でもとりましょかね。これ以上考えても何も生み出さない…………俺の怒りや不満以外。
考えないと言っていたが振り返した馬鹿共への怨念を抑えつつ自分が指揮を取る兵士を編成し終わった。
未だ時間がありそうだ、やっぱり仮眠でも取るか。いや、部下が働いてるのに一人だけ寝る上司は無いな。それじゃあ、前世での俺の上司とそう変わり無い。もっとも状況や立場はかなり違うが
かなり眠いがいつも通りだ、問題は無い。
だからこの時間に政務の方をしようかなと、思っていた所忙しい筈の兵士が声をかけてきた。
「李儒様、宜しいでしょうか?」
「む、どうした?何か問題でもあったか?」
だとしたらヤバイ。今は出陣の方が優先だ政務よりも其方を優先しなければ
「いえ、李儒様に仮眠場所を用意したので出陣まで少し時間が有りますので仮眠を取って頂ければと」
嬉しすぎる、兵士達の気遣いに俺涙目。でもさっきも言ってたが部下が働いてるのに一人だけ寝るって……流石に……
「いや、しかし…それは……」
「各部隊長には許可を貰っております。それに私達はそれについて李儒様がサボっているなんて考える者は此処にはおりません。其れに昨夜も一睡もしていない御様子。皆、貴方様に倒れられると困るのです。どうかご自愛下さい」
俺は他の兵達にも視線を這わすと皆うんと頷くのが伺えた。お前ら………。
此処まで言わせておいて話を蹴るのはもはや侮辱だ。俺は彼らの話を承諾して仮眠をとった。
ーーー出陣後
何やらガチャガチャと金属の擦れる音や大勢の足跡、馬の声などで俺は起きた。
はて、俺は仮眠を取っていたはず。何故馬の上で寝ているんだ?
ぼーとする頭では中々考えるのは難しかったが何とか隣にいた部隊長の一人に声をかけた。
よく覚えてはいないが此方で準備をしておいたと言う旨のことは言われた気がする。有難い
しかし、この身体は寝起きということもそれほど関係ないが睡眠を推進してくる。
うとうとしていた俺に気がついたのかいざとなったら起こすと言ってくれたのでまた俺は眠りに落ちてしまった。
後々考えると何と情けないことか。馬の上で寝るなんてとてもじゃないが格好つかない、ましては戦場に向かっている時に寝るなんて愚の骨頂だ。とんだ醜態だ
しかし、今思えば何故馬の上で寝れたのだろうか?初めて馬に乗った時には揺れたりバランスが崩れそうになったりでとても寝るどころでは無かった筈だ。これもこの身体の睡眠欲故だろうか?だとしたら我ながら中々の根性だ
因みに俺が完璧に目を覚ますのは討伐が始まる前であった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
さて、話は李儒の話から少し外れる。
劉備軍は同じく黄巾討伐に向かっていた曹操軍と色々あって合流し、目的を同じくするということで共同戦線を張った。
その度、お互いの顔合わせと軍議も兼ねてこの二軍の代表者が集まった。
曹操側からは曹操、夏侯淵、夏侯惇+その他
劉備側からは北郷一行(劉備、関羽、張飛、北郷)、李儒+その他
しかし、この顔合わせと軍議を兼ねた集りに曹操こと、華琳は不満を抱いていた。
其れもそうだろうこの集りに応じた理由の1つは『可愛い女の子探し』であった。確かに自分のお眼鏡に叶う者はいた。いたのだが見た目だけであったのに気がついた。
どうにも北郷一刀と言う男に心酔し過ぎてとても残念な中身であった。聡明な彼女はそのことに気づいてしまった。
他の者も見ても目立った者は居らず、劉備も関羽と同様に北郷一刀に心酔しているようだがどうにも此れ迄やって来れたなと内心あきれていた。
北郷一刀からくる視線もあまり良いものではなく男嫌いの彼女としては最悪であった。しかし、下手に罵倒すると面倒なのがわかってしまった。なので何とか心に留める事だけに出来た。
無論、彼女の部下は別の様で夏侯淵、夏侯惇共に彼らを威嚇していた。夏侯惇に至っては牙を剥き出しにしていた。
そして華琳は劉備達が言っている甘ったるい理想論を聞き流しながら周りを観察していた。
最早この空間にいる意味は彼女には見出せなかったが、まだ軍議の方が終わっていなかったので仕方なく残っていた。
そうしてあたりを観察した結果、ある者が目に入った。
始まった当初はあまり気づかなかったがやけに疲労が溜まっている顔をしている男がぐてっと椅子の背に倒れる様にもたれ掛かりながら寝ていた。
そう、李儒である。
この集りに無理やり入れられた彼は集りの最初に一度起こされたが10分もすれば夢の中へ、そして現在に至る。北郷一行の方に注意が向いていたので中々気付かれなかった。
代表者として参加しているのだからはっきり言って大変失礼である。
華琳から見てその男は最初こそ劉備軍の評価を更に下げることの出る人物であったが、周りに控えている劉備軍の兵達がそわそわと起こそうか起こさないか迷っている様なそぶりを見せ、その他にも男を気遣う様なそぶりをしていたので兵には好かれているのだろうと少し評価を上げた。
すると華琳の視線が李儒にいっていたことから北郷一行も李儒の状態に気づいてしまった。
「李儒!貴様ッ大事な集りの最中に何事だ!」
その中でも関羽が一番早く行動を起こし、李儒の顔面を殴った。そのことで寝ている為受け流しが出来ない李儒は吹っ飛んだ。
確かに対応は間違っていないがもう少し穏便に出来なかったものかと思う
「ゴフッ………何」
吹っ飛んだ李儒は流石に起きた。しかし、寝起きな為意外と対応が悪かった様で其れは北郷一行の機嫌を逆撫でするのには良かった様で、その筆頭である関羽が追撃をかけようとした。
「何だその態度はッ!全くお前はいつもいつもーーー」
「ーーー其れより早く軍議の方を始めないかしら?」
流石にこんな茶番を見せられ続けるのは御免だと思った華琳は本題に話を変えた。
彼女にしては珍しく、この一方的に痛めつけられる李儒に少しだけ同情が湧いたのもあった。
かくして話は軍議へ
「其れで、何か策はあるのかしら?あなた達の策を聞きたいんだけど?」
「「「「………」」」」
その問いに北郷一行は押し黙る。普段から李儒に全て任していた彼らだ、今回に関しても何も考えていなかった。
その様子に華琳はまたため息を吐く。彼女の所にも劉備軍はある程度の勢力として噂は来ていたのだ、其れがこんな者達の集りだと失望した。
「おい、策だ。何か言え」
「李儒!早く言うのだ」
「李儒さん、良い作戦は?」
華琳の冷め切った目を見た北郷一行は慌てて李儒を前に突き出した。上から関羽、張飛、劉備、因みに全て小声である。そして北郷はと言うと何やら考え事をしている。大方『天の知識(笑)』から良い策を言おうとしているのであろう。
李儒はやれやれと思った。都合良くこんな時にだけ縋り付いてくる彼女達に李儒もまた呆れていた。しかしこのままでは曹操の協力は得られないと思って発言した。
「………では私から策を。私の策はーーー」
李儒は黄巾討伐じたいは警戒していた為、地形や状況については調べていたので策を作ることは造作もなかった。
「ーーー以上です」
李儒の策の提示は調べていた事もあってわかりやすく、的確な策であった。また、前世で培ってきたプレゼン能力もこれに加わりよりわかりやすかった。
その事に華琳はこの李儒という男の認識を改めた。彼女は男嫌いでは有るが優秀な者は基本好きである、逆に言うと無能は大嫌いである。
「へぇ、あの男……使えるわね」
李儒の策はどうやら華琳を其れなりに満足させるものではあった様で彼女達、曹操陣営も李儒の策を承諾し軍議も纏まった。
その間、北郷と李儒以外の劉備陣営は自分の功績でもないのに何故か自慢げにしていた。北郷は自分の『天の知識(笑)』披露出来なかった事に李儒を内心罵倒していた。
お前が何か言ってもどうせ良策は無かっただろうに……。
こうして黄巾討伐はスムーズに進み、劉備・曹操の合同軍が勝利した。
その際、劉備陣営では李儒が、曹操陣営では夏侯惇が大きな功績を上げた。
この時李儒軍はこの時恐ろしい程の統率力を誇った。何でも皆気合が入りすぎて暴走したらしい
そしてその気合の入り具合に李儒の頬は引きつっていたという。
その結果華琳は舌を巻き李儒への関心をより深めた。
また、李儒は黄巾討伐の首謀者と思われる方々とひと悶着あったり、無かったり
何にしても黄巾討伐は無事に終わった。
後半から文章がグダグダになってるかも……
これ何人称だろ?複数三人称とでも言おうか?何ていうか文字に統一感がない……。強烈な違和感を感じたら言ってください、編集します。
他にも気になる点、おかしな点、矛盾点など違う話数の話でも良いので言ってください。
あと感想くれた方々は有難うございます。返信は地道にやってくつもりなので返信内容が思いつき次第返信します。