今回の話は全く話が進みません。前の話の後付けの様なものです
題名に裏とついていますが別視点と考えてもらった方が良いです
其れでは本編へ
もう訳が分からない
そりゃあね大事な顔合わせの時に寝てた俺も悪いよ。でもね殴るこたぁねぇよ
酷いもんだよ。目覚めの挨拶がグーパンチだなんて。口で言って起こしてくれたらきっと俺起きたよ、其れができないならせめて加減して物凄く痛いから。
はぁ、相変わらず関羽はカルシウム足りて無いのだろうか?今度煮干しみたいなもの差し入れしたろかな。キレる若者って怖いからね。
其れにね、元を辿れば君たちが悪いんだよ。俺に仕事押し付けて休む暇を全く与えないから(尤も政務もあるから休み無し)
まぁ、そんな些細な言は良いさ。もう慣れたからな
一応俺の記憶があるものだけ話しておく
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顔合わせの自己紹介の時は記憶があった俺も名を名乗った気がする。それが終わって劉備達が理想?を語り出したあたりで強烈な眠気に襲われた。
奮闘の甲斐なくいつの間にか寝ていたらしい。後で聞いたが近くにいた兵は「疲れているだろうし……」なんて言って起こさなかったらしい。これについてはしっかり叱っておいた。尤も俺が悪いので強くは言えなかったが……
そのあと程なくして熟睡していた俺に気付いた関羽が俺を殴って俺起床。
気持ちよく寝てたところを顔面の激痛により邪魔された俺はどうも態度が悪かったらしくさらに絞められそうになった。
どうもその時に曹操殿?曹操様?なんでも良いや、曹操殿が助け舟を出してくれた。
俺では暴走は止められないのでありがたいことだ。まぁ、本当に早く軍議の方に移って終わりにしたいだけかもしれない。
確か男嫌いだったと聞くし、北郷一行に不快感のようなものを抱いている顔だったのできっとそうだと思う。
詰まる所関係無いね。ハハッ
話を戻そう、軍議の方にやっと話が行った時曹操殿が「策はあるのか?」と問ふた。
当然普段から俺に仕事を押し付けて軍師まがいのこともさせている彼らにとってそれは答えられるものではなかった筈だ。
それを証拠に曹操殿が軽蔑の視線のようなものを向けると慌てて北郷を除くメンバーが俺を前に押しやった。
『策はないのか!』と小声ながら必死に縋ってきた。
もはや哀れである。
普段何ともないくせにこう言う時だけ無駄に頼ってくる。俺は彼女らに深い呆れのような諦めのような感情が湧いたが取り敢えずお望みのとおりにすることにした。
自分の考えというか企画した内容を話せば良いのでプレゼンテーションと一緒だ。
無駄に社内で場数はこなしていたし、ちゃんと情報も集めていたのでなんの苦もなく策の提示は済んだ。
そのことに対し曹操殿は満足気にしていたのをよく覚えている。
後で聞いた所、俺の策は曹操殿が考えていた策と似通っていたらしくその上プレゼンテーションのおかげで非常に良かったらしい。
なんにせよ満足してくれたのなら何よりだ。無駄に『孫子』や『尉繚子』なんかの兵法書を読み漁ってそれを応用出来るようにしていた事が役立ったようだ
そう言えば唯一俺に縋ってこなかった北郷が親の仇のように俺を睨んで何やらブツブツと呟いていた。耳を凝らすと『……クソッ………なんで……クズのくせに…』なんて溢れるように出てくる声が微かに聞こえてきた。
どうやら『天の知識』とやらで策を考えていたらしいが良い策は思い付かなかったようだ。当たり前だ、策は情報が要になってくるしその場の状況によって変えなくてはならない。
『天の知識』とやらが使えたとしても普段碌な事してないし軍略経験もそのセンスも全く無く、俺の報告も劉備等に膝枕してもらいながら嫌そうに聞き流す北郷だ。できた策が思いつく筈もない
因みにその報告の時に『ブチ殺すぞこのガキィ』と言えないのは関羽が側にいるから。痛いのは嫌だし何より相手がめんどくさい。
関羽じゃなくても何時も誰かしら侍らせている北郷だ、結局のところ誰でも面倒くさいし俺に攻撃手段を無いを分かっているので大概暴力を振るってくる奴もいるし、関羽達に告げ口する奴もいるので無駄な抵抗?はしないようにしている。
はぁ、自分で言って悲しくなってきた。
気を取り直そう、その後五月蝿い北郷達もそこそこに俺の策で話が纏まったことで黄巾討伐が始まった。
俺はいつも通り後方で戦況を見守っていたがふと普段俺より後方で騒ぎがあった。どうやら北郷が単騎で戦場に行こうとしたそうだ。
はぁ、馬鹿なのか?すぐ死ぬぞ?
聞いてみれば劉備が危ないやらなんやら言っていた。見てみれば確かに少し押されている、でもこちらの方に利はある。
策の1つとして崖を使う事になっており劉備には悪いが囮になってもらっている手筈だ。今は劣勢に思わしてうまく崖に誘おうとしいるのだろう。
あれ?俺ちゃんと説明したはずだがなぁ。あ、そうか。そう言えばこいつだけ聞いてなかったな。まぁ、別に戦いに加わるわけでは無いからそんな事教えなくても良いがな。
なんて考えながらそんな北郷に軽く目眩を覚えながら俺は一応様子を見に行こうとした。しかし、その前に兵からの伝令が届いた。
北郷のバカが兵の制止を振り切って戦場へ駆け出したそうだ。
あーなんだ。もう知らない……で良いかな?自己責任って事で。運が良ければまた会えるよ、うん。
って、そうもいかないようだね。はぁ、仕方ない
俺は仕方なく北郷の回収だけにとどめる予定だったが俺の兵達は如何も戦いたいようで少しの兵に気絶した北郷を任せて前線へ繰り出した。
なるべく策を台無しにしたり戦況を掻き乱さないように戦場を駆け回った、俗に言う遊撃というやつだ。何時も似たような事があって前線へ行く事に抵抗感は無い。
然し、俺が直接戦う訳では無いがあまり前線へ進んでいきたいとは思う事は無い。しかし、この時何故か俺の兵達はヤル気が非常に高かった、というかMAXだった。目が爛々と輝いており、血走っているように見えたのでとても怖かった。それせいで少し引き気味だった。
皆口々に『李儒様!ヤりましょう!』『大将!一泡吹かせましょうゼッ!』と声を荒げて言って来るためそのヤル気を買う事にしたがまさか想像以上に手柄を上げてしまった。
俺の手柄というよりは完全なる部下達の頑張りだ。後で美味い飯でも奢ることにしよう、そう思った。
それにしてもこの結果を見て北郷達がつっかかってこなければ良いが……と思ったが予想通りその後一悶着あった。
またそれとは別に今回の争いの種である首謀者を俺は捕らえていた。捕らえていたと言っても其れは過去形だ、首謀者は張角(天和)、張宝(地和)、張梁(人和)の三姉妹であった。
彼女達は曹操殿の所から盗み出されていたという『太平要術の書』と言う御大層な物を手に入れた事によって人気アイドルとして活躍していたそうだ。その際、余りにも熱の入ったファン達が勝手に暴走して漢王朝に反旗を翻すような事態に発展したらしい。
結局のところ彼女達に悪気という物は無いに等しく本人達はその気は無かったのだろう。しかし、このような事態に至った事が問題だ。
悪気が無かったとはいえはいそうですかでは済まされない、最悪処刑されるだろう。其れを伝えると彼女達は泣き始めたので如何したものかと頭を抱えていると曹操殿が現れた。
彼女は『私に任してくれないかしら』とだけ言った。正直な所、俺が彼女達をかばった所で色々と多忙で手がつけられないのが本音だ。大した手助けが出来ない。少なくとも今の俺では力不足である。
其れに北郷とかに目をつけられたらヤバイ。この娘達可愛いから
そういったいろいろ思うところがあったので情けないが曹操殿に任せるのは良いと思った。曹操殿ならば彼女達を悪くは扱わないだろう。
曹操殿の性格をよく知っている訳ではないが大丈夫だと思う。少なくとも俺よりは断然うまくやるのだろう。
その時少しばかり曹操殿と喋った。てっきり彼女はうちの陣営に対してあまり快く思ってない筈だったが気でも変わったのだろうかと思っていた。
彼女は今の劉備軍の統治やら普段どの様な治安対策などを引いてるかなど政治的な話を振ってきたので其れに出来るだけ答えた。北郷達の話も出たが一応上司なのでというよりは劉備軍の顔(メンツ)の為にもかなり歪曲して話をした。その話について彼女は呆れ顔で聞いていた気がする。今更取り繕ったところで無駄かね?
話の間、曹操殿は何かを確かめる様子だった事だけ話しておこう。果たして会話の意図は何だったのだろうか?かなり気になる
そんなこんなで首謀者達を曹操殿に任して俺は自分の陣営に戻った。無論この事を北郷達に報告するつもりは無い。其れらしく言っておけば納得するだろう。
彼女達を捕らえた後話を聞いて処罰に悩んでいた所、曹操殿に連れられて誰もいない所で彼女の部下達(夏侯惇、夏侯淵)で話をしてたから聞かれてはいない筈だ。
心配は要らない………筈だ。
それにしても帰りたく無い。如何にも俺が活躍するのがお嫌いな北郷達だ、きっといちゃもんをつけてくるに違い無い。
………はぁ、面倒くさい
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「やっぱり…ね」
「何がやっぱりなのですか?」
自分の陣営に帰って行く李儒の背中を眺めながら華琳の呟いた言葉に彼女の部下の夏侯淵は疑問を述べた。
「話してみて確信したわ。実質、あの男が主に劉備軍をまとめている」
「其れは劉備殿が傀儡になっている……という事でしょうか?」
夏侯淵が眉を顰めながら言った言葉に華琳は小さく首を横に振って否定を表す
「違うわ。あなたも見たでしょう?劉備達のあの男に対する態度。あれは傀儡にさせてやっているといった方が正しいわね」
「それでは劉備殿もわざと傀儡に?………いや、あの男ーー李儒が傀儡をさせなければいけなかった?」
「そうよ。劉備はあくまで表の主であって顔なだけ。実際は何もしていない、あの北郷とかいう気持ち悪い男と遊び呆けているだけよ。勿論他の人間もね」
夏侯淵の記憶にも華琳が『気持ち悪い男』と評した北郷という男と劉備達とのやり取りが浮かぶ。あまり思い出したく無いのが夏侯淵の本音だ。特に北郷の品定めする様な視線に嫌悪感を抱いていた。
その中でそんな連中に袋叩きにあっていた李儒が劉備陣営にいることに疑問を覚えていた。
「それにしても何故あの男は待遇の悪い劉備軍なんかにいるのでしょう?」
「確かに。まぁあの男を調べるのは決定事項よ。どちらにしろ劉備と戦う時が有れば一番の弊害はあの男だけよ。」
味方のせいで自滅しそうだけど、と続けた後つまらなさそうにしている夏侯惇の方を振り返り問ふた。
「春蘭、武官のあなたから見てあの男は如何なの?」
「ハイッ!武力に対してはからっきしです。しかしながら統率に関しては光るものがあります、それに兵達があの男に命を預けきっております。普通なら出来ない突撃が出来るのもそのおかげかと。」
夏侯淵と曹操の会話に入れずにいた夏侯惇は自分に話が回ってきたので喜んで答え、李儒を武官の観点から評した。彼女にとってこれは実際に自分が見て判断したものなので決して偽りはなかった。
「そう、益々欲しいわね。男なのが残念だけど私が覇道を進む上で優秀な人材は多いくらいがちょうど良いわ、引抜きも頭に入れておこうかしら」
そう言って彼女は舌なめずりをして、話を終えた。
果たして近い将来、李儒が彼女に仕える日は来るのだろうか?
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「うわー、仕事が見事に溜まってやがる。やりたくねぇー」
おっと思わず声に出てしまった様だ。
それにしても討伐に日にち掛かったからといって机に溢れる様に並んだ仕事関係の色んなものを見詰めて一息。こんなんだったら行かなきゃよかった。どっちみち行かされるんだけど……な……
「ん?なんだこれ?」
そんな感じに黄昏ていたら仕事の山の中に真新しい紙を見つけた。如何やら手紙の様だ。
「えーと、何々。……………マジかッ!ジジイやっとくたばったかッ!」
其れは如何やら故郷からの手紙であの憎たらしいジジイが死んだ事が書いてあった。生きているうちに顔面一発殴りたかったが仕方ない。まぁ、これで故郷に帰れるな。今度休暇とって帰省でもするか。
まぁ、出来ても当分先だな。
感想くれた方応援してくれた方ありがとう御座います。お陰で無事4話を抜けることができました。前回は4話でエタっていたのでよかったです。
これからも宜しくお願いします。
其れと感想でも度々見かけた質問
Q「北郷の知識はどのくらいですか?」→A「一応、横山三国志と三国演義とか正史のつもりでしたけど話の流れ的に恋姫の知識も持ってると考えた方が良いでしょう。この作品、時系列も人も知識も可笑しい原作の流れの欠片も無い作品なんで其れは読者さんの方でうまく辻褄合わせをしてくれればと思います※只今考え中です、良い案あればお助けしてください」
Q「あれ?なんで劉備軍ここいんの?其れに星ってもっと後じゃあ………」→A「上と一緒です。ぐちゃぐゃです。割り切りましょう」
Q「李儒の思考可笑しいんじゃねぇの?」→A「彼はすでに社畜です。社畜に自分以外の常識はありません」